
花魁や女郎たちを「花」に見立てた「一目千本」は大成功。
蔦重は今度はスポンサーを探すようです。

幕府では御三卿に異変が!

御三卿の一人、田安家の当主が亡くなってしまいます。
跡目は弟が継ぐはずでしたが、田沼意次の陰謀で弟は養子縁組先にいくしかありません。
この時に平賀源内が策略に一役買っています。
この辺は史実かどうかは分かりませんが、演出としては面白いですね。
田安家は8代将軍・吉宗の記した一文により、お家が断絶となります。
(この一文が平賀源内が書いたという演出です)
田安家は後に同じ御三卿の一橋家から養子をもらって復興しますが、それまでの期間は「田安家は本当に断絶」していたのです。
新たな絵師に鉄拳さん

鉄拳さん情報
磯田湖龍斎という絵師に鉄拳さんが演じられています。
この方、芸人の方でパラパラ漫画が得意な方です。
この役の為に浮世絵を毎日4時間もも猛特訓されたとか…。
鉄拳さん自身が描かれた絵が何処まで採用されたかは分かりませんが、筆の運びなどは間違いなく彼のもので本当に練習したと思える演技でした。
また、鉄拳さんは素顔でのご出演でした。
これも見所でしたね。
雛形若菜初模様

今度のタイトルは「雛形若菜初模様」です。
「ひながた わかなの はつもよう」と読みます。
あまりの美しさにため息が出るほどでした。
素敵な絵でしたね。
ですが、味方だと思っていた西村屋は裏では鱗形屋と手を組んでいたり、蔦重は騙されている様子です…。

花魁や女郎たちのスポンサーに呉服屋にという今にも通じるアイディアも痛快でした。
そして、蔦重に付き添っている少年も絵師の才能があるようです。
さて、次回はどうなっていくでしょう?
おまけ~アンケート結果
放送後のアンケートにお答えいただいた皆様。
ありがとうございます。
第1位は黒幕は問屋の親父たちだった!
第2位は蔦重 だまされた!
他には票は入らず、以上でした。

今回は「騙し、騙され」でしたが今後もこの様相は続きそうです。
各話リスト

今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄も追加しています。
よろしかったらどうぞ。
第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸」
第3話「千客万来『一目千本』」
第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
第5話「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」
第6話「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」
第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
第8話「逆襲の『金々先生』」
第9話「玉菊燈籠恋の地獄」
第10話「『青楼美人』の見る夢は」
第11話「富本、仁義の馬面」
第12話「俄(にわか)なる『明月余情』」
第13話「お江戸揺るがす座頭金」
関連書籍一覧

ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!