べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜第41話・歌麿筆美人大首絵

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いよいよ佳境に入ってきました。
この大河ドラマの良心・須原屋さんに何が?
蔦重のおっかさん「つよさん」意外な事実が?

📺NHK公式ページはこちら:
🔗 べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜 第41話「歌麿筆 美人大首絵」

須原屋さん、再び登場──

物語の冒頭、久々に登場した須原屋さん(里見浩太朗さん)。
平賀源内先生の教えを胸に「正しいことを伝える」生き方を貫く姿は、まさに善の体現者
しかし、その代償として身上半減……。
オロシャ貿易の裏を暴いた書物が咎められ、罰を受けるという展開に胸が痛みます。

正義を貫く者が罰せられる理不尽。
出版が命がけであった時代を、改めて感じさせる回でした。

老眼に悩みながらも本屋を引退する須原屋さんの姿に、時の流れと人生の哀しみを感じます。
里見さんの静かな芝居が、まさに江戸の良心そのものでした。

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ここで須原屋さん役の里見浩太朗さん。
クランクアップだそうです。
最初から、蔦重の味方であった須原屋さん。
実は黒幕なのでは?と思った時期もありました
最後まで「善」でいてくれて良かったです。

若き滝沢馬琴、暴走中

ここで登場するのが25歳の滝沢馬琴(津田健次郎さん)。
若き日の勢いと知への飢えを感じる登場シーンは、今後の展開への期待を高めます。
蔦重との関わりがどう描かれるのか、ますます楽しみです。

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この方が南総里見八犬伝曲亭馬琴(滝沢馬琴)になって行きます。

蔦重の母・つよさんに忍び寄る影

蔦重の母・つよさんが、こめかみを抑えるしぐさ…。
穏やかな笑顔の裏に、体の不調を隠しているようで心配になります。
蔦重との関係も少しずつ和解の兆しが見え、母子の絆に胸が温まる一方、切なさも募ります。

歌麿と「つよさん」の温かな絆

歌麿が「男と女ではなく、好きか嫌いかが境界線」と語る場面が印象的。
その言葉を理解し、静かに包み込むのは第二のおっかさんであるつよさん。
「遠慮してんじゃないよ。おっかさんの前で!」と涙ながらに言い切る姿に思わず涙…。
つよさんにとっても、歌麿はもう一人の息子なのですね。

華やかで儚い「歌麿筆・大首絵」誕生

蔦重が歌麿の大首絵デビューをどう飾るか、頭を悩ませるシーンも印象的。
顔のドアップという新しい表現は、まさに時代を塗り替える挑戦。
蔦重が客に「今日は特別にサイン入りです」と語る場面には、江戸出版界の熱気があふれます。
あの色彩の美しさ――雲母(きらら)でキラキラという蔦重の言葉どおり、まさに当時の美の結晶でした。

政の世界にも波乱が

一方、幕府では倹約令が強まり、江戸の街全体に寂しさが漂います。
越中守の辞任を喜ぶ上様も、尾張藩主・徳川宗睦の登場で形勢逆転。
政治の駆け引きが、出版の世界にまで影響してくるのが「べらぼう」らしい深みです。

髪結い場の記憶と親の真心

老いたつよさんが、いつも髪結い屋に行く蔦重の髷を初めて自分で結う場面。
「髪結い場は社交場、情報の宝庫」という蔦重の言葉にも、江戸の粋が滲みます。

そして明かされる過去――
蔦重の両親は、借金苦から息子を吉原の駿河屋へ預けた。
それは見捨てた”のではなく、生かすための選択だった。
親が子を思う気持ちの深さに、静かな涙がこぼれます。

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第41話は、「善」と「覚悟」、そして「家族の愛」が交錯する濃密な回でした。
須原屋さんの信念、つよさんの母性、そして蔦重と歌麿の情熱。
それぞれの生き様が、美しい浮世絵のように重なり合って描かれていました。

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各話リスト

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今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄うんちくも追加しています。
よろしかったらどうぞ。

第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸」
第3話「千客万来『一目千本』」
第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
第5話「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」
第6話「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」
第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
第8話「逆襲の『金々先生』」
第9話「玉菊燈籠恋の地獄」
第10話「『青楼美人』の見る夢は」
第11話「富本、仁義の馬面」
第12話「俄(にわか)なる『明月余情』」
第13話「お江戸揺るがす座頭金」
第14話「蔦重瀬川夫婦道中」
第15話「死を呼ぶ手袋」
第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」
第17話~乱れ咲き往来の桜
第18話「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」
第19話「鱗(うろこ)の置き土産」
第20話「寝惚(ぼ)けて候」
第21話「蝦夷桜上野屁音(えぞのさくらうえののへおと)」
第22話「小生、酒上不埒(さけのうえのふらち)にて」
第23話「我こそは江戸一利者(えどいちのききもの)なり」
第24話・げにつれなきは日本橋
第25話・灰の雨降る日本橋
第26話・三人の女
第27話・願わくば花の下にて春死なん
第28話・佐野世直大明神
第29話・江戸生蔦屋仇討(えどうまれつたやのあだうち)
第30話・人まね歌麿
第31話・我が名は天
第32話・新之助の義
第33話・打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく)
第34話・ありがた山とかたじけ茄子(なすび)
第35話・間違凧文武二道(まちがいだこぶんぶのふたみち)
第36話・鸚鵡(おうむ)のけりは鴨(かも)
第37話・地獄に京伝
第38話・地本問屋仲間事之始
第39話・白河の清きに住みかね身上半減(しんしょうはんげん)
第40話・尽きせぬは欲の泉
第41話・歌麿筆美人大首絵

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ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!

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