永遠の旅人エメラルダス
2023年11月26日(日)にBS12にて放送しているのを観ました。
何と1980年のテレビ放送が初回です。
43年の時を超えての感想です。
TVスペシャル 永遠の旅人エメラルダス (昭和55年4月3日放送) | |
脚本・藤川桂介 美術・浦田又治 作画監督・湖川友謙 演出・西沢信孝 |
メーテルとエメラルダスの関係がまだ「ライバル」とされてた頃の設定です。
後々になってメーテルとエメラルダスは双子の姉妹でプロメシュームの娘と言う事になりますが、この設定が確定する前の初期のお話です。
そういう意味では貴重な作品と言えるかもしれません。
原作から追加された点
原作コミックでは第4巻です。
追加されているのはエメラルダスが宇宙を駆け回る海賊として負傷する話。
メーテルとエメラルダスが敵として対峙したのにメーテルは最終的にエメラルダスを庇って投獄されてしまいエメラルダスが助けようとする話。
1時間スペシャルでメーテルとエメラルダスが何故、「永遠のライバル」であるかが語られたお話でした。
脚本は藤川佳介氏
今回、スペシャル番組を観直す機会があってちょっと驚きました。
脚本が藤川佳介だったのです。
往年のアニメ脚本化で「宇宙皇子」(うつのみこ)の原作者でもあります。
一本のスペシャル番組だったけれど、人気の高いエメラルダスの話です。
きっと、期待も大きかっただろうと思います。
結果として、当時の設定ではあるものの最高のエメラルダスの話になっていると思います。
(この話の途中で二重惑星ラーラの話が挿入されますが、この話も藤川佳介による脚本です)
43年の時を超えて文句なしとはものすごいアニメです。
こんなクオリティの高いものを魅せてもらっていたのだなと思います。
当時の設定
クイーン・エメラルダス号が黒い船です。
飛行船のような形をしています。
後にクイーン・エメラルダス号は上半分が紺と下半分が赤で下に帆船が付いている形になります。
私はこのスペシャル版の黒のシンプルな船も結構好きです。
原作でも見開きの一面に黒い船が出て来るのですが、荘厳な感じがしました。
エメラルダスは病床で寝ていても戦闘態勢
エメラルダスは病気になって休んでいると言う事でしたが、特に寝間着に着替えるでもなく、いつも通りの服装です。
外套も付けていてブーツも穿いています。
何なら重力サーベルもさしています。
今にして思えば、病床にあっても戦闘態勢。
何があってもすぐに駆け付けられる態勢であったと言う事なのでしょう、
それで、鉄郎が飛び込んできたときも冷静に話を聞いて指示を与えます。
結果として鉄郎はメーテルの所に辿り着き、助ける事に成功します。
この最後にメーテルはエメラルダスに「会いたい」と申し出ますが、それは叶いません。
エメラルダスはこの時点でかなり弱っていたのではないかと思います。
ですが、この後にもエメラルダスは出て来る事になります。
そして、声は田島令子さんでした。
ベルサイユのばらの「オスカル」も田島さんです。
エメラルダスが病床から抜け出した妄想
エメラルダスはメーテルに会えないくらいの病気でしたが、その後も銀河鉄道999には出て来る事になります。
この復活劇の勝手な妄想ですが、トチローが助けてエメラルダスは復活。
そして、後半の物語に繋がったんじゃないでしょうか?
勝手な妄想です。何の根拠もありません。
エンディングは「青い地球」のフルバージョンでした
エンディングテーマのささきいさおさんがうたう「青い地球」はフルバージョンです。
ですが、スペシャル版はイントロもフルバージョンでした。
実はテレビバージョンの前に少しイントロが追加されているのがフルバージョンです。
今も、聞けたりするのでよろしかったら聞いてみてください。
【東映公式】テレビ放送第1話はこちらで無料で視聴可能です。
関係リンク
原作など、かなり入手困難本になってしまいましたが、下記リンクで手に入るモノや視聴できるものもありますのでどうぞ。
またほかに銀河鉄道999関係のお話も書いていきますのでどうぞご覧ください。