平賀源内をコピーライターに迎えたい重三郎。
既に売れっ子だった平賀源内に会うのは簡単ではありません。
何処にいるのか?でも彼は意外なところに…。
(2)吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』
初回放送日:2025年1月12日
蔦屋重三郎(横浜流星)は、吉原の案内本“吉原細見”で客を呼び寄せる案を思いつく。その序文の執筆を依頼するため、江戸の有名人・平賀源内(安田顕)探しに奔走する!
https://www.nhk.jp/p/berabou/ts/42QY57MX24/episode/te/P7399642P6/
吉原細見とは吉原のガイドブックのようなものです。
吉原の花魁は簡単には相手にしてもらえない
吉原の花魁はそのお店のトップの売れっ子です。
その花魁に相手をしてもらおうと思えば、花魁に気に入られないといけません。
花魁に相手をしてもらいたい長谷川平蔵は旗本のお坊ちゃまです。
でも、大資産家や大富豪という程でもないはずです。
紙花という札をたくさん買わされてお座敷でもばらまくし、外にいる人にもばらまきます。
花魁はあくびをして退屈そうにすれば、更にばらまきます。
要はうまいこと調子に乗らされてお金を使わされているだけなのですが、ここも面白かったですね。
さて、旗本なんていうと身分は高くても石高(収入)は多いわけではありません。
家に帰ると親に怒られたんじゃないでしょうかね…。
歯磨き粉の宣伝を書いた源内先生を捜索
この時期、歯磨き粉がバカ売れしていました。
「漱石香」という名前です。
そのまま「そうせきこう」と読みます。
これを聞いて夏目漱石?と思った人も多いのではないかと思います。
夏目漱石の名前はまさにこれと同じ言葉から来ています。
「漱石枕流」というのが語源です。
漱石枕流(そうせきちんりゅう)は、自分の失敗を認めず、屁理屈を並べて言い逃れをすること、負け惜しみの強いことを意味する四字熟語です。
ただし、この歯磨き粉の「漱石香」は「漱ぐ」ということを面白くシャレている商品名でもあるのです。
このバカ売れに後見したのが源内先生のコピーライトだったというのです。
重三郎にしても、そんなすごい先生がいるなら是非、自分たちの宣伝文句を書いてほしいと思うのは当然の事だったのです。
「厠の男」が源内先生
重三郎は平賀源内を知るという「厠の男」に熱心に頼みます。
この男、今度は「貧家銭内」と名乗ります。
もう、その時点で源内先生だろうと視聴者は思うわけですが、一生懸命な重三郎は必死でもてなします。
どうしても本物の源内先生につてを頼めないと諦めた矢先、まさかその人が「源内先生」と呼ばれるのに遭遇します。
男色だった源内先生?
平賀源内は男色だったと言います。
これは私自身もこの大河ドラマで初めて知りました。
そして、源内が言った「瀬川」とは実在した歌舞伎役者の瀬川菊之丞の事です。
この瀬川、超絶イケメンであったのです。
時系列を考えると源内が瀬川を失ったのはこの前の年だったようです。
そう思うと、こじゃれた源内先生の哀愁の部分が際立ってくるように思います。
男色のコピーライター吉原の宣伝文を書く
「瀬川」という名前を聞いて「瀬川菊之丞」であると察した「花の井」花魁。
何と男装して源内の前に現れます。
花魁が男装するわけですから、それは美しいのです。
夜も源内先生と共にするわけですが、源内先生は花魁の芸だけを観て吉原を去ります。
吉原と現世を隔てる大きな門をくぐり、吉原を後にする源内先生。
小粋な源内先生は「序」を書いて去っていました。
御三卿
さて、政治の世界は徳川家の御三卿おぼちゃまたちが老中・田沼意次を黒子にして楽しんでいます。
まあ、どちらが狸か狐かという感じではありますが、ここで江戸の徳川家の親戚のお坊ちゃまたちが自由気ままに快楽を得ていた事も良く分かると思いました。
さて、次回はいよいよ「吉原細見」の出版です。
おまけ~皆様からのアンケート結果
放送後のアンケートのご協力ありがとうございました。
源内先生が男色だった事に衝撃を受けた人が多かったようです。
私もそうでした!
各話リスト
今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄も追加しています。
よろしかったらどうぞ。
第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸
第3話「千客万来『一目千本』」
関連書籍一覧
ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!