
身請けの決まった瀬川はあいさつ回りで忙しそうです。
蔦重との時間はなさそうです。
幕府側も動きがあったようで…。

(10)『青楼美人』の見る夢は
初回放送日:2025年3月9日
瀬川(小芝風花)の身請けが決まり、落ち込む蔦重(横浜流星)。そんな中、親父たちから瀬川最後の花魁道中に合わせて出す、錦絵の制作を依頼され、市中へ調査に出るが…。
感想
身請けが決まった瀬川はあいさつ回りで忙しく蔦重とはすれ違いが続いていましたが、蔦重は最後のはなむけに瀬川の巻頭カラーの本を出します。
本のプレゼントに瀬川は「いつも本ばかり」と言うものの嬉しそうなのが印象的でした。
引退して吉原を引退する瀬川に対して引退後なのに瀬川の事をトップページに持ってくるわけですから、瀬川への特別な思いを感じましたね。
おまけに巻頭カラーです。
瀬川自身も自分がいない後の再見に自分の名前が絵姿と共に載るわけですから、感慨深いことこの上ないのです。
そんな瀬川の後ろには白無垢の打ち掛けが掛かっていました。
つまり、嫁入り道具ということですね。
蔦重と別れのプレゼントをもらう時点で瀬川自身は身請けされるわけですから、嫁に行くのと同じかもしれませんね。
つまりは、蔦重以外の男のモノになるということです。
瀬川最後の花魁道中では大門を出る前では蔦重に向かって「おさらばえ」と言って踵を返します。
大門の外では鳥山検校が待っていました。
笑顔で蔦重に別れを告げ、笑顔で鳥山検校に飛び込む瀬川。
その笑顔は鳥山検校には見えないのですが、検校も笑顔で返すのが素敵でした。

これから、幸せになってほしい瀬川ですが、検校は瀬川を身請けしたことで多くの反感を買われる事になると言うのが史実にあります。
大河ではどう描かれるでしょう?
次回以降、楽しみです。
各話リスト

今までのお話の感想を書いています。
たまに蘊蓄も追加しています。
よろしかったらどうぞ。
第1話「ありがた山の寒がらす」
第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸
第3話「千客万来『一目千本』」
第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
第5話「蔦(つた)に唐丸因果の蔓(つる)」
第6話「鱗(うろこ)剥がれた『節用集』」
第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
第8話「逆襲の『金々先生』」
第9話「玉菊燈籠恋の地獄」
関連書籍一覧

ドンドン追記していきます。
私も精読中。
また、感想の方も上げて行きますのでお楽しみに!