一条天皇は譲位の後に崩御してしまいました。
次の天皇となった三条天皇はどんな人でしょうか?
遺された人達はどうかかわっていくのでしょう?
初回放送は衆院選選挙の為に19:10からのスタートとなりました。
(41)揺らぎ
初回放送日:2024年10月27日
即位した三条天皇(木村達成)と道長(柄本佑)の間では、早くも水面下で覇権争いが始まろうとしていた。道長の息子たちの序列争いも表面化し…。その頃、まひろ(吉高由里子)は天皇を失った悲しみに暮れる彰子(見上愛)を慰め、和歌の会を催すことに。すると、招かれていないききょう(ファーストサマーウイカ)が現れる。さらにまひろの実家では、娘の賢子(南沙良)と若武者・双寿丸(伊藤健太郎)が仲を深めはじめ…
三条天皇と道長の覇権争いの始まり
三条天皇の即位で今まで道長の思い通りにはいきません。
何しろ、三条天皇は25年もの間、東宮として我慢をしてきたのです。
その間に天皇になったら何をするかという事を考えてきたのですから道長の思うようには動いてくれません。
おまけに「駆け引き」もなかなか上手です。
道長に関白を打診⇒道長が断る⇒代わりに自分の寵愛している娍子を中宮にするという構図に持って行きます。
これは自分の東宮時代からの寵愛している女性を中宮にするという事だけでなく「道長の娘の妍子は中宮にしない」という明らかな意思表示でもありました。
三条天皇は道長を牽制
道長の息子たちの序列争いが浮上
道長には嫡妻の倫子に2人。
妾の明子に2人。
それぞれ息子がいます。
合計4人です。
この4人の息子は一条天皇の中宮彰子の弟達でもあります。
彰子の藤壺にも招かれて、一同相まみえて一緒に活動していくように見えましたが…。
嫡妻の息子二人は順調に昇進していきますが、妾の子供は折角の出世の機会も道長に取り上げられてしまいます。
そしてそのうちの一人はとうとう出家してしまいます。
出家=死と同一の意味であったこの時代では貴族の息子が出家するともう二度と政権の中央には帰ってこれなくなります。
妾の源明子が「あなたが殺したのよ!」と言ったのはこういう背景があります。
彰子を慰めるための和歌の会
夫である一条天皇を失った中宮彰子の為に賑やかな和歌の会が催されます。
有名な歌人たちが次々に素晴らしい和歌を披露する中、清少納言がやってきます。
突然の訪問でしたが、中宮彰子の「会ってみたい」という一言に清少納言は招きいられます。
ですが、皇后定子に続き、一条天皇を失った清少納言にとってこういう賑やかな和歌の会に違和感しか持たなかったのです。
まひろの娘・賢子と双寿丸の関係の進展
殺伐とした覇権争いの中でほっこりしたのが、まひろの娘の恋物語。
街中で助けられたという双寿丸はかつてまひろの心を惑わせた直秀によく似ています。
召人のいとは「うちの姫様」に似つかわしくないと煙たがっています。
この経緯もかつてのまひろと同じですから、いとにとっても心配の種でしかありません。
この辺はフィクションパートですが、面白かったです。
次回予告では「雲隠」の文字が見えました。
これは「くもがくれ」と読み、源氏物語で主人公の源氏が亡くなったと言われているお話です。
実はタイトルだけで原文がない事でも有名です。
恐らくは主人公が「亡くなった事を匂わせるだけで書かなったのでは?」という事が通説となっています。
放送リスト
第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日
源氏物語一覧リスト
紫式部の書いた「源氏物語」
現在手に入る現代訳・コミックリスト一覧は下記リンクをどうぞ🥰
登場人物が書いた本
登場人物が書いた本もたくさんあります。
興味のある方は下記リンクをどうぞ。
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キャスト一覧
主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ) 吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが) 柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき) 岸谷 五朗
ちやは 国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり) 高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ) 段田 安則
時姫 (ときひめ) 三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか) 井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね) 玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ) 吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ) 板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん) ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら) ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ) 黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ) 瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ) 秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう) 町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ) 金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり) 渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた) 本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ) 益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ) 石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ) 橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか) 佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ) 高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ) 見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか) 三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう) 坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう) 本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう) 塩野 瑛久
直秀 (なおひで) 毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん) 凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる) 矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ) 本多 力
いと 信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな) 上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ) 財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ) 竜星 涼
さわ 野村 麻純
絵師 (えし) 三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ) 井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか) 高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう) 木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ) 宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン) 浩歌
周明 (ヂョウミン) 松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎
スタッフ一覧
脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実