
(34)目覚め
初回放送日:2024年9月8日
興福寺の僧らが都に押し寄せ、朝廷に要求を突きつける非常事態。道長(柄本佑)は事の収拾に奔走する。一方、まひろ(吉高由里子)は物語を書き進め、宮中の話題を集めるが、狙いである一条天皇(塩野瑛久)と中宮・彰子(見上愛)の関係は深まらない。道長が熱望する彰子の懐妊はほど遠く、さらに都で病や火事など、不吉な出来事が続いたため、道長は一世一代のある決断をする。そんな中、天皇がまひろを訪ねてきて…
僧兵3000人が京の都へ
南都の興福寺は大和守・源頼親に乱暴を働かれていると朝廷に詮議を求めて何と3000人の僧兵を引き連れてやってきました。
この時点で既に一人の僧兵の命が失われているのです。
この南都というのは南の都、つまり奈良の事です。
奈良のは古都であるという自負があるためにマウント合戦のようなものがあったと認識するのが良いと思います。
背景には権力闘争や興福寺の要求をのみ込ませたいという裏側がある事は明らかでした。
ですが、武力の脅しに朝廷側が簡単に受け入れるはずもありません。

僧兵たちが押し寄せるそのシーンはそれだけで恐ろしいものがありましたね。
中宮彰子は帝の元に避難!
押し寄せる僧兵たちにビビっている公卿たち。
中宮様を守れ!と言われても女房達はお姫様育ちの世間知らずの人ばかり。
そのなかで藤式部(まひろ)は帝のそばにまでは来ないと提案し、帝の元へ避難する事になります。
帝のそばにいる彰子はうつむいたままで帝の顔も観ません。
帝に「そなたの父を信じよ」と言われるも何の返答も出来ません。
道長は検非違使を使って僧兵たちを鎮めます。
そして、僧兵たちを興福寺に帰す事にも成功します。

それでも興福寺側は朝廷を脅す事には成功したようでした。
物語の続きが気になる帝
まひろが書いた物語の評判はものすごいものです。
帝のみならず、多くの人が読むことができるや否や、貴族たちの中で主人公のモデルは自分だと言い出すものがいるほどです。
でも、中宮・彰子さまはその良さがもう一つ分かりません。
帝と同じように興味深く思いたいとまひろに訪ねますが、なかなかです。
その熱心さはまひろを直接訪ねるほどですが、そこへ彰子を慕う敦康親王がやってきます。
敦康親王は彰子中宮にものすごく心を寄せているようです。
2人は親子というか年の離れた姉弟と言った感じで源氏物語の「藤壺」と「光源氏」のような関係にも思えるほどです。
そして、物語の続きが気になるのは帝もです。
純粋に物語のファンでまひろの帝も来ます。
また来るというくらいのファンなのですが、まひろにしてみれば「中宮様の所にも」という気持ちがあります。

まひろの部屋には中宮様も帝もやってきます。
御嶽詣でに行く決心をする道長
斉信、道綱の家が火災に遭います。
敦康親王も病気になります。
中宮彰子は懐妊の兆しもありません。
道長はとうとう御嶽詣でをすることを決心します。
まず、100日間、肉酒欲を断じなければなりません。
そのうえでかなりの断崖絶壁を行く道中です。
でも、白装束に身を包み、道長は嫡男の頼通と妾の兄の源俊賢を引き連れて出発します。

さあ、道中は難関ばかり、公卿たちは底に辿り着く事が出来るでしょうか?
紀行:曲水の宴(ごくすいのえん・きょくすいのえん)
ドラマ内でも豪勢なたたずまいだった曲水の宴。
「ごくすいのえん」と発音されましたが「きょくすいのえん」でも間違いではなさそうです。
古代中国から伝わった「曲水の宴」は奈良時代から平安時代にかけての宮中の貴族や上級貴族の邸宅で行われていた行事です。
曲がりくねった川はしつらえたモノです。
これは陰陽道が関係していると言われています。
(大河のなかでの説明では陰陽道のせいで真っ直ぐではない事が説明されていませんでした)
模型の鳥が盃(さかずき)をのせて自分の前を通りすぎるまでに和歌などを詠んで鳥の上の酒を飲みます。
飲んだらまた鳥の上に盃を載せて次の参加者の為に流します。
鳥が来るまでに和歌を詠んでお酒も飲むというのは一見優雅ですが、なかなかハードな宴ですね。
スピードが重要というなかなかゲームです。
雅さも豪華さも一品でかなり裕福でないと宴を催す事も出来ないですね。
使われている鳥は【羽觴(うしょう)】といって鳥の形をした器具です。
これは当時から実際の鳥が使われていたわけではなく、模型だったんですね!
現代の曲水の宴で使われる【羽觴(うしょう)】は
・城南宮ではオシドリ
・北野天満宮では鴨川にちなんでカモ
以上が採用されています。
大河の鳥は「マガモ」がモデルになっているそうです。
実はこの大河ドラマでの模様は100カメというNHKの別番組でも紹介されていて鳥の模型はいくつも作られていてラジコンで動くようにまでしていた特注中の特注でした。
場合にっては使われない事も考えられたのですが、見事にラジコン機能の鳥の模型は「曲水の宴」の川を下り、役目を全うしました。
曲水の宴は現代でも再現されていて京都の城南京で催される事もあります。
春の初めの暖かな時期なのでぜひ訪れると良いと思います。
放送リスト
第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日
第43回「輝きののちに」-2024年11月10日
第44回「望月の夜」-2024年11月17日
第45回「はばたき」-2024年11月24日
第46回「刀伊の入寇」(といのにゅうこう)-2024年12月1日
第47回「哀しくとも」-2024年12月8日
第48回(最終回)「物語の先に」-2024年12月15日
登場人物が書いた本
源氏物語
ネット配信はこちら
キャスト一覧
主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ) 吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが) 柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき) 岸谷 五朗
ちやは 国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり) 高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ) 段田 安則
時姫 (ときひめ) 三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか) 井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね) 玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ) 吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ) 板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん) ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら) ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ) 黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ) 瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ) 秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう) 町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ) 金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり) 渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた) 本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ) 益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ) 石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ) 橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか) 佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ) 高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ) 見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか) 三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう) 坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう) 本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう) 塩野 瑛久
直秀 (なおひで) 毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん) 凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる) 矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ) 本多 力
いと 信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな) 上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ) 財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ) 竜星 涼
さわ 野村 麻純
絵師 (えし) 三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ) 井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか) 高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう) 木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ) 宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン) 浩歌
周明 (ヂョウミン) 松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎
スタッフ一覧
脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実
