カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし「ここではないどこかへの旅」

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「ここではないどこかへの旅」 - カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし
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カラフルな魔女〜角野栄子の物語が生まれる暮らし
「ここではないどこかへの旅」
初回放送日: 2022年10月27日

日本国内のブラジルの街へ

20代の時にブラジルを訪れた角野栄子さん。
群馬県、大泉町にはブラジルの街があります。
今回はそこに訪れた角野さん。

ブラジルに個人移民としてわたりましたが、嫌な思いをしたことがないそうです。
移民の国だから人種差別も何もなく肝要であると言います。

群馬県大泉町のブラジルのマーケットに行きます。
ブラジルの人たちがたくさんいます。
お肉がとても大きいのです。
ブラジルのマーケット目当てに県外からくる人たちもたくさんいます。
ゴイアバータという日本の羊羹によく似たお菓子を買います。

ブラジル料理店に入ります。
迎えてくれる人もブラジルの方なのでブラジルに行ったかと錯覚するくらいです。
ピカーニャとフェイジョアーダ。
生野菜のドレッシング和え、キャサバ粉、ケールの炒め物が並びます。
ブラジル風の食べ方はあれこれ足して食べます。
ブラジル人の店員さんが角野さんが最初に行ったサンパウロの出身と知って話が盛り上がります。

ブラジルに滞在していた時のほとんどエッセイと言える子供向けの児童書が紹介されます。
「ルイジンニョ少年ブラジルをたずねて」です。

ブラジルで困った時に「風」に出会う

ブラジルに渡った角野さんは買い物にも困ります。
たくさんの臓物や肉がお店に垂れ下がっていますが、どうやって注文して良いかも分かりません。
かと言って帰国するためのお金もありません。

そんな時に窓を開けた時に風が入ってきたそうです。
「この国で生きていけるかもしれない」と思ったそうです。

この時の感覚は後に「魔女の宅急便」でも表現されています。
キキがコリコの街に来た時にお客さんが全然いなくて落ち込んでいた時に入ってきた「風」です。

日本に馴染めないブラジルの子供たちのところへ

日本からブラジルに飛び込んだ自分を受け入れてくれたブラジル。
その恩返しと言う事でしょうか?
ブラジルから日本に訪れた子供たちを訪ねます。

日本に住んでいて日本の社会に溶け込めない子供たちのスクールです。
本来なら日本での公立学校に行く年齢の子供たちが大半ですが、日本の風習や言葉になじめなかった子供達です。

グレース
グレース

ちょっと自信を無くしているなあという感じがテレビを通しても伝わってきました。

魔女の宅急便の作者の先生と知ってちょっと場が和みます。
ブラジルに行かなければ小説を書こうとは思わなかったと子供たちに言います。
子供達もほとんどがポルトガル語で日本語ではなかなか話してくれません。

そんな子供たちに角野さんもポルトガル語を交えながら一生懸命話します。

グレース
グレース

過去形では喋らない。という言葉に子供たちが大きく頷きます。

角野さんの本をプレゼントして子供たちを記念撮影をします。

ちょっと自信のなかった子供たちが、角野さんに話しかけたり、ブラジルが好きだと言ってくれて嬉しかったと話します

少し笑顔になって諦めずに少しでも元気になってほしいなと思いました。

異国で暮らすと言う事はそんなに簡単ことではない。
でも必ず開く扉はある

そう結ばれて終わります。

魔女の宅急便

角川文庫から出ている魔女の宅急便は装丁が変わる事もあるのでその都度買われる方も多いようです。このシリーズは意外に壮大なドラマになっていてキキが結婚してお母さんになってその子供たちの事も描かれます。

近刊一覧

グレース
グレース

近作はムック本やインタビュー本が多く刊行されています。
どれも明るくて優しい角野栄子さんのものになっています。
ムック本は買い逃すとなかなか購入出来ないので手に入るうちにどうぞ。

丸ごと1冊が角野栄子さん
すごく素敵な笑顔です
今まで創作に関わった方々の
こぼれ話が満載です
何と角野栄子さんの半生が映画化されます
この本は事実上の原作本???
表紙の角野栄子さんが「カラフルな魔女」のそのままです
幼い頃のご両親のお話
ブラジル時代の思い出
紀伊國屋書店で働いていた時代もあったとか!
「芸術は爆発だ!」の岡本太郎さんとの遭遇記まで!
エッセイ集が何と全ページカラーです
何ともかわいらしい表紙です

魔女の宅急便