【第7話】舟を編む 〜私、辞書つくります〜一冊の辞書に情熱と心血を注ぐ、作り手たちの奮闘物語。

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(7) - 舟を編む 〜私、辞書つくります〜
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(7)
初回放送日: 2024年3月31日

馬締(野田洋次郎)は西岡(向井理)の助けを借り、難攻不落の超人気ブックデザイナー・ハルガスミ(柄本時生)への装丁オファーを試みる。一方、紙の辞書を守るための秘策として、みどり(池田エライザ)は、過去のトラウマを乗り越えてSNS投稿を始める。さらに、荒木(岩松了)は、思いがけない遭遇によって、新たな気づきを得る。そして、ついに、社長・五十嵐を説得すべく、運命の取締役会プレゼンの日がやってくる…!

https://www.nhk.jp/p/funewoamu/ts/GZ8RQ7PNJ1/episode/te/8N6PK1M2V5/

紙の辞書論争は続く

紙の辞書を脱却する社長との対立がまだ結末を迎えていません。

この難題を克服するために、辞書部のメンバーが考案したのがSNSです。
Twitter(X)のようなSNSで、「玄武書房 辞書部」というアカウントを作成し、色んな人に呟いて視聴してもらうことを戦略としました。
予想外にも、この戦略が功を奏しました。
最初は数人しかフォロワーがいませんでしたが、ある日突然、爆発的に増加しました。
実は、あるインフルエンサーがこのアカウントをフォローしたのです。

そのインフルエンサーは、「ヲタムちゃん」という名の人で、10万以上のフォロワーを持っています。
そのフォローにより、フォロワー数は一気に5,000人を突破しました。
この「ヲタムちゃん」はアニメオタクの世界では人気のある人物でしたが、その正体は不明でした。
しかし、第3話に出てくる秋野先生だと判明しました。
ゲゲゲの鬼太郎の水木しげる先生について熱く語ったあの先生だったのです。

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玄武書房の名付け親

玄武書房の名付け親は、新社長だったのです!
そして、ここで驚きの事実が明らかになります。
玄武書房の社名は公募で決定されました。
採用されたのは少年時代の新社長だったのです。
当時、五十嵐十三社長は10歳でした。
この事実は、国会図書館の新聞で裏付けが取られました。

五十嵐十三社長の出身地が青森県であることから、本人である可能性は高いとされました。
さらに、同姓同名、同世代の異人とは思えないという点も指摘されました。

ここで、「玄武」という言葉の意味を知っていれば、青森という北国出身の人が考えそうな名前であることが理解できます。
玄武は中国の四神の霊獣の一つで、「北の国」や「年老いた亀」を連想させるものです。
このような背景から、「玄武」という名前を選んだ新社長は、死神と呼ばれることもありましたが、実際には会社を立て直すことを目指していたのです。

しかし、社長の目的は少しでも収益を回復させることでした。
紙の辞書を続けるためにはカンフルが必要でしたが、デジタルと紙の辞書を併用する提案にも抵抗がありました。

玄武についての蘊蓄
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ブックデザイナー登場

そこで、登場したのがブックデザイナーでした。
ハルガスミツバサというブックデザイナーは、連絡すら簡単には出来ません。
ですが、辞書部のSNSをフォローしたという奇跡が起こりました。
「ヲタムちゃん」が辞書部をフォローした後、彼とリア友だったハルガスミがフォローしたのです。
これで直接本人と連絡が出来るのです。

「ヲタムちゃん」=「秋野先生」=「秋」=「オータム」=「ヲタム」という変換でした。
秋野先生は水木しげるの信奉者です。
そのコスプレ仲間がハルガスミさんだったのです。

結局、ハルガスミさんは装丁に関わることになりました。
彼が関われば、「中身が白紙でも売れる」というほどの人気がありました。
しかし、彼は本に対するリスペクトがありすぎて、自分が関わることで本を貶めてしまうのではないかという不安から、自己否定に陥っていました。
しかし、辞書部の説得により、ハルガスミさんの起用が決定しました。

その後、祝杯が馬締さんの奥さんの香具矢さんのお店「月の裏」で挙げられました。
ちなみに、ハルガスミツバサ役は柄本時生さんで、その変わり者ぶりに好感が持てました。

グレース
グレース

大河ドラマ「光る君へ」で道長役を好演されている柄本佑さんのお兄さんです。
全然雰囲気が違うようですが、やはり声や表情などはよく似ていらっしゃいますね!

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BSドラマ概要(各話感想)

各話感想を書いています。
話数をクリックしてください。
サブタイトルは特にありません。

話数 概要(公式サイトの説明より) 初回放送
第1話 辞書づくりに13年かけるとは   2024年2月18日
第2話 “恋愛”の語釈をどう考える   2月25日
第3話 水木しげるは辞書に収まるか  3月3日
第4話 辞書に載せる河童の絵の謎   3月10日
第5話 「からかう」って何? 3月17日
第6話 紙の辞書は廃止? 3月24日
第7話 ブックデザイナー登場 3月31日
第8話 用例採集は100万枚以上! 4月7日
第9話 全項目チェック開始 4月14日
最終話 ついに「大渡海」刊行 4月21日

配信

用語集

用語 読み方 意味
舟を編む ふねをあむ 「辞書」を「作る」
大渡海 だいとかい 辞書のタイトル
玄武書房 げんぶしょぼう 出版社の名前
月の裏 つきのうら 馬締の妻・香具矢の小料理屋
からかう からかう 山梨の方言「手を尽くす」という意味
用例採集 ようれいさいしゅう 初めて知った言葉と意味をコレクションしていく(膨大な作業)
典型的な例 てんけいてきなれい 多くの人が納得する例(但し、時代による変遷も)
俗語表現 ぞくごひょうげん 最初は間違った表現をしていたが世間に広まって正しい表現に逆転する

キャスト変遷

グレース
グレース

原作は2011年に発表されましたが、様々なメディア展開がされています。
原作、映画、アニメでは主人公は馬締光也ですが、ドラマでは岸辺みどりに変更されています。
赤文字が主役です。

  読み方 映画
(2013年)
アニメ
(2016年)
ドラマ
(2024年)
概要
馬締 光也 まじめ みつや 松田龍平  櫻井孝宏 野田洋次郎 辞書編集部員→主任
林 香具矢 はやし かぐや  宮﨑あおい  坂本真綾 美村里江 馬締の思い人→妻
荒木 公平 あらき こうへい 小林薫 金尾哲夫 岩松了 辞書編集部ベテラン
西岡 正志 にしおか まさし  オダギリジョー  神谷浩史 向井理 宣伝広告
佐々木 薫 ささき かおる  伊佐山ひろ子  榊原良子 渡辺真起子 契約社員
タケ たけ 渡辺美佐子 谷育子 草村礼子 香具矢の祖母
岸辺 みどり きしべ みどり 黒木華 日笠陽子 池田エライザ(主役) ファッション誌→辞書編集
宮本 慎一郎 みやもと しんいちろう 宇野祥平 浅沼晋太郎 矢本悠馬 辞書用紙の開発
三好 麗美 みよし れみ 池脇千鶴  斎藤千和   西岡と交際→結婚
松本 朋佑 まつもと けいすけ 加藤剛 麦人 柴田恭兵 国語学者

BSドラマキャスト

主要キャスト

役名 役者 概要
岸辺みどり 池田エライザ(幼少期:宮崎莉里沙、矢野朔子) 主人公:読書モデル→ファッション誌編集部→辞書編集部。
馬締光也 野田洋次郎 苗字が「まじめ」なので「主任」と呼ばれる
五十嵐十三 堤真一 玄武書房の代表取締役社長に就任。死神と呼ばれる?
西岡正志 向井理 宣伝部
渡瀬凛子 伊藤歩 ファッション誌「VIVIAN」編集長→ウェブ編集長へ
荒木公平 岩松了(43年前:加治将樹) 馬締を辞書編集部にスカウトした張本人
佐々木薫 渡辺真起子 用例採集などをデータ化する契約社員。息子も辞書オタク???
天童充 前田旺志郎(8歳時:眞島煌芽) アルバイトの現役大学生。辞書に対して体育会系のノリ
松本朋佑 柴田恭兵(43年前:細田善彦) 日本語学者
宮本慎一郎 矢本悠馬 辞書の紙を制作する会社の社員
馬締香具矢 美村里江 馬締の配偶者。みどりの大家。「月の裏」の料理長。
秋野蘭太郎 勝村政信(子供時代:藤田要) 明峰文化大学 教授。水木しげるの信奉者。ヲタムちゃん。
ハルガスミツバサ 柄本時生 中身が白紙でも売れるブックデザイナー。ヲタムちゃんの友達。
松本千鶴子 鷲尾真知子 松本朋佑の妻
中村昇平 鈴木伸之 岸辺みどりの彼氏
みどりの家族  
若葉 森口瑤子 みどりの母
慎吾 二階堂智 みどりの父
萩原さつき 金澤美穂(幼少期:安田世理) みどりの姉
その他    
岸辺真帆 野呂佳代 慎吾の再婚相手、妊娠中。みどりに優しい。

ゲスト

話数 役名 役者 概要
第1話 市川真由子 木越明 みどりのファッション誌編集部時代の同僚。みどりをハブる
  松戸明日菜 中村加弥乃  
  美浜恵梨香 西野凪沙  
第2話 男性 飛田一樹 辞書部アルバイトの天童充のパートナー
第3話 タケおばさん 草村礼子 香具矢の祖母。「早雲荘」の大家。故人
  少年 村上秋峨 秋野教授の空想シーンの少年。水木しげるを図書館で調べる。
    島崎義久  
第4話 夏川実 肥後克広 辞書の挿絵画家。2年前に死去。挿絵の赤ちゃんの頭は天パ。
      (息子が天パ)
  夏川颯太 戸塚純貴(幼少期:白鳥廉) 夏川の息子。イラストレーター
  学生アルバイト 澤奈央、六車勇登、北澤響、田村魁成、上川拓郎 天童の後輩たち。アルバイトに駆り出される。ノリは体育系。国文科。
  望月寛子、羽野敦子 みどりの母の美容院の客(回想)
  市川理矩、星川祐樹 松本、荒木がいたお蕎麦屋さんに来た客
  リポーター 田中宏美 お蕎麦屋さんでつけられていたテレビに出ていたリポーター。「睡眠負債」という言葉を発する→用例採集へ
  見習い 曽根翔斗 香具矢の店の見習い
第5話 小林愛斗 阿久津将真 「うむん」が何かを調べる少年。人と関わるのが苦手。
  小林恵美 村川絵梨 愛斗の母。
  萩原杏、萩原桃 山本紗々萊、室伏凛香 みどりの姉のさつきの娘たち
  女の子 木村日鞠 愛斗に辞書を取られそうになって泣き出してしまう女の子
第6話 小堺、安田 師岡広明、古川順 辞書の紙を作る現場スタッフ。
  りょんぴー / 如月涼太郎 遠藤健慎 アイドル、読者モデル時代のみどりが付き合っていると匂わせたと誤解され炎上。(炎上したのはみどり)
  役員 中野剛、世志男、潟山セイキ 玄武書房の役員、辞書のデジタル化を推し進めようとする
  女性 兼安愛海 みどりと天童の「ジーションズ」の写真を投稿。
  飯田智明 安藤広郎 八国堂国語辞典の辞書編集者。SNSのフォロワーが10万人を超えている。
  中澤実子    
第7話 編集長 大場泰正 シニア向け雑誌・悠々楽々の編集長。紙の雑誌にこだわる
  秘書 新上貴美 五十嵐社長の秘書。
  車椅子バスケ 米田敬、齋藤尚徳、渡部創 車椅子バスケをしていた
第8話 山目満治 松田龍平 株式会社サイバーブレス システム開発部 チーフエンジニア(名刺の肩書)
      辞書のデジタル化する会社の人。映画版の馬締さんがこの役に!
  アナウンサー 住田洋 「令和」という新元号を伝えた時のアナウンサー
    伊藤海月、長野天音  
最終話 医師 西野大作 松本先生に副作用の症状を説明する
  女子高生 安達木乃、山本藍 みどりとすれ違いざまに「キャパい」と話す二人の女の子
    野上絵理、涼凪、源田愛莉那  

関係書籍等一覧

NHK公式サイト

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