
全8話予定の裁判官の物語です。
主人公の裁判官は自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如多動症(ADHD)の診断を受けています。
独自の視点で難事件の真相にせまっていきます。
テミスって何?

そもそもですが、テミスって何でしょうか?
テミス(Themis)はギリシャ神話に登場する女神さまです。
ちょっとマイナーな神様かもしれませんね。
法律の神様です。
裁判所に行くとこの像があることが多いです。
(すべての裁判所ではありません)
テミスがどんな風に描かれるかと言うと目隠しをしています。
天秤と剣を手に持っています。
「目隠し」「天秤」「剣」の3つが特徴かなと思います。
「目隠し」は「先入観にとらわれずジャッジする」
「天秤」は「証拠と主張を等しく量る」
「剣」は「法による最終的な決断力」
これがテミスの女神の基本的な形です。
| 要素 | 意味 |
|---|---|
| 目隠し | 先入観にとらわれない公平な判断 |
| 天秤 | 証拠と主張を等しく量る |
| 剣 | 法の力・決断 |

テミスはギリシャ神話の法律の女神さまです。
彼女の像は多くの裁判所で観ることが出来ます。
色んなテミスがあるので裁判所にお立ち寄りの際は是非ご覧いただきたいです。
『テミスの不確かな法廷』の意味

タイトルに「不確かな」とあるのが最大のポイントです。
ドラマを見て、私が受け取った感想です。
主人公・安堂清春は
発達障害(ASD・ADHD)という特性を持つ裁判官。
空気を読むのが苦手
でも常識に流されない
👉 テミス=絶対の正義
👉 でも現実の法廷=とても不確か

主人公は、だからこそ事件の矛盾に気づく
裁判官忌避とは?
第1話のサブタイトルがいきなり裁判官忌避と言う難しい話になります。
これは裁判を受ける際にこの裁判官では公正な判断をしてもらえないということでその当事者たちが裁判官の交代を申請する制度です。

裁判官を変えてほしいというわけですから、かなり角がたちます。
実際に行われるか否かではなく、そう言う権利があるということを知っていておいてよいと思います。
刑事裁判、民事裁判、両方にあります。
どんな時に認められる?
代表的なのはこんなケース👇
- 裁判官が当事者の親族・知人
- 事件に利害関係がある
- すでに強い予断を示す発言をしている
- 公平さを疑わせる事情が客観的にある
💡ポイント
→「なんとなく気に入らない」ではダメ
→ 客観的に見て不公平の恐れがあるか が基準
似た言葉との違い
| 制度 | 誰が外す? | 理由 |
|---|---|---|
| 回避 | 裁判官が自分から | 関係があると気づいた |
| 除斥 | 法律で自動的にNG | 親族関係など明確 |
| 忌避 | 当事者が申し立て | 不公平のおそれ |
👉 忌避だけが「当事者発」のアクションです。
手続きの流れ
- 当事者が「忌避申立書」を出す
- 別の裁判体が理由を審理
- 認められれば担当交代
- 却下されればそのまま続行
※乱用を防ぐため、かなり慎重に判断されます。
感想

裁判官なのに、ちょっと挙動不審な主人公は何と裁判官。
非常に優秀だけれど、発達障害で悩むという側面がありました。
自分自身を宇宙人と言う主人公。
でも、そんな彼だからこそ、見逃されていた事件の真相に切り込みます。
切り込むと言っても、人との疎通がうまくない彼は、なかなかうまく伝える事が出来ません。
ただ、人とのコミュニケーションが上手でないからこそ、疑問に思った事はとことん突き詰めます。
彼の名言である「分からないことを分かっていないと、分からないことは分かりません」と言いながら…。
この言葉は本当にその通りです。
何が分からないかを知ることで真実にたどり着いていくのです。
今回の裁判も、被告は最初は自分の罪を認めていたのに裁判になって否認に転じました。
この裏には被告の肉親の姉の死が関わっていました。
それに突き詰めたのも主人公の拘りでした。
被告は、この真実が明らかになった事で救われたのではないかと感じました。
(被告の姉の死が覆ったわけではありませんが…)
私としては精神科医役の和久井映見さんの主人公を見守る温かさにも注目しました。
医師と患者と言う関係ですが、主人公が唯一信用する相手として描かれます。
裁判ドラマとは言っても人のやさしさに触れるこの作品、多くの人に届いてほしいです。

