光る君へ~第15回~おごれる者たち

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(15)おごれる者たち - 大河ドラマ「光る君へ」
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(15)おごれる者たち
初回放送日: 2024年4月14日
道隆(井浦新)は、強引に定子(高畑充希)を中宮にし、詮子(吉田羊)を内裏の外へと追いやった。二年後、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長。道隆の独裁には拍車がかかっていた。伊周(三浦翔平)らに身内びいきの人事を行い、定子のために公費を投じ始める。道長(柄本佑)は兄のやり方に納得がいかない。一方のまひろ(吉高由里子)は、さわ(野村麻純)と近江の石山寺へと出かける。そこで思いもよらない人物との出会いが…

https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/episode/te/Y7L2VQR46G/

道兼が荒れている…

道隆兄ちゃんに最高位を取られて荒れてしまう道兼(次男)ですが、この時点で道兼もナンバー2くらいで要職についているのでここで荒れ狂ってもよくないなあと思います。
もちろん、泥をかぶってきたという云々は飽くまでフィクションな訳です。
脚本と演出、役者さんがとても良いのでこういう話があったんじゃないかと思うくらい面白い展開になってきました。

日記の実資は66人も贔屓されていると推察

もう「黒光りの君」とか「日記の人」と定着している藤原実資は記録しまくったひとでもあるので、ここで道隆が摂政についてからその贔屓で「66人」が本来はあり得ない地位に就いた事を指摘します。
もう、ここはさすがとしか思えませんでしたね。
正確な記録を長年続けているからこそこの話が出てくるわけです。

これからも黒光りの君の活躍が楽しみです。

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まひろの弟も出世へ…。

中級貴族である「まひろ」一家はその地位だけで食べていける身分でなくてそれなりの官位や職がないと貧乏になってしまいます。
そうは言っても官吏に就けるのはそれなりに勉強も出来ないといけません。
大学でそれなりの成績を上げたからこそ、職に就けるわけですが、この弟のよろしくない所は出世には父と同じで興味がなかった事です。

この弟は和歌には秀才としてその才能を発揮し、和歌集も残すほどです。
出来の良いお姉ちゃんに比べられ続けてちょっと気の毒です。

帝と定子はラブラブ

帝と定子は漢詩に関する遊びが好きで帝が笛を練習するのにも定子は付き添っています。
ラブラブのカップルですね。
帝も大きくなって更にイケメン俳優さんにバトンタッチされました。
この時に定子は中学生くらい、帝は3歳下なので幼さが政治に関わると思えばこの純粋な二人が哀れに思えてなりません。
子供をと望まれてもまだ分かりませんね…。

宮中での女房達の悪口は定子の母へ

定子の母が女房達に悪口を言われるシーンがありますが、これも僻みです。
実は定子の母の高階貴子は漢文学者の父を持っていて宮中に仕えていた女性でした。
今でいうバリキャリだったわけです。
そんな中で夫とも出会います。
職場結婚とかそういう感じです。
そんな中ですから、古参の女房の中には彼女を知る人も多くいるのだと思います。
宮中に仕える人たちの中には「生活の為」で「女性が働くなんて」という時代の話なので高階貴子のようにインテリで嫡妻、娘は天皇の妻なんて事になると「すべてを手に入れている」と思われて僻まれるようなことはあっただろうと思われます。

定子の母、高階貴子はすべてを手に入れた女!

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いよいよ清少納言、定子の女房へ

ききょうは出仕する事になった事をまひろに告げに来ます。
嬉しくて報告に来たのだと。
史実では会う事もなかったという二人がライバル関係の立場で友情をはぐくんでいくというような話になっていけばいいと思います。

出仕の初日、定子に一目ぼれし、「清少納言」というニックネームも貰ってしまいます。
漢詩の会に参加していた清少納言の事は定子の母の高階貴子が好意的に受け入れるというシーンもありました。
その時点から自分の娘の教育係に誰が良いかを吟味していたと思えば、脚本と演出の回収は見事だと言わざるを得ません。

「まひろ」と「ききょう」が初めて会った漢詩の会についてはこちらをどうぞ

イケメン伊周のこれからの伏線

弓比べでイケメン伊周が弓を放つ前に「自分の家から帝が出る」と口に出して弓を引きます。
ここで的中します。
続く、道長も同じように弓を引き、的中させます。
これも大鏡で出てくるシーンだと思われますが、大鏡はここでイケメン伊周が失態するエピソードなので伏線にこの話を持ってきたのかなと思います。
かねてから、こうやって伊周は自分の弓に自信を持っていて、挑発的な態度をとる事があり、とうとう失態を犯すという事に持って行くのだと思います。
そう思えば、また脚本の妙は素晴らしいなと感じました。

蜻蛉日記とその息子・道綱

まひろは石山寺に詣でた時に蜻蛉日記の作者に出会います。
道綱の母(蜻蛉日記=寧子)がやたら出てくるのはこれが理由だったようです。
小さな時から憧れていた蜻蛉日記本人に出会うまひろ。

小さな女の子が自分の日記を読んでいたと知って「おませ」だと笑う寧子。
とても可愛らしいですね。

そんな賢い「まひろ」に母に同行していた道綱は夜這いを仕掛けますが、まちがってまひろと一緒にいた女性「さわ」だと気が付きます。
途中で、人違いだと気が付いて手を出さなかった道綱は誠実だったのか否かはどうだったのでしょうね?
母が妾で辛い思いをしていると言いながら、嫡妻も妾もいる道綱でした。

グレース
グレース

蜻蛉日記を書いて兼家の妾である事に後悔はないという寧子。
でも、まひろたちには「妾ではなく嫡妻に」というアドバイスします。

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「かかり」という言葉

「かかり」という言葉が2度出てきました。
「費用」という意味です。

1度目は道長が異父兄の道綱を呼び寄せて宮中の予算が多く組まれている事を示唆する時です。
特に中宮関係の女房の衣装まで予算に組まれています。
贅沢をするのは勝手だけれど、公費で賄うのはおかしいと道長は言うのです。
公費とは税金の事です。
そして、この時代の宮中の衣装というのは宝石と同じくらい値段の張るものだったのです。

2度目はまひろが石山寺詣でをする時に旅費の相談を父にする時です。
「それくらいの『かかり』はある」と言って父の為時は「まひろ」と「さわ」が一緒に石山寺に行く事を許可します。
生活もままならないのに旅行に行く費用はあったのかと少し思いましたが、よく考えるとこの時期は疫病も流行っていた時期です。
少々のお金がかかってもお参りに行くという事はあったのだろうと思います。

紀行:石山寺

滋賀県 石山寺

紀行に出てきた石山寺は今も行く事が出来る観光スポットです。
紫式部がここで源氏物語を書き上げたとも言われています・

グレース
グレース

次回予告では「香炉峰の雪」と疫病について描かれるようです。
この関係で和泉式部は出てこないのでしょうか?

キャスティングには出てきませんが、楽しみです。

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放送リスト

第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日
第43回「輝きののちに」-2024年11月10日

登場人物が書いた本

光る君へ~登場人物が書いた本一覧

源氏物語

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キャスト一覧

主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ)   吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが)   柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき)   岸谷 五朗
ちやは   国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり)   高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ)   段田 安則
時姫 (ときひめ)   三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか)   井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね)   玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ)   吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ)   板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん)   ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら)   ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ)   黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ)   瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ)   秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう)   町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ)   金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり)   渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた)   本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ)   益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ)   石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ)   橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか)   佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ)   高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ)   見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか)   三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう)   坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう)   本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう)   塩野 瑛久
直秀 (なおひで)   毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん)   凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる)   矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ)   本多 力
いと   信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな)   上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ)   財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ)   竜星 涼
さわ   野村 麻純
絵師 (えし)   三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ)   井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか)   高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう)   木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ)   宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン)   浩歌
周明 (ヂョウミン)   松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎

スタッフ一覧

脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実

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