アリーmyLove(1997年~2002年)

アリーmylove
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アリーmyLove

「アリーmy Love」と言う海外ドラマをご存じですか?
アメリカで1997年から2002年まで放送されたボストンの女性弁護士を主人公にしたラブコメディドラマです。
日本でもNHKで1年遅れの1998年から放送され、最終シーズンまで放送されました。
放送されたのがNHK地上波だったと言う事もあって海外ドラマでは大ヒットを記録しました。
このシリーズが始まった頃、インターネットが一般にも普及し始めました。
その時に、このアメリカの配給側(FOX)が「著作権保有を明示していれば画像を自由に使っていい」と言う今では信じられない大盤振る舞いの許可を出したのです。
勿論、世界中のファンが「アリーmyLove」【原題;AllyMcBeal】のファンサイトを作ることになります。
この一部は今も残っているものありますのでご興味のある方は探してみてください。
但し、今のようにファンが収益化を図る事はほとんどなく、自由意思で作った無償のサイトでした。
今にしてみるとこういった試みは大きな冒険であったと思われますし、危険もあっただろうと思います。
ですが、配給側(FOX)の試みは大成功、世界中で知られる事となります。
また、このキャスティングも美男美女博覧会と言って良いほどの綺麗なキャストを揃えているというのも魅力の一つでした。
ただ、主人公アリー役のキャリスタ・フロックハートが登板中、拒食症になったと伝えられ、同じような現象が女性キャストの中で生じてしまいます。
世界的なヒットとなったためにメンタルと体調のバランスが取れなくなったであろうことは容易に想像できます。
ですが、当時、キャストの不調が公に認められる事はありませんでした。
後年になって、インタビューなどで各キャストが告白するまでは…。

ドラマのシリーズ中、アメリカは不幸なテロを経験します。
アメリカ本土で起こったテロはニューヨークでしたが、同じアメリカのボストンにも被害がなかったとは言い切れません。
多くのアメリカ人が傷ついた時期でした。
その時期に作られ、放送されたシーズン4が私は一番大好きです。

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シーズン3まで

ご存じない方に簡単にこのドラマの説明をしておきます。
主人公アリー・マクビールはハーバード大卒業のエリート弁護士です。
その華麗な肩書とは裏腹に、チャーミングでミニスカートが好きでセクハラ被害に遭い、美人だからという理由だけで事務所に雇われます。
弁護士になったのも幼馴染ビリー・トーマスの後を追っかけての事だったのですが、そんな彼はアリーと付き合っている間に違う女性と出会い、結婚してしまっています。
更にはそのビリー、シーズン3で亡くなってしまいます。

シーズン3からシーズン4のオフの期間に「911同時多発テロ」が起こってしまいます。
この時のアメリカ人の心情たるや想像に察するに余りあります。
ですが、送り出された「シーズン4」はテロの事にはほとんど触れずに普段と変わらない暖かな日常が面白おかしく、たまには悲しく描かれていきます。

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シーズン4

シーズン4に出て来る、アリーのお相手ラリー・ポールはロバート・ダウニー・Jrです。
この頃のロバート・ダウニー・Jrはアメリカのエンターテイメントでゴシップの渦中の人間で、撮影中に薬物で捕まってしまいます。
そのせいで脚本は大きく改変され、本来目指した方向ではなくなってしまいます。
ですが、その大変動もこのドラマらしいと今は思えるくらいです。

シーズン4で出会ったアリーとラリー。
二人とも弁護士で仕事も大変なのにラリーは時間を見つけてはアリーの事務所に訪れます。
その様子は「本当に仕事しているの?」と思うくらいです。
そんな幸せな時期のアリーが私は大好きです。
シーズン後半からロバートの逮捕、降板があって本来はこの二人は結婚して次のシーズンでは結婚生活が描かれるはずが、そうはなりませんでした。
このシーズンの最終話のサブタイトル「TheWedding」(結婚式)はそのままクレジットされて放送されますが、本編にロバートは出て来ることはありませんでした。

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シーズン5最終シーズン

そして最終シーズンの「シーズン5」に突入します。
何と、アリーは自分の冷凍卵子を勝手に使われていて娘が産まれていたことを知ります。
DNA上は自分の娘かもしれませんが、法律上はアメリカでも責任を問われることはありません。
でも、アリーは彼女を自分の娘として育てる事を決めます。
長年親しんだボストンを離れ、彼女の住むニューヨークへ向かう事になります。
ちょっと悲しい終わり方でしたが、これがアリーシリーズのエンディングです。

このドラマのDVDは全シリーズ持っていて今もこうやってたまに観ます。
アメリカが良いとか悪いとかではなくて、そこに住んでいる人たちの悲喜交々は私たちとそんなに変わらないなというのが私の感想でした。
アリーの不思議ちゃんな所や結局はマジメで悪い事が出来ない性格など、日本人が共感する所もたくさんあります。

もう20年以上前のドラマになってしまうのですね。
でも、私の中ではきらきら光っているいつまでも素敵なドラマです。
アメリカも日本も今の日常の生活は辛く厳しいものになっていますが、こういったドラマで多くの人の心が楽しくなりますようにと祈らずにはいられません。

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追記・アリーの続編が?

https://news.yahoo.co.jp/articles/0d0915cd7437a8bb0e6d25c9afa734a11655c1c0

この記事を書いた後、何気にググってみたら、アリーの続編がある事を知りました。
何と、アリーの親友レネの娘が主人公の模様です。
アフリカ系アメリカ人が主人公です。
何だかワクワクしますね。
それと同時にアン・ヘッシュさんがお亡くなりになられたことを知りました。
アン・ヘッシュさんはシーズン4でジョン・ケイジの恋人役で出演。
見事にトゥレット障害の配役を演じ切り、広くその障害を知らしめた偉人です。
あの演技は本当に素晴らしかったです。
残念な知らせでしたが、敢えて素晴らしい作品をありがとうございましたと申し上げます。