感想
何を書いてもネタバレになってしまいますが、なるだけ内容に触れずに感想を書いていきます。
ついに月面を発った六太たち。
宇宙兄弟43巻裏表紙・内容紹介より
しかし、彼らを待ち受けていたのは、
帰還船内での火災
途切れた通信、
火の勢いに巻き込まれ
負傷した吾妻。
予想外の宇宙空間での危機に
兄弟が立ち向かう
宇宙でのトラブルは地上で予想していた事よりもひどい事が起こる事があります。
船外活動と言えば格好良いのですが、船外活動は不慮のトラブルの対処が多いのでなければいいというのが現実だそうです。
そんな中で、宇宙で起こった火災というトラブルに立ち向かっていくのは我らが南波兄弟なのです。
宇宙での船外活動は非常に危険です。
そんな中でトラブルに対応する事になった南波兄弟。
本来なら万が一の損失を考えて2人必要なら違う国の宇宙飛行士にタッグを組ませるというのがセオリーです。
そんな中で日本人同士、しかも兄弟が担当する事になります。
これを知った地上のJAXAは万が一にも二人の息子を失う事になるかもしれない南波兄弟の両親に事前連絡をします。
連絡に当たったのは「せりか」さん。
いつも飄々としていて朗らかな南波兄弟の両親が神妙な面持ちです。
とめることも出来ないし、どちらかを選ぶことも出来ない。
あの元気な南波兄弟の両親も応援する気持ちは変わらないものの心配で仕方ないのです。
ただ、「ちゃんと帰ってきなさいよ」とだけです。
南波兄弟はじめ宇宙空間に残ったクルーを帰還すべく動いていたのはJAXAだけではありません。
🌠NASAのスタッフ
🌠ムッタと共に月に向かったジョーカーズ(ほとんどは地上に帰還)
🌠ロシアからも日本のアニメに憧れてスタッフとなった人もいます。
事実上、世界中からムッタたちを助けるために集まります。
また、船外活動がうまくいくように同じ状態を地上に作って最善の策を考えるシミュレーションも繰り返されます。
これはアポロ13号の時と同じような感覚です。
宇宙空間でそこにあるモノだけで危機を脱出するために地上のスタッフで考え実験していくのです。
そして、実験に当たるのは地上にいる現役の宇宙飛行士です。
多くの人達に支えなられながら、危険な船外活動をムッタとヒビトはお互いの命綱だけで実行します。
この巻、43巻は人とのつながりや世界平和などがものすごく盛り込まれていると思いました。
主軸としているのは宇宙空間でのトラブルとそれに対応する人々の話です。
その中に、作者や作り手側の平和への願いと希望が取り込まれているように感じました。
完結に向かって
宇宙兄弟は15周年。
完結に向かって執筆が進んでいるそうです。
どういう最後で終わるんでしょう?
⭕ムッタが地球に帰還して
⭕シャロン博士の病状が良くなって
⭕ムッタとせりかがハッピーエンド
…だったら良いなあと思います。
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