進撃の巨人・アニメも最終話へ
進撃の巨人。
アニメでも最終話が放送されました。
完結編・後編というのがアニメでの最終話です。
内容は最終巻の34巻にほぼ準拠して良いかと思います。
詳細を知りたい方は34巻の私からの視点の概要を書いていますのでご一読ください。
とにかくスピード感があって移り行く展開は原作を知っていても難しかったです。
エレンは「進撃の巨人」を通して過去も未来も観ていますから時系列はますます複雑になります。
未来のエレンが過去のエレンを動かして地鳴らしを起こしたのです。
過去が変えられないのは分かりますが、エレンにとって「未来も変えられない」ものだったのです。
でも、最終的にエレンが望んでいたのは仲間たちの幸せでしかなかったのかもしれません。
動いている絵と声優さんたちの魂が込められたセリフの一言一言に重みが出ました。
地鳴らしで進撃を続けるエレンと巨人たちは世界中の人々を踏みつぶしていきます。
民間の人も容赦なく踏みつけられています。
この時に地鳴らしによって踏みつぶされた人は全人類の8割に及んでいた事がアルミンとエレンの会話で明らかになります。
ドンドン人が死んで行って、自分たちがエレンを止める事は出来ません。
エレンを止める唯一の方法が「エレンを殺す事」なのです。
ミカサはエレンを殺すしかない事を認めたくありません。
でも、このままでは全滅してしまいます。
最後の最後までエレンを生かすことをミカサは考えていたのです。
止めを刺したのは二人のアッカーマン
エレンを殺すしかないと悟ったミカサはエレンを殺すことを自分で決めます。
ここで、動けるのはリヴァイとミカサの二人のアッカーマンだけでした。
ミカサはエレンからもらったマフラーを巻いてエレンにとどめを刺します
リヴァイはエレンがいる口の中に行くために進撃の巨人の歯を砕きます。
その中から侵入するミカサ。
そこには本体であるエレンがいました。
ただ、無表情にミカサを見つめていました。
ミカサもエレンから視線を離さずにエレンの首を落とします。
エレンもただミカサを見つめるだけです。
特に抵抗するそぶりすら見せませんでした。
ミカサのエレンへの強い思いを体現したシーンだったと思います。
お互いを認識した瞬間にエレンの首に刃を入れて斬りおとしていくのです。
エレンを殺さなきゃいけないのなら、自分でケリをつけたミカサ。
アルミンでもリヴァイでもなく自分自身で決着をつけたのです。
ミカサの慈愛に満ち溢れた顔はアニメでも再現されました。
始祖ユミルがその動向を観ています。
ユミルは自分のフリッツ王への愛が届かなかった事でミカサにシンパシーを感じていたのです。
ミカサの頭痛の原因だったユミル。
ユミルがミカサの頭の中を覗いていた時にミカサの頭痛は起こっていたのです。
それでもミカサはユミルに誘導されていたわけではありません。
ミカサは自分の強い意志でミカサの愛情を貫いたのです。
ミカサがエレンの首にキスをするシーンに「サロメ」を感じる考察はこちら。
エンディングは単行本で追加された4ページをセリフや説明なしで描かれます。
但し、エンディングテーマの歌詞の内容はその内容とリンクしているのではと思わせるものになっています。
単行本追加部分はこちら
アニメの追加部分
改変部分
・イェレナとオニャンコポンが生き残って協力しているシーンが追加
・ヒストリアの手紙の内容が大幅追加
ヒストリアからアルミン達に贈られた手紙には原作から追加されて「島」の様子が良く描かれています。
戦いは終わってない事。
エレンに魅せてもらった少し先の未来と同じである事。
でも、「戦わないための戦い」は続けていくと言う事。
特にこの「戦わないための戦い」という言葉は脚本家によるものか、原作者の意向であるかは分かりませんが、今の私たちにも重いメッセージであるように思いました。
決して、世界平和が保たれていない今、私たちも「戦わないための戦い」は大事だと思います。
「戦わないための戦い」は大きなメッセージだと思います。
この最終話にリアタイして
アニメの最終話までリアタイ出来て本当に良かったと思います。
当ブログにも海外の方が多くリアタイして下さっています。
世界中の人がこのお話の結末を楽しみにしていたのだと思いました。
この物語が世界中に親しまれるのも多くの人が戦いではなくて平和を望んでいると言う事なのだと感じました。
人は何度も過ちを繰り返してきましたが、「戦わないための戦い」は私も続けて行こうと思います。
100分de名著「ヘーゲルの精神現象学」でも進撃の巨人は取り上げられました。
アニメは各VODでも配信開始。
見逃した方はこちらからどうぞ。
アニメ情報
The Final Season(ザ・ファイナル・シーズン)完結編・後編として放送。
4話分を後編として放送しているのでカウント数は4話分です。
総話数 |
FinalSeason |
タイトル名 | 初放送日 |
#91 | 32 | 第三章 天と地の戦い 第四章 長い夢 最終章 あの丘の木に向かって |
2023年11月5日 |
#92 | 33 | ||
#93 | 34 | ||
#94 | 35 |
Hulu 進撃の巨人
Amazon 進撃の巨人
その他、考察等
ミカサ・アッカーマン
関係リンク
進撃の巨人 紀伊國屋書店
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進撃の巨人 楽天ブックス
進撃の巨人関連リンク
原作者による画集
予約のみの販売です。
他はプレミアがついての販売になると思いますので、お早めにどうぞ。