べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺・第9話「玉菊燈籠恋の地獄」

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な、なんと!
全編、恋バナになります。
蔦重と瀬川は互いの思いを通じ合わせます。
新之助もうつせみと駆け落ち計画???
瀬川に惚れこんだ鳥山検校は瀬川の身請けを検討中。

(9)玉菊燈籠恋の地獄 - 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」
蔦重(横浜流星)は瀬川(小芝風花)の身請け話を耳にして、初めて瀬川を思う気持ちに気づく。新之助(井之脇海)はうつせみ(小野花梨)と吉原を抜け出す計画を立てるが…

(9)玉菊燈籠恋の地獄
初回放送日:2025年3月2日
蔦重(横浜流星)は瀬川(小芝風花)の身請け話を耳にして、初めて瀬川を思う気持ちに気づく。新之助(井之脇海)はうつせみ(小野花梨)と吉原を抜け出す計画を立てるが…

鳥山検校、瀬川と親し気になる

蔦重は吉原細見を江戸市中で売れなくなったために別の手を考えなくてはなりませんでした。
でも、それどころではない事態になります。
幼なじみでずっと仲が良かった瀬川が鳥山検校と親し気に楽し気に話しているのです。
蔦重、心がザワついてしまいます。

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今まで、女郎に手を出すなと子供の頃から散々言われていたという蔦重。
ここまで恋心を抱いていないはずでしたが、思わぬライバルに気持ちが変わっていく事となります。

蔦重、自分の思いに気が付く

瀬川と鳥山検校の仲の良さに蔦重は今までにない思いを抱えます。
花魁の仕事は男性の相手をする事でその相手をあっせんしてきたのも蔦重自身です。
今までは嫉妬を感じることもなかったのに、蔦重は初めて嫉妬をします。
そんな中、鳥山検校は瀬川を身請けしたいというくらい惚れこんでいる事が分かります。
その多額な金額を提示し、かつ支払える能力を鳥山検校は持っていたのです。

驚きの身請け料

平賀源内の元にいる新之助は女郎の「うつせみ」と恋仲です。
ここで蔦重に身請けするにはいくら必要かと尋ねますが、何と300両。
新之助は絶望的です。
とてもそんなお金を出す余裕はありません。
ここで瀬川は1000両という金額で鳥山検校から身請けを打診されています。
とても大きな金額になります。

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ここでいったいこの金額が現在のどれくらいの価値かというと
1両=10万円位だそうです。
(Eテレの3か月でマスターする江戸時代で紹介されている金額です)
瀬川は1億円。うつせみは3千万円です。

告白??

瀬川の身請け話が本格化する中、蔦重はとうとう思いを告げますが、それが「好き」という訳でないのです。
「俺がお前を幸せにしてえの!」という言葉です。
20年以上の旧知の仲でやっと気が付いた蔦重。
それも、鳥山検校が出てきてからです。
瀬川も身請けされないために「自分を高く売るためだ」とうまく断る理由を見世の親方と女将さんには言います。
表向きには同意したように見せかけた女将さんでしたが、鳥山検校には表向きには断るものの、裏では瀬川に一晩5人の客を取らせる鬼畜っぷりを発揮します。

女将さんにはバレていた!

鳥山検校との身請け話に乗り気だったはずの瀬川が急に翻したわけですから、女将さんは「マブ」がいると察します。
つまり、本命が出来たということです。
早速、監視が始まります。
二人で会う事が出来なくなりますが、貸本の間に手紙を挟み込むなどして蔦重と瀬川は連絡を取ります。
蔦重の親方である駿河屋の主人も「何かあるのでは?」と思いめぐらせます。

足抜けは新之助とうつせみ!

蔦重と瀬川が吉原脱出を画策する中、一足先に新之助がうつせみを連れて足抜けを実行します。
ですが、すぐに捕まってしまいます。
新之助は刀を抜いて応戦しようとしますが、所詮は多勢に無勢。
あっけないモノでした。

新之助は平賀源内に仕えている人物です。

うつせみは松葉屋に連れて帰られ、女将さんに罵倒され、水を浴びせかけられます。
他の女郎たちも見守る中、見せしめです。
一方、新之助はフルボッコにされます。
自分自身がフルボッコにされた為にうつせみはもう殺されると思った新之助。
震えながら切腹をしようとしますが、蔦重に蔦重に「女郎は殺される事はない」と言われ安心します。

女郎は殺されることはないと言う蔦重の言葉を嘘と思う人もいるかもしれません。
吉原にとって女郎は大事な商売道具です。
うつせみは罵倒されて水をかけられただけで身体を傷つけられることさえありませんでした。

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足抜けをすれば、一生追われる身になります。
表の世界では生きていけなくなるので逃げた方が悲惨になるのです。
女将さんはかなり厳しい言葉を足抜け失敗したうつせみに浴びせますが、実際は捕らえることで女郎を守り切ったとも言えるのです。
(皮肉な話です)

瀬川は身請けされる

瀬川は蔦重と足抜けするつもりでしたが、新之助とうつせみを見て考えを変えます。
女将にも辛らつな言葉を言われますが、実際は自分自身が女郎の希望になる事を選ぶということになります。
足抜けして不幸な人生を送るよりも身請けされてまっとうな人生を送る事が他の女郎たちの目標にもなるのです。

瀬川は蔦重と貸本の中に手紙を入れて連絡を取り合っていました。
それも「この本は面白くなかった」と笑顔で返してなかった事にします。
蔦重も笑顔で返し、2人の約束事は2人の間だけの事で終わるのです。

瀬川の身請け料は当初の1000両から1400両に膨れ上がりました。
それを鳥山検校はさっさと払って、瀬川を身請けします。

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瀬川は最高の価格で身請けされた事になります。
今回は全編に渡っての恋バナということで驚きの回となりましたが
最後に松平定信(賢丸)の「種をまく」という言葉で終わりました。
吉原関係以外の話はたったこれだけということでしたが、この「種」とは何のか?
次回に続きます。

おまけ~アンケート結果

放送後のアンケートにお答えいただきありがとうございました。
1位 蔦重、瀬川と両思いに
2位 新之助、うつせみと足抜け失敗
3位同率 鳥山検校、瀬川を1500両で身請け
4位同率 最後に種をまくと松平定信(賢丸)

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恋バナばかりでしたが、蔦重と瀬川が思いを交わした事が一番だったようです。
ですが、そんな瀬川は鳥山検校に身請けされていきました。
2人の思いはどうなるのでしょう?

各話リスト

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今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄うんちくも追加しています。
よろしかったらどうぞ。

第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸
第3話「千客万来『一目千本』」
第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
第5話「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」
第6話「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」
第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
第8話「逆襲の『金々先生』」
第9話「玉菊燈籠恋の地獄」

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ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!

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