光る君へ~第19回~放たれた矢

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(19)放たれた矢 - 大河ドラマ「光る君へ」
道長(柄本佑)が右大臣に任命され公卿の頂点に。これを境に先を越された伊周(三浦翔平)との軋れきが高まっていく。一方まひろ(吉高由里子)は、ききょう(ファーストサマーウイカ)のはからいで内裏の登華殿を訪ねることに。定子(高畑充希)との初対面に...

(19)放たれた矢
初回放送日:2024年5月12日
道長(柄本佑)が右大臣に任命され公卿の頂点に。これを境に先を越された伊周(三浦翔平)との軋れきが高まっていく。一方まひろ(吉高由里子)は、ききょう(ファーストサマーウイカ)のはからいで内裏の登華殿を訪ねることに。定子(高畑充希)との初対面に緊張する中、一条天皇(塩野瑛久)も現れ…。ある夜、隆家(竜星涼)は、女に裏切られたと落ち込む伊周を強引に女の家へ連れていく。これが大事件へと発展することに…

https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/episode/te/V2NMY2V5Z3/
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拗ねてしまう伊周と隆家兄弟

高位の公卿たちが次と身罷ってしまい、自分自身が次の関白だと思って疑わなかった伊周。
関白になれなかったばかりか、叔父の道長にも位を抜かれて完全に拗ねてしまいます。
何と出仕もしなくなってしまいます。
ここで伊周の弟の隆家も一緒になって出仕しないというのだから二人とも子供じみています。
そうなってしまうのも彼らにとっては当然かもしれません。
今までずっとエリート家庭で誰に阻まれる事も誰に蹴落とされる事もなかったのです。
伊周は下位だった人間に追い抜かれるという経験をしたので意地になっていたのです。

道長は伊周にとっても近い親戚です。
小さなころから知っている叔父です。
でも、自分の方が上と思ってずっと生きてきたのに急にその地位も抜かれてしまったのです。
帝にしてみても伊周は若すぎます。
それでも政権の上ではまだナンバー2です。
弟の隆家も公卿の参議に並ぶほどの高位待遇です。
でも、この2人にはトップでない事が我慢ならないのです。

伊周にしてみれば生まれて初めて人に追い抜かれ、最高の地位から転落したという意識なのです。

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政権も変わっていく

疫病のせいで数か月の間に参議たちが亡くなってしまいます。
残ったのは道長と伊周の若い数人だけです。
そこで今まで参議にはなっていなかった「小右記」の藤原実資もとうとう出世します。
参議も随分様変わりです。
ですが、変わらず出仕しない伊周と隆家は拗ねたままです。

やっと説得されて出仕しますが、今度は白装束を着て帝にまでマウントを始めます。
(白装束は帝と関白にしか許されておらず、この時点でNG)
今までの好青年ぶりが台無しです。
帝のそばにいる中宮定子も兄の粗略なものの言い方に目を伏せるほどです。

もう、帝より権力を持っていると思ってしまったのでしょうね。
兄・伊周に付き従う弟の隆家は口にこそ出さないものの同じような態度です。

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伊周はモテモテだったはずなのに?

伊周には通う女性がいました。
斉信の妹の光子です。
斉信の妹は花山天皇の女御で寵愛を受けた忯子が記憶に新しいのですが、斉信の妹たちは余程の美人が多かったようで、この光子もかなりの美人です。
また、更に妹がいました。
この下の妹が花山院に寵愛を受ける事になります。

斉信の妹たち
忯子⇒花山天皇の女御、懐妊後死亡、花山天皇の出家の原因になる
光子⇒伊周の妾
儼子(たかこ・たけこ)⇒出家した花山院の愛人、長徳の変の原因になる。後に道長の愛人
なかなかの波乱万丈な女性たちです。

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藤原為時・出世か?

もう、10年も官職に就いていないというまひろの父の藤原為時。
嘆願書を出しますが、もう今年で辞めようと思うくらいになってしまいます。
こんな時に「宋人70人が若狭に来る」という知らせがあります。
宋人とは中国の人達の事で海を渡って貿易を申し込むという事がこの時代の手法でした。
若狭は小さい国なのでそのまま越前に大移動してもらいます。

為時もこの時に出世できるチャンスなのかもしれませんが、忘れられた身なので諦めモードです。
でも、これがこの後、本当に大逆転のチャンスになります。
漢文が出来て漢語も話せる為時はこの時点でかなりの重要人物となります。

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ききょうとまひろ

ききょうとまひろは女子トークが出来る間柄です。
まひろを訪ねたききょうは、中宮定子さまに会えるチャンスをまひろに作ります。
宮中に付き添いで行くまひろのもとには、「まきびし」がまかれています。
これは「嫌がらせ」です。
ききょうも3日に一度は何かを踏むのだと笑いながらまひろを連れて行きます。

定子さまの元には帝もいらっしゃいました。
まひろは何と定子さまだけではなくて帝にも会えることになります。
自分の意見を遠慮気味に言うまひろ。
帝は身分が低くても能力のある者を登用する話に興味を持ったようでした。
チクッと定子さまにはくぎを刺されましたが…。

ききょうとまひろの面会を含めて、一般人が帝や中宮様に会うなんて事はなかったでしょけれど、良いシーンだと思います。
帝が広く優秀な人物を重用したいという気持ちも現れていたと思います。
実はまひろの父はこの後、越前の国司になるのですが、この時に為時が書いた手紙を読んで帝が決めたという逸話があるのですが、その伏線かなと思いました。

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長徳の変の始まり

さて、最終的に花山院が登場しました。
花山院は花山天皇の時に道兼に騙されて出家したあの方です。
そこから、仏門に入っているものの、「院」です。
位としては高いのです。
(但し、政治的な実権はなし)

伊周は自分の通っている女・光子(斉信の妹)の元に行きますが、その門の前に立派な牛車が止まっているのを観て
「自分の女に誰か別の男が通っている」と勘違いします。
その牛車に乗っていたのが花山院です。
そして、通っていた女は伊周の相手ではなくて更にその妹の儼子でした。
つまり、とんでもない誤解だったわけです。

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放たれた矢

この当時、矢は人を殺める事よりも厄除けや厄払いの意味の方が強かったのです。
そういう訳で人が人に向けて矢を射るなどはご法度も良い所です。
この大河の中でも検非違使が人を射るシーンはありますが、飽くまで人を射るのは罪人相手と分かっている時だけなのです。
貴族であればあるほど、作法として人を射てはいけないのです。
ここで伊周、隆家兄弟がこの問題でかなり立場を悪くしていってしまうのはこういう事情があります。
まして、矢を射た相手が花山院だったわけですから、問題にならないわけはありません。

人に射かけた時点でアウト

今回の悪役は?

ご投票いただいた皆様、ありがとうございました。

放送後に取らせていただいたアンケート。
悪役は誰かという事ですが…。

1位 隆家(矢を放った本人)
2位 伊周(関白になりそこねた為に恨み節炸裂)
3位 詮子(地位を利用して自分の好きな人に出世させる)
4位 花山院(出家後も女遊びが止まらない)

何と花山院が「0票」という私としては意外な結果になりました。

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紀行:御堂関白記

陽明文庫に所蔵されている道長の日記について語られました。

道長が遺した日記が「御堂関白記」です。
道長が「御堂」でも「関白」でもなかったのですが、後世に「御堂関白記」もしくは「御堂関白日記」と呼ばれるようになりました。
私も少しコラムを書いていますのでどうぞご覧ください。光る君へ~御堂関白記

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放送リスト

第1回「約束の月」 – 2024年1月7日
第2回「めぐりあい」 – 2024年1月14日
第3回「謎の男」 – 2024年1月21日
第4回「五節の舞姫」 – 2024年1月28日
第5回「告白」 – 2024年2月4日
第6回「二人の才女」 – 2024年2月11日
第7回「おかしきことこそ」 – 2024年2月18日
第8回「招かれざる者」 – 2024年2月25日
第9回「遠くの国」 – 2024年3月3日
第10回「月夜の陰謀」 – 2024年3月10日
第11回「まどう心」 – 2024年3月17日
第12回「思いの果て」 – 2024年3月24日
第13回「進むべき道」 – 2024年3月31日
第14回「星落ちてなお」 – 2024年4月7日
第15回「おごれる者たち」 – 2024年4月14日
第16回「華の影」 – 2024年4月21日
第17回「うつろい」 – 2024年4月28日
第18回「岐路」 – 2024年5月5日
第19回「放たれた矢」 – 2024年5月12日
第20回「望みの先に」 – 2024年5月19日
第21回「旅立ち」 – 2024年5月26日
第22回「越前の出会い」 – 2024年6月2日
第23回「雪の舞うころ」 – 2024年6月9日
第24回「忘れえぬ人」 – 2024年6月16日
第25回「決意」 – 2024年6月23日
第26回「いけにえの姫」 – 2024年6月30日
第27回「宿縁の命」 – 2024年7月14日
第28回「一帝二后」 – 2024年7月21日
第29回「母として」 – 2024年7月28日
第30回「つながる言の葉」 – 2024年8月4日
第31回「月の下で」- 2024年8月18日
第32回「誰がために書く」- 2024年8月25日
第33回「式部誕生」- 2024年9月1日
第34回「目覚め」-2024年9月8日
第35回「中宮の涙」-2024年9月15日
第36回「待ち望まれた日」-2024年9月22日
第37回「波紋」-2024年9月29日
第38回「まぶしき闇」-2024年10月6日
第39回「とだえぬ絆」-2024年10月13日
第40回「君を置きて」-2024年10月20日
第41回「揺らぎ」-2024年10月27日
第42回「川辺の誓い」-2024年11月3日
第43回「輝きののちに」-2024年11月10日
第44回「望月の夜」-2024年11月17日
第45回「はばたき」-2024年11月24日
第46回「刀伊の入寇」(といのにゅうこう)-2024年12月1日
第47回「哀しくとも」-2024年12月8日
第48回(最終回)「物語の先に」-2024年12月15日

登場人物が書いた本

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キャスト一覧

主要キャスト一覧
まひろ/紫式部 (むらさきしきぶ)   吉高 由里子
藤原 道長 (ふじわらのみちなが)   柄本 佑
藤原 為時 (ふじわらのためとき)   岸谷 五朗
ちやは   国仲 涼子
藤原 惟規 (ふじわらののぶのり)   高杉 真宙
藤原 兼家 (ふじわらのかねいえ)   段田 安則
時姫 (ときひめ)   三石 琴乃
藤原 道隆 (ふじわらのみちたか)   井浦 新
藤原 道兼 (ふじわらのみちかね)   玉置 玲央
藤原 詮子 (ふじわらのあきこ)   吉田 羊
高階 貴子 (たかしなのたかこ)   板谷 由夏
ききょう/清少納言 (せいしょうなごん)   ファーストサマーウイカ
安倍 晴明 (あべのはるあきら)   ユースケ・サンタマリア
源 倫子 (みなもとのともこ)   黒木 華
源 明子 (みなもとのあきこ)   瀧内 公美
藤原 実資 (ふじわらのさねすけ)   秋山 竜次
藤原 公任 (ふじわらのきんとう)   町田 啓太
藤原 斉信 (ふじわらのただのぶ)   金田 哲
藤原 行成 (ふじわらのゆきなり)   渡辺 大知
源 俊賢 (みなもとのとしかた)   本田 大輔
源 雅信 (みなもとのまさのぶ)   益岡 徹
藤原 穆子 (ふじわらのむつこ)   石野 真子
藤原 頼忠 (ふじわらのよりただ)   橋爪 淳
藤原 宣孝 (ふじわらののぶたか)   佐々木 蔵之介
藤原 定子 (ふじわらのさだこ)   高畑 充希
藤原 彰子 (ふじわらのあきこ)   見上 愛
藤原 伊周 (ふじわらのこれちか)   三浦 翔平
円融天皇 (えんゆうてんのう)   坂東 巳之助
花山天皇 (かざんてんのう)   本郷 奏多
一条天皇 (いちじょうてんのう)   塩野 瑛久
直秀 (なおひで)   毎熊 克哉
赤染衛門 (あかぞめえもん)   凰稀 かなめ
乙丸 (おとまる)   矢部 太郎
百舌彦 (もずひこ)   本多 力
いと   信川 清順
藤原 道綱 (ふじわらのみちつな)   上地 雄輔
藤原 寧子 (ふじわらのやすこ)   財前 直見
藤原 隆家 (ふじわらのたかいえ)   竜星 涼
さわ   野村 麻純
絵師 (えし)   三遊亭 小遊三
藤原 忯子 (ふじわらのよしこ)   井上 咲楽
藤原 義懐 (ふじわらのよしちか)   高橋 光臣
三条天皇 (さんじょうてんのう)   木村 達成
藤原 顕光 (ふじわらのあきみつ)   宮川 一朗太
朱 仁聡 (ヂュレンツォン)   浩歌
周明 (ヂョウミン)   松下 洸平
藤原賢子(ふじわらのかたこ)南 沙良
あかね / 和泉式部(いずみしきぶ)泉 里香
敦康親王(あつやすしんのう)片岡千之助
双寿丸(そうじゅまる)伊藤健太郎

スタッフ一覧

脚本 : 大石静
語り : 伊東敏恵
副音声解説 : 宗方脩
タイトルバック映像 : 市耒健太郎
題字・書道指導 : 根本知
制作統括 : 内田ゆき、松園武大
プロデューサー : 大越大士、高橋優香子
広報プロデューサー : 川口俊介
演出 : 中島由貴、佐々木善春、中泉慧、黛りんたろう、原英輔、佐原裕貴 ほか
時代考証 : 倉本一宏
風俗考証 : 佐多芳彦
建築考証 : 三浦正幸
芸能考証 : 友吉鶴心
平安料理考証 : 井関脩智
所作指導 : 花柳寿楽
衣装デザイン・絵画指導 : 諫山恵実

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光る君へ
2024年大河ドラマ「光る君へ」のコラムです。感想、ネタバレ、あらすじ、考察、解説、リアルタイム視聴のアンケートなど盛りだくさんです。各話の紀行や旅行リンクも参考にどうぞ!
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