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百姓貴族とは
「鋼の錬金術師」の原作者による農業ノンフィクションコミックの「百姓貴族」がアニメになりました。
(農家エッセイコミックと言うそうです)
北海道出身の荒川弘さんの実家は「荒川農園」です。
乳牛を飼ってトウモロコシをはじめとする農作物を扱っています。
子供の頃から家の手伝いが当たり前、家族総出で働かないとどうにもならなかったと言います。
ですが、内容はものすごくポジティブ。
みんな元気です。
ものすごいパワーを読んだだけでもらえます。
百姓という言葉
百姓という言葉が差別的なのではという指摘は連載当初からあったのですが、「百姓が百姓と言って何が悪い!」とか「誇りを持っている」という作者自身の言葉に納得した人も多いのでしょう。
また、「プロ農民」という言葉も作中で好んで使われています。
農業体験などに作者が潜入してプロの乳牛の乳しぼりをやってのけます。
これは素人や指導する人たちがのんびり乳しぼり体験をやっている所へ「プロ農民」の作者が思いっきり乳しぼりをして周りを圧倒させると言うものです。
「伝え聞いた話ですから!」
農園をやっている上でどうしても不都合な話も出てきます。
表に出しちゃいけない話。
作中では「ピー音」と共に消されているのですが、何となくわかるような仕掛けになっています。
これをやりだすと都合が悪くなり「伝え聞いた話ですから!」でうまく締めています。
水がなければ牛乳を飲めばいいのに
乳牛で生計を立てているだけあって、牛乳には事欠きません。
「水がなければ牛乳を飲めばいいのに」というのは第1巻の表紙でも出ているセリフですが、これが貴族的でとても良いのです。
暮らしは決して豊かではないのですが、たくましさと生きる強さで励まされる漫画です。
ほぼ実話なのですごい。
この作者は「働く」ことがデフォルトなのでどこに行っても一生懸命働きます。
実際にものすごいのは「鋼の錬金術師」を連載中に一度も休んでいない事です。
連載中に作者は結婚、出産という大変な時期でしたが、休んでいません。
(ちなみに作者は女性です。自分で産んでいるのに休んでいません)
作者自身、農業高校の出身で同じく農業を生業にしている家の子供たちが多かった事も作中で明かされています。
また、農業高校時代をモデルにした作品も生まれています。
これは「銀の匙 Silver Spoon」という作品です。
*この作品はフィクションですが、農業関係のお話はほぼ実話だそうです。
アニメ化、映画化されたヒット作品なので覚えている人も多いでしょう。
アニメ情報
1話5分のショートアニメで12話の予定だそうです。
話数 | サブタイトル | 初放送日 |
第1期 | ||
1頭目 | 牛乳 | 2023年7月7日 |
2頭目 | ジャガイモ | 7月14日 |
3頭目 | クマ | 7月21日 |
4頭目 | 野菜 | 7月28日 |
5頭目 | 野菜ドロボー | 8月4日 |
6頭目 | 防疫 | 8月11日 |
7頭目 | 親父殿 | 8月18日 |
8頭目 | 犬と猫 | 8月25日 |
9頭目 | 牛社会 | 9月1日 |
10頭目 | 百姓の子 | 9月8日 |
11頭目 | 農業高校 | 9月15日 |
12頭目 | 火星開拓農民 荒川 | 9月22日 |
関連リンク
百姓貴族
2023年12月に第8巻発売!
第8巻の特装版はアニメ百姓貴族のDVD付きです。
アニメ全12話と未放送の特典映像2話付です。(合計14話!)
(4,994円の予定・コミックだけなら924円の予定)