1997年7月12日公開作品です
あらすじ
話の流れはアシタカという少年がタタリ神を退治したら自分が呪いを受けてしまった。
その呪いの所為で自分が今まで住んでいた村を出る事になった。
（この時に声をかけた少女がアシタカの許嫁）
*許嫁とは親同士が結婚を決めた人の事です。
アシタカが旅をする中、大きな山犬を連れた少女サンに出会う。
（この時はサンに睨み付けられただけ）
タタラ場という鉄を作る村に流れ着くとそこを統括するエボシと言う女性が猪神に鉛を撃ちこんだことが分かる。
（この撃ちこんだせいでアシタカは呪いを受けていた）
サンはエボシを憎んでおり、エボシにとってサンや山犬、猪神は外敵であった。
両者の間には理解はなく、争いはどんどん進んでいく。
エボシを挑発し、漁夫の利を得ようとするジコ坊。
シシ神の首を持っていくジコ坊。
シシ神の首を取ったせいで森もタタラ場も壊滅してしまう。
アシタカとサンはシシ神の首を返すことで怒りを鎮める事に成功する。
朝日と共にアシタカの呪いも消えてタタラ場も森も復活する事になった。
アシタカはサンと暮らすことを望むが、サンは人を許すことが出来なかった。
（アシタカはサンに振られた？）
エボシは村人たちと共に新しい村を作る事になります。
ここで話は終わります。
かなり、省略していますが、ほぼこういう流れです。
色々と蘊蓄
アシタカ
主人公のアシタカは終始一貫して「男前」です。
ジブリ作品としては珍しいパターンだと思います。
ですが、このアシタカ、結構な不届き者で許嫁のカヤからもらった刀をサンに与えてしまいます。
それも山犬（モロ）の子供に持たせて渡します。
許嫁からもらった刀を次に好きになった女（サン）にあっさり渡してしまうのです。
何と酷い！
アシタカは結局のところ、サンにベタぼれしてしまったので命がけで彼女を助ける事になります。
後日談として行き来しているようです。（監督談）
村の許嫁と言ってもアシタカは呪いを受けてしまったので半ば追い出されていると言う事情があります。
だから、村に帰るつもりもなかったのかもしれません。
タタラ場の人はハンセン氏病？
タタラ場には重い病の人達がいます。
膿が出て人前に出る事も憚られるような病の人です。
これはハンセン氏病と言ってかつて多くの人を苦しめた感染症です。
この感染症は重い病だけでなく、多くの差別を生み出してしまいました。
タタラ場が自給自足をして他の村や集落と付き合いがないのはこの辺の事情もあるかもしれません。
モロと乙事主は元恋人？
モロはサンを育てた大きな山犬です。
乙事主は猪神です。
この両者が終盤「もはや言葉まで無くしたか」のシーンでモロ役の美輪明宏氏に対して宮崎駿監督が「この二人は『いい仲』だった」と言う事を告げたと言います。
これでこの時のモロのセリフの感覚を一発で仕留めたと言う美輪明宏氏。
宮崎駿監督の表現力もそれに応える美輪明宏氏もものすごいなと思ったエピソードです。
エボシも社会的弱者だった？
アシタカよりもサンよりもバズっていたエボシ様。エボシ御前。
実は彼女も人身売買された社会的弱者だった。
売られた先で倭寇の頭目に買い取られ結婚、そこで頭角を現し、ついには夫を殺し、銃器(石火矢)を持ち帰ったというものすごい過去があります。
本編では語られませんでしたが、宮崎駿監督の絵コンテで明らかです。
関連リンク
ジブリ作品はネット配信がないためにBlu-rayやDVDを購入する必要があります。
映像特典やあるので一見の価値ありかなとは思います。
パッケージのコダマ（木霊）が可愛いです。
内部リンク
スタジオジブリのこれまでの音楽について書いています。
スタジオジブリを変えた音
その他、ジブリについて色々書いています。
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