いよいよ和泉式部の登場
配役決定。
泉 里香(いずみ・りか)さん。
(2024年7月25日発表)
和泉式部 登場なるか?
ですが、第6話で最初にクレジットされていなった清原元輔(清少納言のお父さん)が出てきたことで、もしかしたら和泉式部の登場もあるのかもしれないとちょっとワクワクしています。
皆さんのラブコールで和泉式部も出てくるかもしれません。
和泉式部は大人気
実は当サイトにも和泉式部の事をちょこっと書いた記事が大人気です。
平安文学を知っている人からすれば「平安スキャンダル」と言えば和泉式部ですからね。
情熱の歌人、スキャンダルの中心人物。
でも、ちょこっと可愛らしい人です。
彼女がどんな人か「???」の人の為に私からちょこっと解説しておきます。
和泉式部のスペック
和泉式部のスペック | ||
生没年 | 不明 | |
職業 | 歌人 | |
仕えた人 | 彰子(道長の娘) | |
階級 | 中流貴族 | |
子供 | 小式部内侍 | 百人一首の歌人としても有名 |
石蔵宮・永覚 | 敦道親王(冷泉天皇の第4皇子)の子供。 | |
夫 | 橘道貞 | |
藤原保昌 | ||
恋人 | 為尊親王 | 冷泉天皇の第3皇子 |
敦道親王 | 冷泉天皇の第4皇子 | |
その他多数 |
上の表からも分かるように、和泉式部の詳細は分かりません。
でも、この人を不動のスキャンダルの女王にしたのは二人の皇子との恋愛です。
さすがに同時進行ではなくて、第3皇子が亡くなった後に弟の第4皇子と恋に落ちます。
第3皇子の死の理由
和泉式部は身分の高い女性ではありません。
貴族ではあるけれど、皇族と恋に落ちるような立場ではありません。
でも、第3皇子の為尊親王と恋に落ちます。
これで和泉式部自身は親には勘当されてしまいます。
(恐れ多いからです)
おまけにこの第3皇子の為尊親王は疫病が流行る中に和泉式部に会いに行って命を落とします。
*疫病とは死に至る感染症の事です。
こうやって宮廷スキャンダルとして「親王を死に追いやった女」くらいに思われているわけです。
(本当に和泉式部の下に行っていたせいで感染したかどうかまでは分かりません。でも、噂とはそういうものです)
第4皇子は更に和泉式部にハマる
兄の為尊親王を死に追いやった女を見てやろうというくらいの軽い気持ちで文を送った弟の敦道親王。
ここで和泉式部の歌のやり取りで自分が和泉式部にはまってしまいます。
さて、この第4皇子はマジメな人だったようで和泉式部を自分の屋敷に囲います。
既に正妻もいるのに、同じ屋敷に囲い込んだから、さあ大変!
正妻は出て行ってしまいました!
和泉式部は身分が低いので雇人くらいのポジションです。
でも、実際にはその屋敷にいて第4皇子の子供まで産んでしまいます。
親王の子供ですが、特に皇族として並べられることなく、僧籍に入ります。
皇族ではなくて、お坊さんになったという事です。
(こういう経緯は結構ある事です)
更に、この第4皇子この後、数年後に死んでしまいます。
これで和泉式部の悪女たるや宮廷のスキャンダルの女王の座に駆け上がったわけです。
兄を死に追いやった女性がどんな人かと和歌を送る。
弟・本人がその女性にはまり、数年後、自分も死んでしまった!
第3皇子と第4皇子は道長の親戚だった?
今回、系図を観直して見て分かったのですが、この2人の皇子は何と道長の甥にあたる人物です。
道長には帝の女御で天皇の母になった「詮子」という姉がいます。
この人は「光る君へ」の中でもよく出てくる人物ですから、今となってはすっかりお馴染みですね。
道長にはこの「詮子」よりも年長の「超子」という姉があって、この人も天皇の后になった人です。
この「超子」が産んだのが和泉式部の恋の相手の2人の皇子だったのです。
藤原家は娘が産んだ皇子が天皇になる事で権力を取ってきたわけですから、和泉式部は藤原家の2人の皇子を死に追いやった死神のような存在だと思うのですが…。
この和泉式部を道長は娘「彰子」の女房(家庭教師)として迎えているわけです。
考えてみれば、こんなに縁起の悪い和泉式部を天才歌人だからと言って自分の娘の女房にするなんてすごい事ですね。
「普通にあり得ないでしょ?」って感じもします。
和泉式部が彰子に仕えたのはスキャンダルの後です。
その時にはもう年齢を重ねているから大丈夫という感覚だったのでしょうか?
そういうスキャンダル女性なので今回の「光る君へ」のようなドロドロ恋愛ものにはぴったりのキャスティングだと思うのですけれどね。
やっぱり、「疫病」とか「恋した人が早世」なんていうワードがコンプラに引っかかるのかなあと思いつつ、大河ドラマを引き続きみたいと思います。
和泉式部日記も面白いです。
これも漫画が読みやすいかな?
よろしかったらどうぞ
最後に和泉式部が死後、二人の宮様に会うというシーンは
マンガ版に当たっての妄想です。
(和泉式部日記にはありません)
彼女の恋の歌がふんだんに楽しめる本です。
放送リスト
第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日
第43回「輝きののちに」-2024年11月10日
登場人物が書いた本
源氏物語
ネット配信はこちら
キャスト一覧
主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ) 吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが) 柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき) 岸谷 五朗
ちやは 国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり) 高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ) 段田 安則
時姫 (ときひめ) 三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか) 井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね) 玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ) 吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ) 板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん) ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら) ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ) 黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ) 瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ) 秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう) 町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ) 金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり) 渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた) 本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ) 益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ) 石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ) 橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか) 佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ) 高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ) 見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか) 三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう) 坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう) 本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう) 塩野 瑛久
直秀 (なおひで) 毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん) 凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる) 矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ) 本多 力
いと 信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな) 上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ) 財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ) 竜星 涼
さわ 野村 麻純
絵師 (えし) 三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ) 井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか) 高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう) 木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ) 宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン) 浩歌
周明 (ヂョウミン) 松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎
スタッフ一覧
脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実