デスノート the Last name
2006年の公開作品でデスノートの後編のお話です。
久しぶりに観ました。
折角なのでざっとあらすじと感想を書いておきます。
死神が落とした黒いノートを拾った夜神月(やがみ・らいと)。
そのノートはデスノート。
殺したい人間の名前を書けば殺す事が出来ます。
法律では裁かれない犯罪者をどんどん殺していく夜神月。
明らかに誰かが大量殺人をしている事に気が付く日本警察。
でも、こんな荒唐無稽な犯罪を警察が追えるはずがありません。
そこで出てきたのが“L”(える)。
Lはこの犯罪の方法を調べるべくあらゆる可能性を考えます。
そして、夜神月が何らかの方法で殺しているのではとまで付き止めます。
ただし、死のノートのような名前を書いただけで人を殺せると言うことまでは簡単にたどり着きません。
この珍妙なトリックにLは挑んでいきます。
夜神月とLの頭脳ゲームはどんどん過熱していきます。
Lは死の検証の為に各国の死刑囚を使いますが、夜神月は自分に不利になる人間を片っ端から殺していきます。
それも巧妙に。
夜神月は自分が罪を逃れるためには恋人も殺して、信頼してくれる人まで殺していきます。
そして、死神を使ってLとその部下であるワタリの名前を書かせたのです。
ですが、この時にLは自分の名前を先に書き込んでいました。
デスノートのルールでは先に名前を書き込んでしまえばそのルールが充当されます。
つまり、Lが先に「23日後に死ぬ」と書いてしまえば、他の誰かがデスノートに書いてもそれは無効になるのです。
Lが死んだと思っていた夜神月は父親である夜神総一郎の名前までデスノートに書きます。
ですが、Lは生きていました。
負けたのは夜神月だったのです。
何も策が無くなった夜神月。
最後に頼ったのは死神リュークでした。
死神に名前を書けと言った夜神月。
素直に応じた死神。
ですが、死神がノートに書いた名前は「夜神月」でした。
夜神月は死神によって命を奪われます。
父以外の家族には夜神月はキラと戦って死んだと伝えられています。
本当の事を知る父、夜神総一郎は辛い立場になりますが、覚悟を決めているために家族を支えて行きます。
そして、とうとうL自身が自分の名前を書き込んだ日になります。
一人で死にたいと言うLに夜神総一郎は敬礼し、部屋を離れます。
Lは自分で書いたその日に眠るように亡くなります。
これで話は終わります。
原作がコミック12巻の長編であるので前後編に分かれて描かれた映画です。
原作のファンからは抜けている部分や改変が多かったために批判も多かった映画です。
ですが、私は素晴らしい脚本だと思います。
前後編を合わせて4時間半近くになりました。
また、最終的にLが勝っても命を落とさねばならなかった事。
夜神月の父の夜神総一郎が自分の息子がデスノートを操っていたと知っても息子を弁護せずに最終的に「間違っている」と諭した事も良い話だったと思います。
キャスト
夜神月 | 藤原竜也 | キラ。 |
L / 竜崎 | 松山ケンイチ | キラを追う探偵。最終的に自分の命と交換する。 |
弥海砂 | 戸田恵梨香 | 第2のキラ。監禁された時の発狂シーンが最高だった。 |
高田清美 | 片瀬那奈 | 第3のキラ。原作では最初からキャスターだったが、ディレクターに変更。西山冴子死後、キャスターになる。 |
出目川裕志 | マギー | さくらTVのディレクター。キラ事件で高視聴率を取る。 |
西山冴子 | 上原さくら | さくらTVの看板キャスター。第3のキラ高田清美に殺される。 |
夜神幸子 | 五大路子 | ライトの母 |
夜神粧裕 | 満島ひかり | ライトの妹 |
宇生田 | 中村育二 | 捜査員 |
松田 | 青山草太 | 捜査員 |
模木 | 清水伸 | 捜査員 |
相沢 | 奥田達士 | 捜査員 |
佐波 | 小松みゆき | 捜査員 |
吉野綾子 | 前田愛 | さくらTV社員。 |
日々間数彦 | 板尾創路 | キラを批判していたコメンテイター。第2のキラに殺される。 |
佐伯警察庁長官 | 津川雅彦 | 警察の中で一番偉い人 |
さくらTV音頭を歌っている歌手 | 田中真弓 | あのワンピースのルフィー役の方です |
リューク | 中村獅童(特別出演) | 声だけだったけれど、リュークらしくて良かった |
レム | 池畑慎之介 | 中性的な感じがレムらしい。 |
ワタリ | 藤村俊二 | 死神レムにより名前を書かれてしまう。 |
夜神総一郎 | 鹿賀丈史 | 最後まで警察官としての任務を全うする。息子がキラであったと知っても庇うことはなく、正義を貫いた。 |
全編はVODもしくはDVD・Blu-rayで視聴可能です。
メディア化されたデスノートは他にアニメもあります。
アニメは原作に沿って全編が再現化されています。
この映画には描かれなかったワイズミーハウスのニアとメロが出てきます。
ニアとメロはLの後継者です。
この2人の活躍は原作でも楽しめます。
原作は12巻と書きましたが、プラス1巻がデスノートの解説本となって出ています。
これらを合わせて全13巻とするのが通例です。
また最終巻の13巻は「DEATH NOTE HOW TO READ 13 真相」とタイトルがあり、初版はLのシークレットカードが封入され、13日の金曜日に発売されると言う趣向がありました。
出版社側、作家側はラッキーな偶然であると当時言っていました。
VODでは映画もアニメもスピンオフも全部観る事が出来ます。
スピンオフの「L change the WorLd」がおススメです。
キラ事件を解決した後に、死ぬまでのわずかな期間に解決した事件の事が描かれます。
DVD・Blu-rayでは当時のポスターがパッケージになっていてとても綺麗です。
原作は全13巻です。
本編が12巻で解説本1巻。
合わせて全13巻です。
「DEATH NOTE HOW TO READ 13 真相」というタイトルです。
原作ではLは7巻で亡くなり、その跡を継いだニアとメロがキラを追い詰めて行きます。