光る君へ~第27回~宿縁の命

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主人公のまひろは元カレの道長との逢瀬。
まさかのその子供を出産という運びになりました。
もう大河ドラマでなくて昼メロ状態になっています。

(27)宿縁の命 - 大河ドラマ「光る君へ」
...

(27)宿縁の命
初回放送日:2024年7月14日

石山寺でばったり出会ったまひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)。思い出話に花を咲かせるうちにふたりは…。そして季節がかわり、道長の娘・彰子(見上愛)が入内し、その6日後に定子(高畑充希)は皇子を出産。一条天皇(塩野瑛久)の気持ちはますます定子と皇子へと傾く。道長は晴明(ユースケ・サンタマリア)に相談を持ち掛けると、とんでもない提案をされる。一方、まひろは懐妊が発覚し、宣孝(佐々木蔵之介)は喜ぶが…

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まひろと道長の再会と再燃

石山寺に詣でたまひろとその一行。
まひろはそこで元カレの道長に会うという所で前回は終わりました。

そこから、夜半に紛れて二人で会話。
越前で覚えた宋の言葉(中国語)を道長に披露し、「やっぱり賢いなあ」と言わせて一旦は別れますが、道長は引き返してきて二人は逢瀬を重ねます。

まひろは懐妊し、出産へ。
道長の子供をまひろが産む。

史実では紫式部が道長の愛人説はあまり指示されていません。
そういう「説」も「諸説あります」という文言の一つではあるのですが、私も道長の愛人説は違うと思っています。

まひろは道長の愛人
まひろの娘・賢子(かたこ)の本当の父は道長
そう言う路線で持って行くのだと思います。

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中宮・定子は皇子を出産

一方、宮中では中宮・定子が懐妊していました。
その知らせを聞いた帝は宮中の外の職御曹司(しきのみぞうし)に昼間から駆けつけるほどの喜びっぷりです。
定子にはもう後見らしい後見がいません。
兄と弟が都に帰ってきているとは言っても、実権が戻ったわけではないからです。
どちらかと言えば、兄弟は未だに帝の寵愛を受ける妹を頼って利用しようとする算段です。

出産は「皇子誕生」
帝にとっても「世継ぎの誕生」

これを機に定子の兄の伊周は東宮にする事を考えます。
でも、弟の隆家は東宮(皇太子)にする事は天皇の退位が条件になってしまうために得策ではないという冷静な判断をします。
ここで兄と弟の性格の差が出ているように思います。
兄はとにかくトップに返り咲きたい。
弟はしたたかに政局を観ています。
実はこの差が彼らの行く末を暗示しています

兄の伊周は自分の力で返り咲く事はない。
弟の隆家は道長の片腕となって日本の救世主になっていく。

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彰子の入内

道長の長女が一条天皇に入内します。
これは道長が中宮・定子の出産に合わせてぶつけてきたものです。
定子の出産後、すぐに彰子は「女御宣下」されます。
これは帝の奥さんとして正式に認められたという事です。

大問題がありました。
この彰子は入内したその当時はまだ12歳(満年齢で11歳)だと言われています。
現代でも小学生です。
当時でもこんな幼い女の子が嫁ぐことは異例中の異例でした。

これは帝としても同じことです。
20歳の青年が小学生の女の子を「あなたの妻ですよ」と言われたところでどうしようもないというのが本音だったのではと思います。
政治とは言っても何とも不遇な巡り合わせです。

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まひろの夫・宣孝は全部承知で引き受ける

まひろの出産の予定日を聞いて自分の子供ではない事を察しているまひろの夫・宣孝ですが、それをおくびにも出しません。
結局は当たり前のように受け入れてしまいます。
道長の子供である事も察しているようでした。
左大臣・藤原道長に貸しを作れるくらいの勢いです。

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一見、まひろの過ちを受け入れるような宣孝ですが、政治的な意図が見えるように思います。
皆さんはどうですか?

一帝二后へ

帝の母の詮子は世継ぎを産みながら、自分の夫である円融天皇(円融院)からは皇后になる事は出来ませんでした。
皇太后となり、女院になりました。
女院というのは「女性の元天皇」くらいのポジションです。
つまり、皇后よりも皇太后よりもずっと偉いのです。
でも、詮子は女性として愛されていないというのです。
その鬱憤を自分の息子である一条天皇にすべてぶつけていて、一条天皇もそれは嫌だったとハッキリと拒絶したのです。

この時点で「一帝二后」の案が出されます。
本当にそうなっていきます。
一人の帝に「二人の正式な皇后」がいるという事なので前代未聞な話です。
形式上は「定子が皇后」、「彰子が中宮」と呼び名は違っていますが、現実的には皇后が二人いるのです。

こんな事は帝としても簡単に受け入れられるものではありませんでしたが、道長の権勢の下、ゴリ押しされてしまうのです。

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紀行:山水屏風(せんずいびょうぶ)

大原野神社おおはらのじんじゃ
飛香舎ひぎょうしゃ

道長の娘・彰子が入内する時に書かれた屏風が紹介されました。
この屏風には公卿たちの和歌が書かれています。
現存するのは鎌倉時代に作られたものですが、今時点で最古です。
公任や斉信、花山院の和歌が寄せられている屏風は当時の公卿たちが道長の娘・彰子をバックアップしていたという証拠でもありました。

おまけ・今日のビックリポイント

放送後のアンケートにお答えいただいた皆様ありがとうございます。
まひろのお腹の子供の父親が道長と分かっていてもスルーする宣孝おじさんに皆さん驚いたようです。
1位:宣孝おじさん知っててスルーした!
2位:まひろが道長の子を産んだ!
3位:一条天皇、母・詮子が嫌いだった!
4位:彰子は小学生くらいだった!

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放送リスト

第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日

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紫式部の書いた「源氏物語」

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キャスト一覧

主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ)   吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが)   柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき)   岸谷 五朗
ちやは   国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり)   高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ)   段田 安則
時姫 (ときひめ)   三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか)   井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね)   玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ)   吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ)   板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん)   ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら)   ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ)   黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ)   瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ)   秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう)   町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ)   金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり)   渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた)   本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ)   益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ)   石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ)   橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか)   佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ)   高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ)   見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか)   三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう)   坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう)   本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう)   塩野 瑛久
直秀 (なおひで)   毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん)   凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる)   矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ)   本多 力
いと   信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな)   上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ)   財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ)   竜星 涼
さわ   野村 麻純
絵師 (えし)   三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ)   井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか)   高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう)   木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ)   宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン)   浩歌
周明 (ヂョウミン)   松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎

スタッフ一覧

脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実

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