104巻スペック | |||
通常版 | 特装版 | ||
表紙 | コナン(17年前のRUMの扮装) | コナン・羽田浩司・浅香 | |
表紙の背景 | チェスの版 | チェスの版(但し、少し加工している) | |
鍵穴 | アマンダ・ヒューズ | 脇田(RUM)とコナン |
青山先生のコメント
新幹線の車内販売で写真をたくさん撮った青山先生ご一行。
漫画の資料のためだったが販売のお姉さんに「車内販売でやっちゃいけないことってありますか?」などど質問し、逆に「何か失礼がありましたか?」と気を使われるなんて事があったそうです。詳細はコミックで!
騎士は見ていた
毛利探偵事務所ではいろは寿司から出前が届きます。
出前を届けた脇田はコナンがいない事を毛利探偵に訊ねます。
コナン達はチェスの大会に少年探偵団と小林先生、若狭先生と共に応援に行っていました。
若狭先生の目的は灰原哀です。
哀ちゃんがチェスに詳しい事で探りを入れようとしますが、コナンにはぐらかされてしまいます。
出場するのは白鳥警部。
ですが、白鳥警部の初戦の相手は黒田管理官でした。
応援むなしく、あっさり負けてしまう白鳥警部。
黒田管理官は若狭先生に前にも会った事があると訊ねます。
*黒田管理官と若狭留美先生はキャンプの事件の時に遭遇していますが、黒田管理官はその前のチェス大会で会っていると言います。
ここでの回想にアマンダ・ヒューズと浅香が出てきます。
他人の空似だと思いますよ!
チェス大会関係者の中で殺人事件が起こります。
コナン達の活躍で解決されます。
白鳥警部が犯人を連行します。
事件を解決した時点で阿笠博士が殺人現場に入る事が出来た事に目黒警部は驚きます。
黒田管理官が許可したと申し出ます。
そして、「新一兄ちゃんに相談した」と言い張るコナンを借りて話をしたいと言い出します。
別室にうつり、黒田管理官はチェスの駒の「騎士」が写っている写真をコナンに見せます。
このダイイングメッセージを解いてほしいというのです。
会場の外の車にはRUMが若狭留美先生の防犯カメラの映像を入手して観ています。
キャンティとコルンに画像を送るように指示します。
「疑わしきは罰せよ」というのです。
若狭先生はRUMに狙われているようです。
17年前の事件
黒田管理官は17年前の事件の事をコナンに語り始めます。
実は黒田管理官はその事件に居合わせた一人だったのです。
警察庁警備局警備企画課にいた黒田兵衛(当時33歳)はたまっていた休暇を利用してアメリカに来ていました。
チェスの大会を観る為です。
同じホテルに将棋の羽田浩司も泊まっているのをホテルのバーで見かけます。
羽田浩司もチェスの大会にも出場するのです。
将棋の棋士がチェスも強いという事は結構ある事です。
実際に将棋の羽生善治氏はチェスでも称号を得るくらいの腕前です。
黒田はアマンダ・ヒューズとボディガードの浅香とこの時にすれ違っています。
若狭留美とキャンプの前にも会った事があるというのはこの時の記憶です。
アメリカの資産家のアマンダ・ヒューズは日本の棋士の羽田浩司のファンです。
この時にホテルの中で羽田と手合わせをします。
将棋では勝ち目がないのでチェスで応戦します。
羽田浩司はアマンダのボディガードのレイチェル・浅香(20)に一目ぼれをしたようでした。
浅香の父もボディガードで亡くなっている事や浅香自身も証人プログラムの下で生きてきたことをアマンダは羽田浩司に話します。
目が悪そうにしていた浅香の病気を羽田浩司は「一過性黒内障」ではないかと言います。
ストレス性のものだというのです。
現在に戻ります。
若狭先生は17年前の事件の事を思いながら右目を庇っていました。
体調が悪い事を理由に小林先生と少年探偵団たちを残して先に帰る事にします。
ここで小林先生の傘を壊してしまい、自分の傘を渡します。
タクシーを拾いますから
キャンティとコルンが若狭先生を狙って狙撃しようとしています。
RUMから送られた画像で若狭先生を確認しています。
キャンティにとっても17年前、撃ち損ねたターゲットが浅香(若狭先生)だったのです。
17年前に戻ります。
RUMはホテル館内の画像を確認しながら、アマンダのボディガードたちを制していきます。
浅香は他のボディガードと連絡がつかなくなったことを不審に思います。
アマンダも察知します。
ここで娘同様の浅香を死なせるわけにはいきません。
アマンダはほぼ強制的に自分の下から浅香を離します。
黒田もまた暴漢に襲われます。
ホテル内で事件が発生している事を察知。
でも、日本警察には権限もないのでホテルのフロントもアマンダのいる場所を教えません。
黒田はアマンダのボディガードに成りすましてボーイにルームサービスを持ってこさせることでアマンダの部屋を探し当てます。
RUMはアマンダに対峙します。
アマンダのボディガードが10人以上いたのに辿り着いたという事をここまでにさすがに不思議に思います。
RUMは自分の眼がフォトグラフィックメモリーと言って一度観たモノをすべて記憶しているからボディガードを割り出したというのです。
フォトグラフィックメモリーは映像記憶という言われ方もしますね。
珍しい才能ですが、突飛な能力でも荒唐無稽なモノでもありません。
ただし、RUMの場合、かつては両目だそうだったと言う事でちょっとこの辺がフィクションじみています。
アマンダはSWATを呼んでいる事を示唆しますが、それすらもRUMはベルモットの声帯模写でアマンダに成りすまして取り消した事を告げます。
アマンダは殺されてしまいます。
浅香はアマンダに言われ羽田浩司の部屋にナイトの駒を取りに来ていました。
そんな事は嘘だという羽田浩司。
一瞬でアマンダの策略を見抜きます。
浅香を逃がすために嘘をついたのだと。
すぐに追手が来ることを察した羽田浩司は機転を利かして浅香を気絶させて隠します。
スタンガンで気絶させられた浅香は意識をなくしていく中で羽田浩司が自分を庇うためにそうした事を察します。
RUM達が羽田浩司の部屋に来ます。
ここで羽田浩司は自分自身の死期を悟り、RUMに「烏丸蓮耶」と関係がある人ではないかと察します。
酷い拷問の末に羽田浩司は殺されてしまいます。
黒田がアマンダの下に駆け付けた時はすでに死亡。
ダイイングメッセージであったナイトの駒とリップを付けた腕時計がありました。
これをスマホで撮っておいたのです。
黒田管理官がコナンに解いてほしいと言ったダイイングメッセージはこの写真です。
羽田浩司もまた、自分が絶命前にダイイングメッセージを残します。
これは手鏡に書かれたメッセージから必要な文字を切り取っていらない文字を残すという逆転の発想でした。
このダイイングメッセージが「CARASUMA」となり烏丸蓮耶が黒の組織のボスである事に辿り着くきっかけになりました。
黒田は気絶していた浅香と合流。
羽田浩司が死んだことを知った浅香は黒田が殺したと勘違い。
全力でケリを入れます。
この時にアバラをやられた黒田は浅香にアマンダも死んだことを伝えます。
浅香がひるんだすきに手刀で気絶させます。
スーツケースに浅香を入れてその場を立ち去る黒田とすれ違いにまたRUMがやってきます。
浅香が隠れていた本棚を観てここにいた事に気が付きます。
そして、スーツケースを持った男が怪しいと追手を向けます。
車で浅香をのせて逃走する黒田。
すぐに追跡されて交通事故に見せかけられて殺されそうになります。
ですが、衆目を気にしたRUMは止めを刺さずに撤収します。
黒田は重傷を負って病院に運ばれますが、救急隊員には助手席には誰もいなかった事を告げられます。
浅香が逃げた事を察し、そのまま意識不明になります。
そこから黒田は10年間、意識不明で過ごします。
暗号を解いたコナンは「警戒しろ」という意味だと言います。
黒田管理官はその警戒しろという相手はRUMの事だと思い当たります。
若狭先生はビルの屋上からキャンティとコルンを狙っています。
実はわざと置いて行った傘は自分を狙撃させるために囮として小林先生を使ったものです、
若狭先生の傘を差した人物を狙うのです。
コルンとキャンティは若狭先生と思って小林先生を狙撃しますが、直前に「靴が違う」とRUMから連絡が入った事で外してしまいます。
ここで若狭先生は狙撃するキャンティとコルンを発見し、彼らを狙撃します。
キャンティが撃たれた事でRUMたちは撤収します。
若狭先生は羽田浩司が遺した「角」の駒を見つめます。
彼が自分を庇ってくれたのは「初志貫徹」だからだと言った事を思い出します。
若狭先生にとっても羽田浩司は命の恩人というだけではなくて、大切な人となっていたのです。
若狭先生にしてみれば17年前の事件ではアマンダ・ヒューズと羽田浩司の二人を殺されているのです。
コナンは赤井秀一に事の顛末を報告します。
若狭先生が浅香である事は間違いなし。
海に行った時も海に入らなかったのは体中の傷を観られたくなかったからではと推測します。
また、ここで羽田浩司の死因については羽田浩司の父本人から赤井秀一の父の赤井務武に依頼があった事も明かします。
そして、敵はアマンダ・ヒューズのボディガードだけを気絶させて他の客には一切何もせずに形跡を残していないほどの人物です。
アマンダの遺した「警戒しろ」という言葉は思いのほか重いものでした。
人喰い教室の怪
コナン達の学校で参観日があります。
新一(コナン)の母、工藤有希子はコナンの母である「江戸川文代」に変装して行く気満々です。
赤井秀一がFBIの仕事で不在だったのを幸いに行く事にしたのです。
工藤優作(コナンの父)は赤井秀一はコナンが幼児化した新一だと分かっていそうな気がすると言いつつもしばらくは黙っているつもりのようです。
工藤優作と赤井秀一の推理では「17年前の事件」について何度もネットの記事で検索する拠点を突き止めたのが若狭先生だというのです。
何度もアクセスするパソコンが阿笠博士のものでそれを使用しているのが「江戸川コナン」だから、その小学校に潜入したのだろうという事なのです。
17年前の事件の記事は消されても消されてもネット上に出現していましたが、これをアップしていたのが若狭先生です。そのログから阿笠先生やコナンに辿り着く事はそんなに難しい事ではありません。
子供たちのちょっとした気持ちの行き違いから事件は起きますが、解決します。
(殺人事件ではありません。念のため)
無事に参観日は行われます。
江戸川文代に扮した工藤有希子はタブレット端末を持ってきていました。
そこには病気で来れない東尾マリアちゃんのお母さんがリモートで参加していました。
リモートの接続をするために阿笠博士もその場にいました。
阿笠博士も灰原哀ちゃんの保護者です。
授業で挙手しない哀ちゃんにやきもきします。
哀ちゃんも鬱陶しいなという顔をしつつ、本音は嬉しそうで、そっと挙手します。
コナンが当てられると江戸川文代は工藤有希子の地声で「大天才よ~♪」と言ってしまいます。
コナンは焦ります。
教室の中で授業を見守る副担任の若狭先生は窓の外にある黒い車をそっと見ます。
そこにはRUMが乗っていました。
RUMも若狭先生が怪しいとは分かっていて追跡をしていますが、自宅までは付き止めていません。
どうして、小学校にいるのかも分かっていません。
若狭先生は授業にいそしむ灰原哀を見つめます。
若狭先生が小学校にいるのは灰原哀がヘル・エンジェル(宮野エレーナ)の娘ではないかと思っているからです。
自分の大切な人の命を奪ったAPTX4869を作ったのが灰原哀の母親だからです。
執事になった理由
平次と和葉は新幹線の中で大岡紅葉と「七ならべ」をしています。
平次と和葉はコナンに誘われて絶景スポットへ行く途中。
紅葉は百人一首の大会に行くためでした。
席が隣になったのは平次と和葉が東京に行く事をかぎつけた紅葉の執事の伊織が一両分丸ごと席を予約し、平次と和葉が来た時点で2席分だけキャンセルしたからです。
お金の使い方が違います。
そして、伊織は新幹線の中で行われた殺人事件に関わります。
詳細は105巻へ
事件メモ
事件メモ | |||
騎士は見ていた | |||
城井来海 | 31 | 大会参加者 | |
大河原欽治 | 37 | 大会参加者 | 犯人 |
岸谷直人 | 31 | 大会参加者 | 被害者 |
木崎邦和 | 34 | 大会参加者 | |
佐宗涼一郎 | 一年前に自殺 | ||
アマンダ・ヒューズ | 黒田管理官、若狭留美先生の回想に出て来る | ||
17年前の真相 | |||
アマンダ・ヒューズ | 81 | 資産家 | 17年前の事件の被害者 |
黒田兵衛の友人 | |||
羽田浩司 | 28 | 将棋四冠王 | 17年前の事件の被害者 |
レイチェル・浅香 | 20 | ボディガード | 若狭留美先生・アマンダのボディガードだった |
黒ずくめの組織の構成員 | |||
アマンダ・ヒューズのボディーガード | |||
赤井務武 | 羽田浩司の父から死の真相を探るように依頼される。赤井秀一の回想。 | ||
人喰い教室の怪 | |||
東尾マリア | 間接的な犯人 | ||
コンビニの店員 | |||
坂本たくま | |||
団野皆介 | |||
帝丹小学校校長 | 子供たちの罪を罰当番だけで許す | ||
東尾マリアの母 | |||
灰原哀 | 犯人??? | ||
執事になった理由 | |||
谷川博高 | |||
鶴城議員 | |||
鶴城議員の秘書 | |||
暴漢 | |||
車内販売員 | |||
謎の老人 |