光る君へ~第25回~決意

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(25)決意 - 大河ドラマ「光る君へ」
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(25)決意
初回放送日:2024年6月23日

越前の紙の美しさに心躍らせるまひろ(吉高由里子)。その頃、まひろのもとには宣孝(佐々木蔵之介)から恋文がマメに届いていた。為時(岸谷五朗)からの勧めもあり、まひろは都に戻り身の振り方を考えることに。道長(柄本佑)は、定子(高畑充希)を愛しむあまり政が疎かになっている一条天皇(塩野瑛久)に頭を悩ませていた。そんな中、晴明(ユースケ・サンタマリア)の予言通り、次々と災害が起こる。そこで道長は…

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越前和紙

越前和紙の職人が出てきましたね。
素晴らしい高級な和紙なのですが、彼らもやはり販路がないとどうする事も出来ないために国司である為時にたくさん上納します。
これに喜んだまひろですが、国司である為時パパは「返す」と言ってききません。
でも、当の和紙を上納する「村の長」は為時の潔癖ぶりを理解するも、「国司様は4年しかいない」という事を理由にどうしても納めてもらう事を懇願します。
つまり、為時パパの気持ちは十分理解できる。
しかし、村の長としてまた次の国司様もそういった清廉潔白な人が任じられるとはあまり考えられないのです。
この時代の国司はどちらかというと私腹を肥やして都に帰るのが通常で為時パパのような人は絶対的少数だったからです。
ここで、為時パパに甘えて上納を停止してしまった場合、次の国司は「もっと寄越せ」というかもしれない。
そこで都への販路がなくなってしまっては越前の和紙職人たちは食うに困る生活になる事は火を見るよりも明らかでした。

ここで「越前和紙」が出てきたことによりいよいよ源氏物語を書くというフラグに繋がっていくかと思います。
ですが、紫式部の執筆開始はもうちょっと後になります。

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安倍晴明の予言

中宮定子にぞっこんの一条天皇(帝)は政治もおそそかになっていきます。
定子に会うためにはわざわざ腰に乗って別の場所に行かねばならず、その時間を作るためには政治の時間を縮小していくというのは帝にとっては必然だったのです。
でも、困るのは一般の民です。

災害が起こる前に左大臣である道長は防波堤を作りたかったのですが、帝の許可なしに作る事は出来ません。
結局、災害が起こってしまってから開始する事になります。

ここで、安倍晴明は道長にだけ色んな災害や日食、嵐がある事を予言します。
これらの災厄を祓うために「邪気払い」を安倍晴明に申し伝えますが、安倍晴明は「元を取り除く」ことが必要だと告げます。
それは、帝が定子に執心し、「政」(まつりごと)をおろそかにしてしまうというまさにそのことを示していました。

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中宮定子の「兄・伊周、弟・隆家」復活

帝と女院(詮子)による大赦のおかげで、地方に飛ばされていた中宮定子の兄弟も帰ってきます。
かと言って、今までの権力の座に返り咲いたわけではありません。
弟の隆家は叔父の道長とうまくやってしたたかに生きて行こうと思います。
兄の伊周は帝からの妹への寵愛が失われていないことを盾にしてさらに利用しようと画策します。

枕草子いよいよプロパガンダへ

中宮定子の兄の伊周のターゲットは「枕草子」にも及びます。
この大河ドラマでは「枕草子」は中宮定子を励ますために「ききょう」が綴ったものです。
中宮定子さまが素敵だったことや出会いに衝撃の感動を受けたこと。
そのご家族もキラキラしていた事がいっぱい書かれてあります。
もう、ききょうにしてみれば「定子さま大好き!元気になって!」という思いで書かれたものです。
ですが、この出来に感動した伊周は「枕草子」をたくさん書き写して広めようというのです。
これは今で言う出版な訳ですが、自力で書き写ししかない時代でその紙でさえ貴重すぎるこの時代。
そんな中で広めようというのは「政治的な意図」があると言って良いのです。
つまりはプロパガンダです。
「中宮定子とその家族は凄いんだ!」という事を世の中に知らしめるという事に利用すると堂々と宣言したのです。
それも帝も中宮もいる前でです。

史実としてはこうやって文才のある女性を帝のそばに付けて日記や文章を書かせるというのは政治の一環なのでありえた事です。
ただ、枕草子がすごいのは、政治的な側面があったとしても清少納言の「定子さま大好き!」の姿勢が崩れる事はないという事です。

「枕草子」の本編を読んでいただけると分かりますが、宮仕えしたキラキラした時代と定子さまが亡くなるまでが主流です。
その後の後日談が少しありますが、定子さまが亡くなった時でさえ「ああ、あんなに素敵な人が…」とキラキラ感があるのです。

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まひろ、いよいよ宣孝おじさんと結婚

宣孝おじさんとまひろは結婚します。
これも宣孝の妾になるという事でこの後に女の子が生まれます。
史実なのでこうなる事は分かっていても、小さな時から一緒にいるオジサンと結婚するというのは変な気持ちになりました。

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紀行:越前和紙

平安の頃の越前和紙と今の和紙の手法があまり変わらない事や同じ越前で受け継がれている事が紹介されました。
越前和紙は今も高級品として息づいています。

紙の神様 紙祖神「川上御前」を祀りはじめて何と1500年の歴史を誇ります。産地巡りも楽しそうですね。

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放送リスト

第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日
第43回「輝きののちに」-2024年11月10日

登場人物が書いた本

光る君へ~登場人物が書いた本一覧

源氏物語

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キャスト一覧

主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ)   吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが)   柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき)   岸谷 五朗
ちやは   国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり)   高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ)   段田 安則
時姫 (ときひめ)   三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか)   井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね)   玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ)   吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ)   板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん)   ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら)   ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ)   黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ)   瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ)   秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう)   町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ)   金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり)   渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた)   本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ)   益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ)   石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ)   橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか)   佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ)   高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ)   見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか)   三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう)   坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう)   本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう)   塩野 瑛久
直秀 (なおひで)   毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん)   凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる)   矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ)   本多 力
いと   信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな)   上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ)   財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ)   竜星 涼
さわ   野村 麻純
絵師 (えし)   三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ)   井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか)   高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう)   木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ)   宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン)   浩歌
周明 (ヂョウミン)   松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎

スタッフ一覧

脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実

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