名探偵コナン~お金で買えない友情

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あらすじ

タイトル お金で買えない友情 前後編
初回放送日 2003年7月28日・8月4日
リマスター版 2023年8月19日・26日
原作 39巻  

大学生4人組がキャンプに行きます。
そこで起こった殺人事件。
仲が良さそうにみえた4人組は「自称お嬢様」と言っていた人を金ヅルにして他の三人は彼女のお金で遊んでいただけでした。
積極的に利用し「金ヅル」と陰口を言われた事を知ったので犯行に及びました。
また、残りの2人も彼女を利用していた事には変わりなかったのです。
自称お嬢様の犯人も実は貧乏で必死に働いて「友達」である彼らの為に貢いでいたのです。
友達がいなかった「自称お嬢様」は初めてできた友達の為に必死に働いていたのです。

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お金で買えない友情

サブタイトルの「お金で買えない友情」で既にネタバレしているというこの回ですが、まあその通りと言う事です。
例え、この犯人が「お嬢様」であったとして大金持ちであったとしても、一方的にお金を出させて成り立つ関係などあり得ないと言う事です。
コナンも灰原哀に蘭と園子の関係の事を言います。
蘭がお小遣いが足りなくて園子とスキーに行けなかったときに新一(コナン)は「金持ちの園子に出してもらえばいい」と言います。
でも、蘭は園子と一生親友でいたいから、そんなことは出来ないと言います。
この二人の関係は素敵ですね。
蘭はこうやって園子がいくらお金持ちだからと言ってたかる事はしないし、園子もまた蘭に合わせているという一面もあります。
財閥の令嬢の園子からしてみると蘭に合わせて貧乏旅行をしてみたり、安い買い物に付き合ったりしています。
蘭も園子もお互いに一緒にいる事が楽しいのです。
相手がお金持ちだからと言って、たかったりしない。
勿論、お互いに助け合って楽しみ合って過ごしていくというのが普通の友達です。

この事件の4人の大学生たちには友達という概念はなかったのです。
一方は金ヅルと思い、またお金を出していた方もお金で友情は買えるとどこかで思っていたのかもしれません。

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友達100人出来なくてもいい

これは古今東西笑えない話で、「友達という名の呪縛」かな?と私は思っています。
「友達はいる方がいい」「友達はたくさんいる」そんな方が、人として良いような感覚ってありませんか?
そうなると「友達さえいれば偉い」というような感覚がはびこっていくと思うのです。
「友達100人出来るかな?」なんていう歌もありましたけれど、あれもダメですね。
大人しい子やコミュニケーションが苦手な人間にとって友達100人なんてそう言われただけで絶望的な気分になるものです。
これがイジメの原因や仲間外れに繋がっていくんだよなあ~。
こんな事件が起こっちゃうんだよな~~と、私は思っています。

グレース
グレース

だから、友達がいないからお金で買おうとしなくても良いんだよって私は言いたい。

財布に手を突っ込んでくる奴は信用しなくていい!
あなたを友達なんて思っていないよ!
金ヅルと思っているだけ。
でも、そんな事を言わなくていい。
それに殺さなくてもいい。
ただ、離れて行けば良いだけ。
それであなたが一人になってもいいよ!
実は、仲間に入れてもらえないなら一人で過ごしたって良い!
一人でいる人はいくらでもいるから。
ただ、腹が立っても、ムカついても騙されたと分かっても相手を殺しちゃダメよ
ここだけは約束よ。

グレース
グレース

友達がいない事を卑下する必要はないよ!

哀ちゃん…

事件後に歩美は灰原哀に「哀ちゃん」と呼べる権利をゲットします。
ず~~~っと、「灰原さん」じゃなくて「哀ちゃん」と呼びたかった歩美は嬉しかったのでしょうね。
その「哀ちゃん」も、まんざらでもなかったようです。
あまり、友達を作る事が出来る環境で生きて来ることが難しかった哀ちゃんは、ちょっと距離が縮まったかもしれない人間関係がほんの少し嬉しかったのかもしれません。