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初回放送日: 2024年3月17日松本先生(柴田恭兵)のライフワーク「辞書引き学習」のイベントに、馬締(野田洋次郎)達と共に参加するみどり(池田エライザ)。並々ならぬ気合が入っている天童(前田旺志郎)に、地獄の猛特訓を受ける。イベント終了後、参加していた男児が、突然、辞書編集部にやってくる。一方、みどりは上京してきた母・若葉(森口瑤子)と姉・さつき(金澤美穂)と久しぶりに再会するが、親子の間には、消えないわだかまりがあって…
https://www.nhk.jp/p/funewoamu/ts/GZ8RQ7PNJ1/episode/te/ZN1V78WXXM/
辞書の内容は疑ってかかる
辞書の発売に際して内容の更なるチェックが始まります。
キーワードは「疑ってかかる」です。
辞書の内容や項目の説明に「間違い」があってはなりません。
だからこそ、間違っているという前提でチェックしていくという事が大事なのです。
みどりも疑ってかかる事を開始しますが、そのみどりの後をチェックするのが馬締です。
馬締はみどりから受け取る「アンカー」としてみどりの仕事を疑って徹底的にチェックしていきます。
疑ってかかるという一見相手に失礼な事ですが、仕事という点ではとても大切な事です。
前もって「疑ってください」と丁寧に言う事で仕事の大切さと「疑ってかかってもいい」、
むしろ「疑うべきだ」と言う事になります。
ジーションズ
辞書を子供たちに好きになってもらうための布教活動も開始です。
これはジーションズという御当地ヒーローのような出で立ちで登場します。
このジーションズはみどりと天童君に任されました。
まさかの去年まではみどりのポジションは馬締さんだったと言います。
一生懸命ジーションズのポーズを真似して練習するみどり。
子供たちの発表の前では拍手喝采されて大歓迎です。
ジーションズ、いい仕事をしています。
辞書を使う事を推奨されるのは小学3年生からだそうです。
でも、早いうちに辞書に触れる事で「辞書にハマる」子供たちが出来るというのです。
これはよく分かります。私も知らない言葉をどんどんめくっていく事が大好きでした。
辞書をめくって知らない言葉を探して、その説明文の中の言葉をさらに調べるという事をゲームのように楽しんでいました。
私が最初に手にした辞書は手垢で真っ黒になってしまって私の手元にはありませんでしたが、とても楽しい遊びでしたね。
(自分で書いてて暗くてビックリしますが、インドアの子や勉強が好きな子には結構あるあるな話じゃないかと思います)
「うむん」って何?
辞書のセミナーに来てくれた男の子が分からない言葉を調べるためにみどりたちの会社にやってきました。
でも、この男の子はちょっとコミュ障のようで自分が思った事をすぐに行動に移してしまったり、他の事うまく付き合えなかったりでお母さんはちょっと戸惑い気味です。
男の子が分からなかった言葉は「うむん」という言葉でした。
お父さんとお母さんが夫婦喧嘩をしている時に聞いた言葉でした。
それはお母さんが「産むんじゃなかった!」と言ってしまった言葉だったのです。
その最初の「うむん」だけが男の子の耳に残っていたのです。
どうしてもその言葉の意味を知りたかった男の子は辞書を作る言葉のプロを訪ねたのです。
真実を知ったみどりや馬締たちは「うむん」をゲームの新キャラだとうまく言ってその場を収めました。
子供の心を傷つけることなく、その場をやり過ごしました。
そして、言ってしまったお母さんの心も救いました。
「うむん」は「産むんじゃなかった!」という言葉でした。
辞書編纂部の機転で子供もお母さんの心も救いました。
みどりが言ってほしかった「すき」という言葉
みどりは離れて暮らすお母さんの事が好きです。
でも、お母さんとお父さんが離婚してしまって別の暮らしになってしまっています。
お母さんに拒まれている嫌われていると思っていたみどり。
ちょっとした食い違いだったのですが、みどりには分かりません。
馬締の妻の香具矢や辞書の紙担当の宮本さんには「思い切ってお母さんに聞いてみれば?」と言われるのですが、お母さんに嫌われていると思っているみどりは折角自分を訪ねてくれたお母さんにもなかなか聞く事が出来ません。
みどりはお母さんに「すき」という2文字を言ってほしかっただけなのです。
「からかう」の意味
みどりはお母さんのためを思ってお母さんの誕生日に飾り付けをしたことがありました。
お母さんはその様子を他の人に「からかって」と言ったのです。
それを聞いたみどりは酷く傷つきました。
一生懸命やった事が悪いように捉われていると思ったのです。
みどりがお母さんに「嫌われた」と思ったのはそのためです。
でも、馬締にも言われます。
言葉の意味にみどりは向き合ったのかどうか?
「からかう」という言葉を色んな辞書で調べます。
あまりいい意味は出てきません。
でも、一つ見つけたのです
からか・う【方言】山梨では、「手を尽くす」という意味でも使う。
お母さんは「からかって」と言ったけれど、みどりを邪険に扱ったわけでもなくて「一生懸命やってくれた」くらいの意味で言ってくれていたのです。
一気にみどりの心は晴れます。
言葉の意味が違ったのです。
長距離バスで家に帰るお母さんの前にみどりは現れます。
お母さんは「精一杯からかうだよ」と言ってみどりを抱きしめます。
みどりとお母さんの雪解けは胸に詰まるものでした。
たった一つの言葉の誤解が長い間、溝になっていましたが、誤解がとけることで愛のあるものになりました。
相手の言葉をきちんと理解する事はとても大切ですね。
BSドラマ概要(各話感想)
各話感想を書いています。
話数をクリックしてください。
サブタイトルは特にありません。
話数 | 概要(公式サイトの説明より) | 初回放送 |
第1話 | 辞書づくりに13年かけるとは | 2024年2月18日 |
第2話 | “恋愛”の語釈をどう考える | 2月25日 |
第3話 | 水木しげるは辞書に収まるか | 3月3日 |
第4話 | 辞書に載せる河童の絵の謎 | 3月10日 |
第5話 | 「からかう」って何? | 3月17日 |
第6話 | 紙の辞書は廃止? | 3月24日 |
第7話 | ブックデザイナー登場 | 3月31日 |
第8話 | 用例採集は100万枚以上! | 4月7日 |
第9話 | 全項目チェック開始 | 4月14日 |
最終話 | ついに「大渡海」刊行 | 4月21日 |
配信
用語集
用語 | 読み方 | 意味 |
舟を編む | ふねをあむ | 「辞書」を「作る」 |
大渡海 | だいとかい | 辞書のタイトル |
玄武書房 | げんぶしょぼう | 出版社の名前 |
月の裏 | つきのうら | 馬締の妻・香具矢の小料理屋 |
からかう | からかう | 山梨の方言「手を尽くす」という意味 |
用例採集 | ようれいさいしゅう | 初めて知った言葉と意味をコレクションしていく(膨大な作業) |
典型的な例 | てんけいてきなれい | 多くの人が納得する例(但し、時代による変遷も) |
俗語表現 | ぞくごひょうげん | 最初は間違った表現をしていたが世間に広まって正しい表現に逆転する |
キャスト変遷
原作は2011年に発表されましたが、様々なメディア展開がされています。
原作、映画、アニメでは主人公は馬締光也ですが、ドラマでは岸辺みどりに変更されています。
赤文字が主役です。
読み方 | 映画 (2013年) |
アニメ (2016年) |
ドラマ (2024年) |
概要 | |
馬締 光也 | まじめ みつや | 松田龍平 | 櫻井孝宏 | 野田洋次郎 | 辞書編集部員→主任 |
林 香具矢 | はやし かぐや | 宮﨑あおい | 坂本真綾 | 美村里江 | 馬締の思い人→妻 |
荒木 公平 | あらき こうへい | 小林薫 | 金尾哲夫 | 岩松了 | 辞書編集部ベテラン |
西岡 正志 | にしおか まさし | オダギリジョー | 神谷浩史 | 向井理 | 宣伝広告 |
佐々木 薫 | ささき かおる | 伊佐山ひろ子 | 榊原良子 | 渡辺真起子 | 契約社員 |
タケ | たけ | 渡辺美佐子 | 谷育子 | 草村礼子 | 香具矢の祖母 |
岸辺 みどり | きしべ みどり | 黒木華 | 日笠陽子 | 池田エライザ(主役) | ファッション誌→辞書編集 |
宮本 慎一郎 | みやもと しんいちろう | 宇野祥平 | 浅沼晋太郎 | 矢本悠馬 | 辞書用紙の開発 |
三好 麗美 | みよし れみ | 池脇千鶴 | 斎藤千和 | 西岡と交際→結婚 | |
松本 朋佑 | まつもと けいすけ | 加藤剛 | 麦人 | 柴田恭兵 | 国語学者 |
BSドラマキャスト
主要キャスト
役名 | 役者 | 概要 |
岸辺みどり | 池田エライザ(幼少期:宮崎莉里沙、矢野朔子) | 主人公:読書モデル→ファッション誌編集部→辞書編集部。 |
馬締光也 | 野田洋次郎 | 苗字が「まじめ」なので「主任」と呼ばれる |
五十嵐十三 | 堤真一 | 玄武書房の代表取締役社長に就任。死神と呼ばれる? |
西岡正志 | 向井理 | 宣伝部 |
渡瀬凛子 | 伊藤歩 | ファッション誌「VIVIAN」編集長→ウェブ編集長へ |
荒木公平 | 岩松了(43年前:加治将樹) | 馬締を辞書編集部にスカウトした張本人 |
佐々木薫 | 渡辺真起子 | 用例採集などをデータ化する契約社員。息子も辞書オタク??? |
天童充 | 前田旺志郎(8歳時:眞島煌芽) | アルバイトの現役大学生。辞書に対して体育会系のノリ |
松本朋佑 | 柴田恭兵(43年前:細田善彦) | 日本語学者 |
宮本慎一郎 | 矢本悠馬 | 辞書の紙を制作する会社の社員 |
馬締香具矢 | 美村里江 | 馬締の配偶者。みどりの大家。「月の裏」の料理長。 |
秋野蘭太郎 | 勝村政信(子供時代:藤田要) | 明峰文化大学 教授。水木しげるの信奉者。ヲタムちゃん。 |
ハルガスミツバサ | 柄本時生 | 中身が白紙でも売れるブックデザイナー。ヲタムちゃんの友達。 |
松本千鶴子 | 鷲尾真知子 | 松本朋佑の妻 |
中村昇平 | 鈴木伸之 | 岸辺みどりの彼氏 |
みどりの家族 | ||
若葉 | 森口瑤子 | みどりの母 |
慎吾 | 二階堂智 | みどりの父 |
萩原さつき | 金澤美穂(幼少期:安田世理) | みどりの姉 |
その他 | ||
岸辺真帆 | 野呂佳代 | 慎吾の再婚相手、妊娠中。みどりに優しい。 |
ゲスト
話数 | 役名 | 役者 | 概要 |
第1話 | 市川真由子 | 木越明 | みどりのファッション誌編集部時代の同僚。みどりをハブる |
松戸明日菜 | 中村加弥乃 | ||
美浜恵梨香 | 西野凪沙 | ||
第2話 | 男性 | 飛田一樹 | 辞書部アルバイトの天童充のパートナー |
第3話 | タケおばさん | 草村礼子 | 香具矢の祖母。「早雲荘」の大家。故人 |
少年 | 村上秋峨 | 秋野教授の空想シーンの少年。水木しげるを図書館で調べる。 | |
島崎義久 | |||
第4話 | 夏川実 | 肥後克広 | 辞書の挿絵画家。2年前に死去。挿絵の赤ちゃんの頭は天パ。 |
(息子が天パ) | |||
夏川颯太 | 戸塚純貴(幼少期:白鳥廉) | 夏川の息子。イラストレーター | |
学生アルバイト | 澤奈央、六車勇登、北澤響、田村魁成、上川拓郎 | 天童の後輩たち。アルバイトに駆り出される。ノリは体育系。国文科。 | |
客 | 望月寛子、羽野敦子 | みどりの母の美容院の客(回想) | |
客 | 市川理矩、星川祐樹 | 松本、荒木がいたお蕎麦屋さんに来た客 | |
リポーター | 田中宏美 | お蕎麦屋さんでつけられていたテレビに出ていたリポーター。「睡眠負債」という言葉を発する→用例採集へ | |
見習い | 曽根翔斗 | 香具矢の店の見習い | |
第5話 | 小林愛斗 | 阿久津将真 | 「うむん」が何かを調べる少年。人と関わるのが苦手。 |
小林恵美 | 村川絵梨 | 愛斗の母。 | |
萩原杏、萩原桃 | 山本紗々萊、室伏凛香 | みどりの姉のさつきの娘たち | |
女の子 | 木村日鞠 | 愛斗に辞書を取られそうになって泣き出してしまう女の子 | |
第6話 | 小堺、安田 | 師岡広明、古川順 | 辞書の紙を作る現場スタッフ。 |
りょんぴー / 如月涼太郎 | 遠藤健慎 | アイドル、読者モデル時代のみどりが付き合っていると匂わせたと誤解され炎上。(炎上したのはみどり) | |
役員 | 中野剛、世志男、潟山セイキ | 玄武書房の役員、辞書のデジタル化を推し進めようとする | |
女性 | 兼安愛海 | みどりと天童の「ジーションズ」の写真を投稿。 | |
飯田智明 | 安藤広郎 | 八国堂国語辞典の辞書編集者。SNSのフォロワーが10万人を超えている。 | |
中澤実子 | |||
第7話 | 編集長 | 大場泰正 | シニア向け雑誌・悠々楽々の編集長。紙の雑誌にこだわる |
秘書 | 新上貴美 | 五十嵐社長の秘書。 | |
車椅子バスケ | 米田敬、齋藤尚徳、渡部創 | 車椅子バスケをしていた | |
第8話 | 山目満治 | 松田龍平 | 株式会社サイバーブレス システム開発部 チーフエンジニア(名刺の肩書) |
辞書のデジタル化する会社の人。映画版の馬締さんがこの役に! | |||
アナウンサー | 住田洋 | 「令和」という新元号を伝えた時のアナウンサー | |
伊藤海月、長野天音 | |||
最終話 | 医師 | 西野大作 | 松本先生に副作用の症状を説明する |
女子高生 | 安達木乃、山本藍 | みどりとすれ違いざまに「キャパい」と話す二人の女の子 | |
野上絵理、涼凪、源田愛莉那 |