
「えっ、撃っちゃうの!?」と思わず声が出たあのシーン…。
今回は、見どころ満載どころか、衝撃の連続でした。
どこから語ればいいのか迷うほどですが、感想をまとめてみました。

(21)蝦夷桜上野屁音(えぞのさくらうえののへおと)
初回放送日:2025年6月1日
蔦重(横浜流星)は、鶴屋(風間俊介)で政演(古川雄大)が書いた青本が売れたことで、地本問屋との力の差を感じる。一方、意次(渡辺謙)は蝦夷地の上知の件で動き出す。
蝦夷地=北海道?驚きの政治パート
蝦夷地はざっくり北海道という前提でお話が進みますが、今回の政治パートはちょっとビックリでした。
一番驚いたのは松前藩のえなりくん(役者さんの名前で申し訳ない)が部下の妻を的に銃で撃つという、何とも悪趣味な演出でした。
この場にいた他の大名や幕府の重臣たちも誰も咎めることはなく、趣向を楽しむというなかなかの鬼畜っぷりでした。
こういう自由な風潮も、長く太平の御代が続いたことで、貧富の差が開いてしまうという現実があります。
(この傾向は現代も同じです)
こうなってしまった場合、うまくその地位を受け継いだ人たちは自分の地位に驕り高ぶって人を踏みにじるということは結構あることです。
権力者の傲慢さを映すジブリのセリフ
有名なところでは「人がゴミのようだ」(ジブリの『天空の城ラピュタ』よりムスカのセリフ)に表れていると思います。
松前藩の裏の顔と田沼意次の苦悩
話はそれましたが、この回で明らかになったことは、松前藩は密貿易をやっていて不当な利益を得て、えなりくんたちは好き勝手やっているということですね。
田沼意次などは、こういう人たちを是正しようとしたわけですが、こんな人たちだから逆恨みされて田沼自身も追い落とされることになっていったのかなあと思いました。
誰袖花魁の恋とスパイ行動?
また、吉原の方では、蔦重にずっとちょっかいを出していた誰袖花魁が田沼意次の息子に気持ちを奪われ、身請けしてほしいと望みます。
この時に誰袖花魁は松前藩の秘密をスパイするような行動が見られます。
これも、本来なら、吉原に限らず他のお客様の秘密の話などはしません。
そりゃあ、信用問題に関わるからです。
そんな中でひっそり内密の話をする…という点で、誰袖花魁が田沼意次の息子に心を許しているということが、より強く示されていると思います。
花魁が口が軽いということではありません。
まさかの再登場!大文字屋市兵衛
吉原の親父様では、前回亡くなったはずのかぼちゃの大文字屋市兵衛が再登場でビックリしました。
何と「2代目」ということで別人だということなのですが、親子という設定でよいのでしょうかね?
面白い趣向です。
顔は同じだけれど、今度の大文字屋さんは優しい感じです。
豪華キャストと情報量に圧倒!
狂歌の席では水樹奈々さん、ジェームズ小野田さんの姿も!
今回も盛りだくさんの話になりました。

話の内容があっちこっちに飛んで整理しきれない人も多かったと思います。
私もその一人です。
これから、録画を見直して、次回に備えます!
各話リスト

今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄も追加しています。
よろしかったらどうぞ。
第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸」
第3話「千客万来『一目千本』」
第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
第5話「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」
第6話「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」
第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
第8話「逆襲の『金々先生』」
第9話「玉菊燈籠恋の地獄」
第10話「『青楼美人』の見る夢は」
第11話「富本、仁義の馬面」
第12話「俄(にわか)なる『明月余情』」
第13話「お江戸揺るがす座頭金」
第14話「蔦重瀬川夫婦道中」
第15話「死を呼ぶ手袋」
第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」
第17話~乱れ咲き往来の桜
第18話「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」
第19話「鱗(うろこ)の置き土産」
第20話「寝惚(ぼ)けて候」
第21話「蝦夷桜上野屁音(えぞのさくらうえののへおと)」
関連書籍一覧

ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!
各話リスト

今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄も追加しています。
よろしかったらどうぞ。
第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸」
第3話「千客万来『一目千本』」
第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
第5話「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」
第6話「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」
第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
第8話「逆襲の『金々先生』」
第9話「玉菊燈籠恋の地獄」
第10話「『青楼美人』の見る夢は」
第11話「富本、仁義の馬面」
第12話「俄(にわか)なる『明月余情』」
第13話「お江戸揺るがす座頭金」
第14話「蔦重瀬川夫婦道中」
第15話「死を呼ぶ手袋」
第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」
第17話~乱れ咲き往来の桜
第18話「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」
第19話「鱗(うろこ)の置き土産」
第20話「寝惚(ぼ)けて候」
第21話「蝦夷桜上野屁音(えぞのさくらうえののへおと)」
関連書籍一覧

ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!