
死刑執行後の再審請求はどうなるのでしょう?
難しい言葉の解説をしてから私の感想に書いていきます。
目次からジャンプできます。

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再審請求って?
再審とは、確定した有罪判決に重大な誤りの可能性がある場合、裁判をやり直す制度です。
死刑判決も例外ではなく、確定後でも再審請求ができます。
本人
法定代理人
配偶者
直系親族
兄弟姉妹

本人が死亡していても請求は可能です。
つまり、死刑執行後でも遺族が請求できます。
ただし、死刑執行後に再審が認められ無罪が確定した例はありません。
存命中に死刑判決を受けた人が逆転無罪になった例はあります。
無実の死刑執行にも触れています
裁判官回避とは?
第1話で裁判官忌避という言葉がありましたが、今回は裁判官自らが関係者なので辞退するという発言がありました。
これを「回避」と言います。
| 制度 | 誰が外す? | 理由 |
|---|---|---|
| 回避 | 裁判官が自分から | 関係があると気づいた |
| 除斥 | 法律で自動的にNG | 親族関係など明確 |
| 忌避 | 当事者が申し立て | 不公平のおそれ |

安堂裁判官は再審請求があった裁判での検察側の人間が自分の父であることを打ち明けます。
自ら回避を申し出ます。
弁護側、検察側も問題なしとして回避しなくても良いという判断になりました。
(ただ、ドラマ内では外部にはオープンにしないということで話は進みます)

子供も証人になれる!でも…。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 証人になれるか | なれる(年齢制限なし) |
| 必要な条件 | 質問を理解し、自分の体験を説明できる能力 |
| 宣誓 | 理解できない場合は省略されることもある |
| 信用性の判断 | 一貫性・具体性・他の証拠との一致を総合判断 |
| 慎重に扱われる理由 | 記憶の変化・誘導の影響を受けやすい可能性 |

子供だって証人になれます。
それを裏付ける物的証拠が必要になってきます。

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裁判って撮影禁止じゃないの?
日本の裁判は憲法上「公開」が原則ですが、法廷内の撮影は自由ではありません。
テレビカメラなどによる撮影は開廷直後の限られた時間(おおむね2分程度)だけ許可という扱いが一般的です。

裁判のニュースなどで映像が流れるときがありますが、何も言わない裁判官がじっと座っているだけです。
裁判が始まると撮影は出来ません。

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感想
「前橋一家殺人事件」の概要が明かされました。
25年前、前橋で一家4人が殺害されました。
犯人とされたのは秋葉一馬。
最高裁で死刑が確定し、刑は執行されています。
発端は、いじめを注意した女性への逆恨みでした。
少年が女性の自転車のブレーキを切り、女性は事故死。
しかし少年は10歳で、刑事責任を問われませんでした。
その亡くなった女性は、秋葉の妻だったのです。
妻を失った秋葉は少年一家に付きまとい、その後、少年一家4人が殺害されました。
秋葉が犯人と断定され、有罪・死刑が確定しました。

何という悲劇でしょう。
大人が子供のイジメを注意したことで、逆恨みから人の命が奪われたのです。
少年が10歳なら確かに刑罰は受けませんが、民事上の賠償責任が問われていなかった点も気になりました。
少年一家は豪邸に住んだままでした。
自分の妻を死に追いやった家族が普通に幸せに暮らしていることに耐えられず、過度なストーカー行為に及んでいたことも事実でした。
ですが、事件があった犯行時刻には、犯人とされた秋葉は娘と一緒に過ごしていたのです。
犯行時間にその場にいなかったのだから、犯人ではないのではないか?
これが冤罪である可能性を理由に、再審請求をした根幹の理由となったわけです。

なんと、当時のアリバイを示すビデオテープが出てきました!
現代の技術で解析できたのです。
さて、この冤罪かもしれない事件の再審請求の判断をするのが、安堂裁判官をはじめとする前橋地方裁判所第一支部のメンバーです。
ここで安堂裁判官は、前橋一家殺人事件の検察側に自分の実の父がいたことから、メンバーから外れることを申し出ます。
(裁判官が「回避」を申し出るということです)
実の父が検察官として事件に関わった案件の再審請求ですからね。
苗字が違うので黙っていれば分からないことだったようで、その事情を知る人はその場にはいませんでした。
事情を知ったうえで、弁護側、検察側ともに安堂裁判官が再審請求に参加することになります。
安堂裁判官の生まれた日にまでさかのぼった話も語られました。
発達障害だから、人と同じように出来ない。
「普通に」ということが理解できません。
それを躾が悪いと先生にまで言われてしまいます。
今となっては発達障害は多くの人に知られていますが、この時代では教師でさえきちんと理解されていなかったということです。
やっとの事で「発達障害」の病名が付いたときには、両親は離婚していました。

親子でありながら苗字が違うのは、両親が離婚していたからなのですね。
発達障害の診断をした精神科医は、前橋一家殺人事件の容疑者の精神鑑定をした人物と同じという因縁もありました。
和久井映見さん演じる精神科医の先生は、殺人犯の精神鑑定を依頼されるほどの優秀な人物だったということなのですね。
ただ、先生の診断は最終的に採用されず、別の権威ある先生のものが採用されます。
それが検察側にとって都合が良かったからです。
最初の精神鑑定が採用されなかったのは、「責任能力はある。ただし自白は強要に耐えられなかったためである」という内容だったからです。
つまり、有罪に出来なかったからです。
安堂裁判官の実父の結城は検察官として、容疑者が真犯人であるという前提で追及しています。
犯人を落とすことに長けた人物であれば、無実の人物を追い込んでしまった可能性も考えられます。

ちょっと矛盾を感じた点としては、「自白」が最有力な証拠である場合、もう少し慎重になるべきではないかと思いました。
裏付ける証拠がない場合は、強要された自白である可能性も考えられるからです。
この辺も今後、明らかになっていくでしょうか。
今後が楽しみです。
📅放送一覧(全8回)

📺 登場人物(ドラマ版)& 役者
🧑⚖️ 主要キャスト(裁判所・法廷関係)
| 登場人物(役名) | 役者(キャスト) | 役割・備考 |
|---|---|---|
| 安堂清春(あんどう きよはる) | 松山ケンイチ | 裁判官・特例判事補(主人公) |
| 小野崎乃亜(おのざき のあ) | 鳴海唯 | 弁護士 |
| 落合知佳(おちあい ちか) | 恒松祐里 | 判事補(裁判所職員) |
| 津村綾乃(つむら あやの) | 市川実日子 | 執行官 |
| 門倉茂(かどくら しげる) | 遠藤憲一 | 部長判事(安堂の上司) |
| 八雲恭子(やくも きょうこ) | 山田真歩 | 主任書記官 |
| 荻原朝陽(おぎわら あさひ) | 葉山奨之 | 書記官 |
| 古川真司(ふるかわ しんじ) | 山崎樹範 | 検察官(検察側) |
| 結城英俊(ゆうき ひでとし) | 小木茂光 | 最高検察庁・次長検事 |
👪 周囲の人物(家族・関係者)
| 登場人物 | 役者 | 関係 |
|---|---|---|
| 安堂朋子(あんどう ともこ) | 入山法子 | 安堂清春の母 |
| 山路薫子(やまじ かおるこ) | 和久井映見 | 精神科医・安堂の診断医・支援者 |
⚖️ その他の登場人物
| 登場人物 | 役者 | 備考 |
|---|---|---|
| 穂積英子 | 山本未來 | 人権派弁護士 |
| 吉沢亜紀 | 齋藤飛鳥 | 再審を求める関係者 |

📚原作リンク
| タイトル | 主要テーマ | 電子書籍 |
|---|---|---|
| テミスの不確かな法廷 | 発達障害を抱える裁判官の成長と人間ドラマ | あり |
| テミスの不確かな法廷 再審の証人 | 冤罪再審裁判と衝撃の展開 | あり |


