光る君へ~第47回~哀しくとも

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いきなり周明は命を失ってしまいます。
まひろは失意の中、大宰府を後にします。
朝廷では大宰府の窮地を知らせを受けても公卿たちは動かず…。
既にその時には戦闘は終わっているのですが、刀伊の入寇の功労者たちは?

(47)哀しくとも - 大河ドラマ「光る君へ」
まひろ(吉高由里子)たちは異国の海賊との戦いに巻き込まれ、敵の攻撃で、周明(松下洸平)が倒れる。一方、朝廷にも攻撃による被害状況が伝わり、動揺が広がる中、摂政・頼通(渡邊圭祐)は対応に動かず、太閤・道長(柄本佑)への報告も止めてしまう。そん...

(47)哀しくとも
初回放送日:2024年12月8日
まひろ(吉高由里子)たちは異国の海賊との戦いに巻き込まれ、敵の攻撃で、周明(松下洸平)が倒れる。一方、朝廷にも攻撃による被害状況が伝わり、動揺が広がる中、摂政・頼通(渡邊圭祐)は対応に動かず、太閤・道長(柄本佑)への報告も止めてしまう。そんな事態を歯がゆく思う実資(秋山竜次)の元に、海賊との戦いを指揮する隆家(竜星涼)から文が届く。やがて異国の脅威を知った道長は、まひろの安否が気になり…

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周明の運命は?

まひろとのロマンス再燃かと思われた周明(ヂョウミン)でしたが、刀伊の入寇で外敵の矢に刺さり、あっけなく絶命してしまいます。
展開上、奇跡が起こるかとも思ったのですが、周明はあっさり退場となってしまいます。
その現場は混乱し、このままではまひろも巻き込まれそうになるというその時に、まひろを庇って連れ出したのは従者の乙丸でした。
おとなしくて非力な印象がある乙丸でしたが、力づくで御方様であるまひろを救ったのでした。

くろびかるきみ「実資」動き出す

刀伊とい入寇にゅうこうの時系列
(諸説ありますが、大河ドラマに準じます)
  • 1019年
    (寛仁3年)
    3月から4月
    刀伊の入寇の始まり
    (対馬・壱岐が外敵に襲われ住民たちが多く殺害、拉致される)

  • 4月8日
    隆家、報せを受けて大宰府を発つ

  • 4月9日
    博多の警護所で敵の船団を視認
    隆家は出陣を決定
  • 4月12日
    隆家、船団を手配
    能古島のこのしまを目指す
  • 4月17日
    朝廷に隆家からの解文が届く
    摂政・頼通は特に動かず
  • 4月18日
    隆家は実資にも事情を知らせていたため
    実資が道長に報告
  • 4月20日
    大宰府からの続報は無し
    道長は息子の摂政・頼通を呼びつける
  • 4月26日
    実資、隆家から外敵を対馬の先まで追い払った知らせを受け、道長にも知らせる
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時系列を観れば分かりますが、隆家の迅速な判断と行動が九州も都も救ったのにも関わらず、
公卿たちは隆家の活躍をなかった事にしたかったという思惑が感じられます。

朝廷では刀伊の入寇を受けて隆家からの文が届いていました。
摂政である道長の長男の頼通はたいして動こうとはしません。
公任や行成でさえ、「朝廷が攻めてこられないならそれでいい」というスタンスです。

ですが、一人、実資だけは違いました。
文が届いた時点で戦闘は終わっているだろう。
大宰府から都への中間地点である中国道にだけでも派兵すべきだという考えを一人訴えますが、聞き入れららません。
隆家側もそういう事であろうという事で実資にも同じように報告していたのです。


ここで褒章を受けたのはたったの一人です。
平為賢が肥前の国の国守となります。
隆家には特にねぎらいの言葉もなかったのです。
隆家に恩賞は無し…。
当の隆家はそんな事だろうと思っていた節がありました。
何が何でも中の関白家の生き残りをのさばらせたくないという朝廷側の驕りが朝廷への不信感と変わっていったきっかけになります。

刀伊の入寇に関しては前回に詳しく記載しています。

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この時に恩賞がなかった事で武士たちの不満につながっていきます。
これが後に武士の台頭や平家の時代に移り変わっていく前兆と言って良いと思います。

道長の心を揺さぶるまひろの安否

実資は隆家からの直接の文で戦闘が終わっていた事を道長にも告げます。
その時に道長が聞こうとしたのはまひろの安否。
さすがに喉元から出て聞くには及びませんでしたが、何とも情けない形になります。

倫子さま、まひろに知っていたと告げる


最終盤になって、倫子さまがまひろに気が付いていたことを示唆します。
倫子さまにしてみれば、自分は一番の夫の愛は得られなかったけれど、母として天皇の祖母として女性として最高の地位を得たのです。
だから、まひろの事は気にしていない。
しかし、「知っていた」ことを告げずにはいられなかった。
最後の最後に倫子さまの大きな器を感じた回となりました。

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さて、次回、とうとう最終回です。
倫子さまとまひろの対決はあるのか?
道長は最期の日を迎えるのか?
清少納言は再登場するのか?
まひろ、「紫式部」と呼ばれる事がなく終了するのか?
楽しみです。

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放送リスト

第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日
第43回「輝きののちに」-2024年11月10日
第44回「望月の夜」-2024年11月17日
第45回「はばたき」-2024年11月24日
第46回「刀伊の入寇」(といのにゅうこう)-2024年12月1日
第47回「哀しくとも」-2024年12月8日

登場人物が書いた本

光る君へ~登場人物が書いた本一覧

源氏物語

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キャスト一覧

主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ)   吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが)   柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき)   岸谷 五朗
ちやは   国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり)   高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ)   段田 安則
時姫 (ときひめ)   三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか)   井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね)   玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ)   吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ)   板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん)   ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら)   ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ)   黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ)   瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ)   秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう)   町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ)   金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり)   渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた)   本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ)   益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ)   石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ)   橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか)   佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ)   高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ)   見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか)   三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう)   坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう)   本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう)   塩野 瑛久
直秀 (なおひで)   毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん)   凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる)   矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ)   本多 力
いと   信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな)   上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ)   財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ)   竜星 涼
さわ   野村 麻純
絵師 (えし)   三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ)   井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか)   高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう)   木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ)   宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン)   浩歌
周明 (ヂョウミン)   松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎

スタッフ一覧

脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実

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2024年大河ドラマ「光る君へ」のコラムです。感想、ネタバレ、あらすじ、考察、解説、リアルタイム視聴のアンケートなど盛りだくさんです。各話の紀行や旅行リンクも参考にどうぞ!