宇宙兄弟45巻

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最終巻の1巻前の作品

宇宙兄弟の44巻は、最終巻の1つ前の巻です。
あと1巻で宇宙兄弟は終わりです。

どこで着地点とするのか?
色んな伏線があって、トラブルも回避できるのか?
あと1巻で本当に終わるのかな、と思わせる44巻でした。

感想を書く前に、少しこの巻の説明をしておきます。
子供の頃から宇宙飛行士になるのが夢だったムッタとヒビトの兄弟。
2人は月面に立つことを目標にします。
その夢をかなえた2人でしたが、船外活動の時にムッタはヒビトをかばい、宇宙空間に放り出されてしまいます。

命綱が切れて宇宙空間に放り出されたのですから、ムッタの追跡は簡単ではありません。
ここで、世界中のムッタに関わった最高の知性たちによる救出劇が始まります。

この救出劇は、国境を越えて世界中の人々からバックアップが始まるのです。
NASAやJAXAだけではなく、ヨーロッパやロシアの人たちも参加します。

命綱が外れた瞬間からムッタの追跡は困難を極めます。
通常のルートを外れてしまったため、どの軌道に乗り、どのタイミングで宇宙を漂っているのかが分からないからです。
さらに、ムッタ自身の酸素切れも懸念されます。
標的を見つけることも困難なのに、タイムリミットまであるのです。

ムッタは一人宇宙空間で覚悟を決めたり、遺言を残そうとしたり、最後には感謝にたどり着きます。
「こうなっても、自分の夢は叶い、色んな人たちのおかげで宇宙に来られたんだ」と。

グレース
グレース

この世界中の救出劇が、この巻のメインテーマになります。

感想

ここからは私の感想です。
ムッタを助けるための地上のスタッフたちは、JAXAやNASAのスタッフだけではありません。
民間企業の人たちやロシアの人たちも加わります。

この救出劇を見て、多くの人は「アポロ13」を思い出すのではないでしょうか。
(アポロ13とは宇宙船の名前です)
月面着陸を目指して宇宙に向かった宇宙飛行士たち。
しかし爆発事故が起こってしまい、月面着陸を諦めて地球生還へと舵を切ります。
この時も、バックアップクルーをはじめとする地上のNASAスタッフたちが知恵を絞りました。
今、宇宙船の中にある物をデスクの上に並べ、「生還させるため」の計画を立てるのです。
宇宙船にいる宇宙飛行士たちは再チャレンジができないため、地上で何度も実験を繰り返します。

ムッタの救出劇は世界規模に及ぶため、世界中の優秀な頭脳が結集していく様子は、もう感動以外の何物にも代えられません。
宇宙開発には「世界平和」が大前提であることが、今回も如実に示されたと思います。

グレース
グレース

書きたいことが多すぎるのですが、ネタバレを避けるためにここまで絞りました。
ぜひ、みなさんのご自身の目でご確認ください

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