べらぼう~蔦重栄華乃夢噺・第3話「千客万来『一目千本』」

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平賀源内に吉原のガイドブック「吉原細見」の序文を書いてもらうことに成功した蔦屋重三郎。
いよいよ刊行へ!

(3)千客万来『一目千本』 - 大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」
蔦重(横浜流星)は資金を集め北尾重政(橋本淳)と共に女郎を花に見立てた本『一目千本』に着手。本作りに夢中な蔦重を許せない駿河屋(高橋克実)。親子関係の行方は…。

(3)初回放送日:2025年1月19日
蔦重(横浜流星)は資金を集め北尾重政(橋本淳)と共に女郎を花に見立てた本『一目千本』に着手。本作りに夢中な蔦重を許せない駿河屋(高橋克実)。親子関係の行方は…。

吉原のガイドブックは大評判に!

平賀源内が本の最初の序文である「序」を書いた「吉原細見よしわらさいけん嗚呼御江戸ああおえど」は大評判になりました。
各お店もそれぞれ購入してお馴染みのお客さんにお渡しするので最初から一定部数は売れたわけですね。
主人公の蔦屋重三郎こと蔦重は完成度を高くするために丁寧な取材や校正をして一番いいガイドブックにしたのです。
ですが、何とそれが裏目に!
その素晴らし過ぎる「吉原細見・嗚呼御江戸」は読んだ人がそれだけで満足してしまって、吉原にお客は戻らなかったのです。

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その頃、御三卿は

白河松平家は御三卿の田安賢丸たやす まさまるを養子にしたかったのです。
田安家の先代当主が存命の時に一度申請して断られているのですが、再申請された形でした。
仲介に老中の田沼意次が入った事で最終的に断る事が出来ず、田安賢丸は白川松平家に行く事になります。
後の松平定信まつだいらさだのぶになる人です。
(松平斉信は田沼意次のライバル的な存在になる人なので今後注目です!)

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次のガイドブック発売へ、でも、お金がない???

蔦重は次のガイドブックを発売予定します。
ですが、お金がありません。
そこで思いついたのが入銀本にゅうぎんぼんです。
入銀本とは出資者を募った時に「推し」の女郎に投票できる制度です。
一番、お金を集めた女郎が紙面のトップを飾ります。
蔦重は鬼平犯科帳の長谷川平蔵が花の井に執心している事を知っているので花の井に演技をさせます。
あの美しい花の井が目を潤ませて長谷川平蔵に自分が紙面のトップを飾りたいというのです。
長谷川平蔵は50両を出資する事になります。

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新しいガイドブックは「一目千本ひとめせんぼん

新しいガイドブックは「一目千本」というタイトルです。
ここには北尾重政の素敵なイラスト入りです。
この美しい絵が大ヒットの一つだと言って間違いありませんでした。

これらのイラストが素晴らしかったですね。
120人の女郎をその絵姿ではなくて「花」に例えて描いていくのです。
「花」はキチンと生けられた形で描かれて彫師によって彫られていきます。
(花の生け方は現代の「華道」に通じる形でした)
そして、版画印刷で一枚一枚刷って製本していく様はその技術や製本の方法が大河ドラマで再現されていて面白かったです。

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仕事を依頼した蔦重がせっせと花に例える原案を考える様子や、彫師さんたちが出す木くずを一生懸命掃除する姿は今の編集員のようでした。
根本的な作業は今も昔も変わらないなあと思いました。

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鬼平犯科帳、破産?

実はこの裏で旗本である鬼平犯科帳の長谷川平蔵は破産していました。
破産と言っても、自分で稼いだお金ではありません。
親の遺産を食いつぶしたような形でした。
長谷川平蔵はお金が無くなったので花の井に会いに行けない事を正直に手紙に書いて寄越します。
(どこまでもマジメな方です)
蔦重達もちょっとは心がとがめたようでしたが、「めでたしめでたし???」で終わったようです。

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出版業界の第一歩を踏み出した蔦重ですが、色んな所で恨みを買っていないかちょっと心配になりました。
50両を貢いだばかりに鬼平犯科帳・長谷川平蔵は破産してしまいますが、恨み言を言わないのも彼らしいです。
実はこの後、本格的に長谷川平蔵の活躍も描かれるそうなのでその辺も楽しみです。
次回に続きます。

おまけ~皆様からのアンケート結果

今回のサブタイトル通り、「一目千本」が大盛況だったことに皆さんの注目が集まったようです。
私としては鬼平犯科帳の長谷川平蔵が破産しちゃったことの方がインパクトがありました。
次回以降も楽しみです!

各話リスト

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今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄うんちくも追加しています。
よろしかったらどうぞ。

第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸
第3話「千客万来『一目千本』」

関連書籍一覧

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ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!