光る君へ~第43回~輝きののちに

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三条天皇と道長の対立は?
内裏では火事の連続?
まひろと娘は仲良く出来そう?

(43)輝きののちに - 大河ドラマ「光る君へ」
...

(43)輝きののちに
初回放送日:2024年11月10日
三条天皇(木村達成)の暮らす内裏で度々火事が起こり、道長(柄本佑)は三条の政に対する天の怒りが原因だとして、譲位を迫る。しかし三条は頑として聞き入れず対立が深まる。その後、道長は三条のある異変を感じ取る。その頃、まひろ(吉高由里子)は皇太后・彰子(見上愛)に仕えながら、源氏物語の執筆を続ける中、越後から帰京した父・為時(岸谷五朗)と再会。さらに娘・賢子(南沙良)から恋愛の相談をされて…
https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/episode/te/V758XWPNWM/

三条天皇と道長の激しい対立

三条天皇の即位から3年。
道長の娘である中宮・妍子(きよこ)はやっと子供に恵まれます。
三条天皇に碌に相手にされず宴会三昧だった妍子も落ち着くかと思いきや、そうでもないようです。
また「姫皇子」(女の子)だったために道長は不満です。
次の帝にするのは難しいからです。

おまけに内裏は火災が起きてしまい、転居を余儀なくされます。

三条天皇は耳も目も悪い?

この頃、三条天皇は目も悪くなり、耳も悪くなっています。
大河ドラマの中では本を逆さまに読む様子などで目が悪い事が強調されていますが、実際に具合が悪かったであろう事は百人一首の和歌からも想像できます。

\三条天皇が歌った和歌/

三条院(三条天皇が譲位した後にこう呼ばれた)
心にも あらでうき世に ながらへば
恋しかるべき 夜半の月かな

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意味は
思いもかけず長生きをしてしまった
夜の月を恋しく思う程に…。

目も見えず、耳も聞こえず、政権争いで引退してしまってからの悲しい歌となり、悲運の天皇と称される事が多い三条天皇ですが、譲位した次の年に亡くなってしまいます。
読み手の名前が「三条天皇」ではなくて「三条院」となっている事で譲位してからのわずかな期間に読まれたのではと私は想像しています。
体の具合の悪かった時に読まれたとするとまたその悲しさが増大するように思います。

三条天皇は毒を盛られた?

道長は具合の悪い天皇に譲位を勧めます。
それも自分一人ではなくて異母兄の道綱を連れてです。
(道綱は蜻蛉日記の息子です)
劇中でも人が良く、断り切れない道綱をうまく利用している様子が垣間見られるシーンでした。

三条天皇は毒を盛られたのか否か?という点ですが、この時期に三条天皇がひそかに薬を調達して飲んでいたのは本当の事のようです。
ただし、それが本当に良い薬だったかどうかは疑問が残ります。
ヒ素かそれに相当するものだったのではというのが一般的な考えです。

つまり、三条天皇は自分で調達した薬で余計に具合が悪くなっていたかもしれないのです。
(諸説あります)

まひろと皇太后・彰子の関係

皇太后となった彰子は内裏の火災による転居で道長の息子・頼通の屋敷である高倉殿にいます。
頼通は彰子にとっても弟です。
この家には弟・頼通だけではなくて敦康親王も身を寄せていました。
彰子にとっては我が子同様に育ててきた懐かしい敦康親王です。
穏やかな再会と暖かな会話になります。

また、皇太后・彰子のまひろへの信頼は変わらないようで、何かと相談するのはまひろのようです

大宰府は大人気

道長のそばに居続けた行成は大宰府に行く事を希望します。
また、伊周の弟の隆家も大宰府に行きたい様子を話します。

ここで注意しておきたいのは大宰府は非常に豊かな地域であったという点です。

行成は「財を成すため」と意外とハッキリ言いますが、これが本当の所で外国との交易があった大宰府は辺境どころか最先端の大都会でした。
大宰府のトップは宮様とか親王様とか言われる皇族が名前だけおかれて、彼の地に赴く事はほとんどありません。
ですから、大宰府に行くという事は地方の豊かな土地の富を独占すると言っても過言ではありません。

そんな中で少し思い出してほしいのは、かつて隆家の兄である伊周は大宰府に行く事をとことん拒否しました。
彼にとって地方で財を成す事よりも都を離れる事が絶対に許せなかったからです。
その一方で弟の隆家は伊周の死後で、自分の病気を治してくれる名医がいるからとは言え、自分から大宰府に行く事を希望したのです。

ここに小右記の藤原実資の進言があったという事も史実です。
長年の宮仕えで情報にも通じていた実資は「大宰府に名医あり」との情報も持っていたからです。
かつては「長徳の変」で弓矢を放ってしまったほどの暴れん坊だった隆家の新たな師匠が真面目な実資であるというのも皮肉な感じがしますが、これが日本にとっても危機を救う方向に向かって行きます。

それぞれの恋の行方

道長の嫡妻・倫子さまは「自分は愛されていないけれど、孫が帝になる」からそれで良いという気持ちになっています。
権力欲が強く、政治力もあった倫子さまらしい潔い方向ですね。

道長の息子・頼通は隆姫(たかひめ)だけが妻で良いと言っていても他に妻を持つように勧められます。
頼通は断固拒否しますが、これが今後の没落に繋がっていきます。

まひろの娘・賢子(かたこ)はふられてしまいます。

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次回はとうとう「望月のうた」になります。
道長は本当の意味で頂点を極めるのでしょうか?

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放送リスト

第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日

源氏物語一覧リスト

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紫式部の書いた「源氏物語」

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登場人物が書いた本

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キャスト一覧

主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ)   吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが)   柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき)   岸谷 五朗
ちやは   国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり)   高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ)   段田 安則
時姫 (ときひめ)   三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか)   井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね)   玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ)   吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ)   板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん)   ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら)   ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ)   黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ)   瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ)   秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう)   町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ)   金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり)   渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた)   本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ)   益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ)   石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ)   橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか)   佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ)   高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ)   見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか)   三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう)   坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう)   本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう)   塩野 瑛久
直秀 (なおひで)   毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん)   凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる)   矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ)   本多 力
いと   信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな)   上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ)   財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ)   竜星 涼
さわ   野村 麻純
絵師 (えし)   三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ)   井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか)   高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう)   木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ)   宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン)   浩歌
周明 (ヂョウミン)   松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎

スタッフ一覧

脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実

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