進撃の巨人~ミカサ・アッカーマン

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原作者に最も愛された女「ミカサ・アッカーマン」

ミカサは黒髪の強く、たくましい女性です。
とにかく強い女性です。

今にして考えてみると強すぎます。
調査兵団の102期生で「戦士」としての訓練を受けて壁の中に入ってきたライナー、ベルトルト、アニを抜いての1位です。

巨人をひねり殺せるくらいお前の事が好きなだけだ

ミカサのエレンへの愛情深さを的確に表現している言葉は「巨人をひねり殺せるくらいお前の事が好きなだけだ」というジークの言葉です。
ジークはエレンの異母兄です。
エレンはミカサにとって自分はどういう存在かを考えあぐねてしましたが、話を伝え聞いていただけのジークに言い当てられています。
ですが、エレンはその言葉に心を止める事がなかったようです。
軽く聞き流しています。

ミカサはエレンを家族として男性として人として大きな愛情を持っていました。
その愛情はエレンを助けるために巨人をひねり殺せるくらいだけでなく、エレンの首を自分で斬りおとしてその罪を丸ごと背負うくらいの愛情であったと思います。

一番愛する人の命を絶つことで自分自身の愛情に決着をつけたミカサ。
エレンの首を落とす寸前、ミカサがエレンを見るその顔は慈愛に満ち溢れています。
真っ直ぐにエレンを見てエレンの首を落とすのです。
そして、その首を抱えてエレンにキスをします。

ミカサは愛する人の罪をそこで断ち、その命をも絶ったのです。

エレン自身も進撃の巨人となり、地鳴らしを起こし、多くの人を虐殺していったのは何と「ミカサやアルミン達」の幸せを願っての事だったのです。
エレンもまたミカサを深く愛していたので、自分の死後、他の男に取られる事を100%良しとしていたわけではありません。
アルミンとの対話の中で「ミカサに他の男が出来る事」を格好悪く嫌がっています。
ミカサに幸せになってほしいのは本当。
でも、他の男には取られたくない。
これはエレンがアルミンにだけ伝えた本音なのです。

ミカサとエレンの間には確かに深い愛情があったのです。
それは家族愛も恋愛も超越した深い愛だったのです。

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ミカサのその後

最愛の人の命を絶ち、その墓前に座るミカサ。
普通のエンディングはここでミカサが悲嘆にくれて一生を終わるように思います。
ちょっと続きがあります。
単行本化に合わせて追加された4ページはミカサのその後が描かれます。

追加された4ページにはセリフも説明書きもありません。
読者の想像の域を超えないのですが、ミカサはジャンと結婚し、子供を産み育てたのだと思います。
そして、人生を全うし、愛するエレンのそばに葬られた…とだと思います。

グレース
グレース

重ねて言いますが、「絵」だけで語られるその後のお話は読者の想像に任せるという形で終わります。

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ミカサは幸せだった

ミカサは愛する人の命を絶って悲嘆にくれて一生を過ごしたのではなくて、自分のすべてを受け入れてくれる人の元で幸せに暮らして一生を終えたのです。

追記されたページは作者のミカサへの愛情が追加されたとも言えると思います。
連載当時の終わり方では、ミカサがエレンへの思いを払拭できずに一生その墓の前でいると言う事も考えられました。

エレンの墓碑銘はミカサが書いたと思われます。
進撃の巨人の世界では日本語のカタカナを反転したり、デザイン化したりして文字が表現されています。
その方法で解読すると、墓碑銘に書かれている言葉は「サイアイノ アナタ ココデトワニ イネムリニツク 854」と読み取れます。
エレンの墓と書かれているわけではありません。
エレンは大悪人としてアルミンに殺された事になっているからです。
そんな大悪人の墓があるなんて事は世間に知られてはいけないのです。

最終巻はこちら

こういうあり方でミカサに平和な時代の幸せを与えて、更に最も愛する人のそばに葬って物語を終えるというその手法に作者のミカサへの圧倒的な愛情を感じます。
エレンを葬って終わりにしなかったのです。
ミカサを幸せにして最後まで描き切った素晴らしい作品でミカサの物語は終わります。

グレース
グレース

作者に最も愛されたキャラクターはミカサであったと思います。

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