(8)招かれざる者
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/episode/te/RYMZLPJ2MX/
初回放送日:2024年2月25日
倫子(黒木華)たちの間では、打きゅうの話題で持ち切り。斉信(金田哲)らの心無いことばを聞いたまひろ(吉高由里子)は心中穏やかでない。そんな中、宮中で兼家(段田安則)が倒れる。安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)のおはらいが行われるが効果はなく、道長(柄本佑)ら兄弟が看病にあたる。一方、為時(岸谷五朗)を訪ねて道兼(玉置玲央)がまひろの家に突然現れる。母のかたきと対じすることになったまひろだったが…
まひろと道長の話はフィクションです
まひろと道長の話の下りは100%フィクションで「ありえね~だろ」というレベルなのですが、この大河の地味~な人気はこの2人のプラトニックラブらしく、不思議とジワジワと人気が出ているようですね。
そういう訳で、フィクション部分にも切り込んでいきたいと思います。
まひろは前回の第7回で自分が身分が低いから選ばれない事を突きつけられます。
この辺も別にこの当時は「嫁の実家」の後押しで男は出世するわけですから、こういう話もあるのです。
女子会も楽しく♡
女子会も相変わらず楽しいですね(まひろ以外)
今回は赤染衛門もコイバナに参加!
道長が「弟」と嘘をついて連れてきた「直秀」がお気に召したようです。
どなたかは誰も知らず(そりゃ、そうだ)
倫子にも「人妻なのに」と突っ込まれるも
赤染衛門は「人妻であろうとも心の中は己だけのものにございますもの」と返します。
この辺もフィクションですが、いかにも赤染衛門が言いそうな感じがしました。
道長の弟「直秀」
打毬(だきゅう)に、いきなり飛び入り参加して女性たちの心を鷲掴みにしてしまった散楽の直秀ですが、本当の所は盗賊である一面もあります。
道長の屋敷で堂々と下見。
更に終盤はこの屋敷に盗賊として入る事になるのですが、道長も「こいつが盗賊だろう」と分かっていても何となくシンパシーを感じる相手だったようです。
実際に盗賊としてはいられて捕縛した時の道長の顔は何とも言えぬものでした。
兼家、とうとう倒れる
花山天皇に追い込まれ、関白、左大臣、右大臣の3大臣の結託は続いているようです。
右大臣・兼家は自分の三男と左大臣家の倫子との縁組を望んでいます。
でも、左大臣は右大臣が大嫌い。
倫子の母は女性にマメな公任よりも実直な道長の方が良いと思っているようです。
また、倫子も打毬で格好いい道長に好感を持っていたので父である左大臣は面白くないようです。
こんな時に、とうとう兼家が倒れます。
花山天皇はその知らせをウキウキして聞きます。
そりゃ、自分の妻である女御・忯子が呪い殺されたかもしれないわけですからね。
兼家は倒れてから祈祷が大々的に行われます。
安倍晴明の祈祷あり、僧侶たちの読経ありでこれは大盛況です。
憑依した霊媒師が「女御・忯子」らしき言動を始めます。
ここで、まわりの者はビビりまくりますが、これは呪われたからではなくて心当たりがあるからです。
政治家・安倍晴明
晴明は大忙しです。
兼家の祈祷をした後に花山天皇の下に報告。
忯子の霊がのりうつっている事も言います。
一番の政治力を持っているのは陰陽師の安倍晴明である事は間違いないなと思う瞬間でした。
陰陽道が「当たり前」だった時代は人を呪いも呪われもしたのですが、結局のところは「因果応報」であると言えると思います。
兼家は子供たちに何かと指示
兼家の子供たちはそれぞれに付き添います。
指示を明らかにしたのは次男の道兼に対してでした。
ここで、兼家は今まで泥をかぶらせてきた道兼に最後の「泥」をかぶらせる指示をしたのでしょうね。
花山天皇を騙して出家させて引退させることです。
嫌われ者を演じ、為時の前では健気に振る舞う道兼
道兼は為時に自分は父に嫌われていているだとか傷を付けられているとか言い出します。
父だけでなく、右大臣家の人間というだけで人には嫌われるしと、涙声です。
更には為時の家に訪問。
良い人を演じて為時とともにひと時を過ごします。
そんな道兼を琵琶でもてなす「まひろ」。
母の殺した人間を前にして我慢をして弾きます。
でも、当の道兼は全く意に介した様子はなく、自分が殺した相手が為時の妻でまひろの母であるとは一切思いもしないようでした。
道兼がまひろの母の事を訊ねる様子は本当に相手の事を心配しているような演出でした。
またここが心が裂けそうになる部分でした。
味方があまりいないであろうという事は道兼の真実でもあります。
道兼は花山天皇の御前でも嫌われて下がるように言われてしまいます。
そんな道兼に助け船を出してしまったのは為時です。
道兼が父から嫌われて折檻されている事を告げます。
花山天皇は大嫌いな右大臣に嫌われている息子の道兼に同情してしまいます。
両腕に傷を負っている道兼を見て「兼家が地獄に堕ちる」と高笑いです。
もちろん、これらも花山天皇を失脚させるための策略です。
両腕に傷を負っているのも自分でつけたか、漆でも塗ったのでしょう。
ですが、これで花山天皇を信じ込ませることが出来たら、こっちのものです。
このシーンの直後、病に臥せっている兼家が一瞬目を開けます。
「すべて策略」と言わんばかりです。
タイトルの回収
「招かれざる者」というタイトルですが、これは盗賊として右大臣家を襲った散楽の「直秀」とまひろの家を訪れた「ミチカネ」であったと思われます。
散楽の直秀と兼家の次男・道兼が「招かれざる者」
次の回⇒光る君へ~第9回~遠くの国
放送リスト
第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日
第43回「輝きののちに」-2024年11月10日
登場人物が書いた本
源氏物語
ネット配信はこちら
キャスト一覧
主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ) 吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが) 柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき) 岸谷 五朗
ちやは 国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり) 高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ) 段田 安則
時姫 (ときひめ) 三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか) 井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね) 玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ) 吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ) 板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん) ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら) ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ) 黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ) 瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ) 秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう) 町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ) 金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり) 渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた) 本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ) 益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ) 石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ) 橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか) 佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ) 高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ) 見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか) 三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう) 坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう) 本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう) 塩野 瑛久
直秀 (なおひで) 毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん) 凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる) 矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ) 本多 力
いと 信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな) 上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ) 財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ) 竜星 涼
さわ 野村 麻純
絵師 (えし) 三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ) 井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか) 高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう) 木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ) 宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン) 浩歌
周明 (ヂョウミン) 松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎
スタッフ一覧
脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実