
今週も見応えたっぷりだった『べらぼう』第20話。物語はますます複雑に、そして面白くなってきましたね!

(20)寝惚(ぼ)けて候
初回放送日:2025年5月25日
蔦重(横浜流星)は『菊寿草』で自身の本を高く評価され、須原屋(里見浩太朗)と大田南畝(桐谷健太)を訪ねる。蔦重は南畝から今江戸で人気の狂歌の会への誘いを受ける。
卸問屋たちの不思議な絆?そして蔦重の圧倒的存在感
気づけば、あんなにバラバラだった卸問屋たちが、まるで打ち解けたかのような雰囲気に。とはいえ、彼らが心から一致団結しているわけではなさそうで、裏では相変わらずの権謀術数がうごめいています。
そして、いまや本問屋たちが蔦重なしでは立ち行かないほど、彼の存在は圧倒的に。江戸市中の親父たちすら、蔦重の“顔”にも“アイディア”にも敵わず、あっさりと鞍替えしていくあたり、彼の商才と抜け目のなさを感じさせます。
生田斗真さんの“腹黒”キャラが怖すぎる…!
今回も圧巻だったのが、生田斗真さんの怪演ぶり。もともと美形で爽やかなイメージが強いだけに、ここまで腹黒キャラを違和感なく演じ切っているのが逆に怖い…!これはもう“生田斗真=悪役”が新しい定番になってしまうかも?
もしこの流れで、さらに里見浩太朗さんが黒幕だったら…これはもう精神が持ちません!
新キャラ・南方先生登場!でも源内先生の穴は埋まるのか…?
意外にも若い南方先生が新たに登場。これからどんなふうに物語に関わってくるのか楽しみですが、前半を引っ張っていた源内先生の不在を補えるのかは未知数です。
ちなみに、副音声での「せんべいが辞められない」という一言、最高でした(笑)。これ、テロップでもぜひ出してほしい!
唐丸→歌麿へ。意外な変貌が胸アツ
一時はすっかり堕ちていた唐丸が、今や歌麿として普通の生活を取り戻している様子に、なんだかじんわり…。彼の成長もまた、本作の魅力の一つですね。
そして、白眉毛こと石坂浩二さんの役を毒殺したのが、大崎(演:映美くららさん)だとしたら…これもまた一波乱ありそうです。
歌会に声優陣が登場!耳が喜ぶひととき
今回の歌会には、水樹奈々さんが司会役で登場!声優ファンにはたまらない、耳に馴染みある声に思わずニヤリ。ジェームス小野田さんも登場し、これはもう「そのまんまやないか~い!」とツッコミたくなる豪華さ。
島津家の存在感と、跡継ぎ問題の行方
外様でありながらも島津家が意外に影響力を持っているのは、やはり曰くつきの徳川の姫を正室に迎えた背景があるからこそ。その縁が篤姫のお輿入れにも影響しているかと思うと、歴史の裏側の深さにゾクゾクします。
「上様の養女」と言われたかと思えば、「田安の姫様にとってこれ以上ない縁組」と言われたり…お母様方が発狂してしまうのも無理ありません(笑)。
ラストは狂歌ざんまい、次回は蝦夷へ?
第20話のラストは、華やかに狂歌ざんまい。江戸の粋を感じさせる締めくくりでしたね。そして次回はいよいよ蝦夷(北海道?)編に突入…!?物語の舞台が変わると、また新しい展開が待っていそうでワクワクします。

次回も見逃せない『べらぼう』。ますます目が離せません!それではまた来週!
おまけ~アンケート結果
放送後のアンケートありがとうございました。
今回の話よりも次回の予告に皆さんは気になったようです。
さて、どうなりますでしょうか?
各話リスト

今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄も追加しています。
よろしかったらどうぞ。
第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸」
第3話「千客万来『一目千本』」
第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
第5話「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」
第6話「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」
第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
第8話「逆襲の『金々先生』」
第9話「玉菊燈籠恋の地獄」
第10話「『青楼美人』の見る夢は」
第11話「富本、仁義の馬面」
第12話「俄(にわか)なる『明月余情』」
第13話「お江戸揺るがす座頭金」
第14話「蔦重瀬川夫婦道中」
第15話「死を呼ぶ手袋」
第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」
第17話~乱れ咲き往来の桜
第18話「歌麿よ、見徳(みるがとく)は一炊夢(いっすいのゆめ)」
第19話「鱗(うろこ)の置き土産」
第20話「寝惚(ぼ)けて候」
第21話「蝦夷桜上野屁音(えぞのさくらうえののへおと)」
第22話「小生、酒上不埒(さけのうえのふらち)にて」
第23話「我こそは江戸一利者(えどいちのききもの)なり」
第24話・げにつれなきは日本橋
第25話・灰の雨降る日本橋
第26話・三人の女
第27話・願わくば花の下にて春死なん
第28話・佐野世直大明神
第29話・江戸生蔦屋仇討(えどうまれつたやのあだうち)
第30話・人まね歌麿
第31話・我が名は天
第32話・新之助の義
第33話・打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく)
第34話・ありがた山とかたじけ茄子(なすび)
第35話・間違凧文武二道(まちがいだこぶんぶのふたみち)
第36話・鸚鵡(おうむ)のけりは鴨(かも)
第37話・地獄に京伝
第38話・地本問屋仲間事之始
第39話・白河の清きに住みかね身上半減(しんしょうはんげん)
第40話・尽きせぬは欲の泉
第41話・歌麿筆美人大首絵
第42話・招かれざる客
第43話・裏切りの恋歌
関連書籍一覧

ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!


