【第4話】舟を編む 〜私、辞書つくります〜一冊の辞書に情熱と心血を注ぐ、作り手たちの奮闘物語。

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(4) - 舟を編む 〜私、辞書つくります〜
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(4)初回放送日: 2024年3月10日

紙づくりの担当となったみどり(池田エライザ)は、宮本(矢本悠馬)と共に“究極の紙”の完成を目指す。一方で「大渡海」編纂作業は、図版の再検討に入る。河童が徳利を持っているのはおかしい、と描き直しが必要になるが、図版担当のイラストレーターは、既に亡くなっていたことが判明。みどりと馬締(野田洋次郎)は、父と同じくイラストの仕事をしている息子・夏川颯太(戸塚純貴)に会い、引き継いでもらおうとするのだが…

https://www.nhk.jp/p/funewoamu/ts/GZ8RQ7PNJ1/episode/te/W58M8PGNPG/

紙の開発の宮本さん

みどりは紙の開発に真摯に取り組む事になりました。
みどりの成長にはものすごいものです。
今までは「私なんて」と自分自身を卑下する言葉を発していたみどりでしたが、その奮闘ぶりは素晴らしく、紙の開発の宮本さんに接待されるほどになりました。

宮本さんはみどりに好意を抱いているようにも思いました。
素敵なラブストーリーがここから始まるのでしょうか?

接待先は「月の裏」という小料理屋さんです。
馬締さんの奥さんの香具矢さんのお店です。
「月の裏」という名前にふさわしく2匹のウサギがお餅をついている置物もありました。

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天童君の後輩は体育会系のノリ?

辞書の「見出し語チェック」という地道で大変な作業には天童くんの後輩たちが臨時でアルバイトにきました。
国文科の学生さんたちという事なのですが、この地味で地道で途方もない作業にものすごい情熱を注いでいます。
そのノリは文科系ではなくて体育系です。
ものすごい勢いで初めて本当は1か月かかるような作業を2週間で仕上げてしまいます。

見せてやれ!
お前らのそのきらめきを!
レディ、ゴー!
と、いう天童君の掛け声の後に作業にかかります。

後継者探し

もうしご【申(し)子】
(通説になった意味)ある分野で優れた能力を持つ人「テニスのーーー」
(本来の意味)神仏に祈り、授かった子

辞書を作るには長い年月がかかります。
最初から関わっていた国語学者の松本先生も高齢になり、辞書編集部ベテランの荒木さんも引退の時期になった時にやっと出会ったのが馬締さんでした。
そして、馬締さんが後継者として出会ったのがみどりだったわけです。

松本先生と荒木さんは馬締さんとみどりを「申し子」であると話がまとまります。
辞書の分野で優れた能力を持つ「馬締」
そして、その辞書を作るという瞬間に立ち会わせるために神仏に祈り授かったのが「みどり」だという事だというのです。

挿し絵は個性がない方が良い

辞書に使われる図版(挿絵)についても議論がありました。
この図版は個性があっても困りますし、多くの人が誤解を受けないようにする必要があります。
・アルパカの首が短い?
 アルパカの首が短いイラストが来たので毛の長さを短くすることで「典型的例」の長さになる。
・河童って徳利持っている?
 河童のCMで徳利を持っているイメージがあったから、河童の徳利は削除
・赤ちゃん天パ問題
 赤ちゃんのイラストがすべて天然パーマだったが、「赤ちゃん」という項目ではなくて赤ちゃんを背負っているそれぞれの項目に出ていました。
ここは問題なし…という結果に。

・丑の刻参りのロウソクあまたのロウソクの本数は2本か3本か?
民俗学の先生の話ではハチマキでは2本。五徳の場合3本です。
丑の刻参りは午前2時という真夜中です。
そんな暗い中では明るい方が良いという事で「大渡海」では3本が採用されます。

赤ちゃん天パ問題は画家の息子がモデルだった!

この図版の修正を頼んだら、その作家の先生は亡くなられていました。
息子さんがイラストレーターとしてこの仕事を継いでくれることになりました。
ですが、お父さんの絵を修正するわけですから抵抗はないのかと聞くと
「何のこだわりもない人だったから」と特に意に介さない様子でした。

このお父さんが赤ちゃんの挿絵で天然パーマを描いたその人でした。
天然パーマのモデルが息子だったのです。
「何のこだわりもない」と思っていた父が息子にだけはこだわっていたのです。

天然パーマが息子だったという事を知ってみどりはデータを息子さんに送ります。
そして、それを観た息子さんは涙を流します。

グレース
グレース

素敵なエピソードで括られました。
次回はみどりのお母さんの話も出てきそうです。
楽しみです。

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BSドラマ概要(各話感想)

各話感想を書いています。
話数をクリックしてください。
サブタイトルは特にありません。

話数 概要(公式サイトの説明より) 初回放送
第1話 辞書づくりに13年かけるとは   2024年2月18日
第2話 “恋愛”の語釈をどう考える   2月25日
第3話 水木しげるは辞書に収まるか  3月3日
第4話 辞書に載せる河童の絵の謎   3月10日
第5話 「からかう」って何? 3月17日
第6話 紙の辞書は廃止? 3月24日
第7話 ブックデザイナー登場 3月31日
第8話 用例採集は100万枚以上! 4月7日
第9話 全項目チェック開始 4月14日
最終話 ついに「大渡海」刊行 4月21日

配信

用語集

用語 読み方 意味
舟を編む ふねをあむ 「辞書」を「作る」
大渡海 だいとかい 辞書のタイトル
玄武書房 げんぶしょぼう 出版社の名前
月の裏 つきのうら 馬締の妻・香具矢の小料理屋
からかう からかう 山梨の方言「手を尽くす」という意味
用例採集 ようれいさいしゅう 初めて知った言葉と意味をコレクションしていく(膨大な作業)
典型的な例 てんけいてきなれい 多くの人が納得する例(但し、時代による変遷も)
俗語表現 ぞくごひょうげん 最初は間違った表現をしていたが世間に広まって正しい表現に逆転する

キャスト変遷

グレース
グレース

原作は2011年に発表されましたが、様々なメディア展開がされています。
原作、映画、アニメでは主人公は馬締光也ですが、ドラマでは岸辺みどりに変更されています。
赤文字が主役です。

  読み方 映画
(2013年)
アニメ
(2016年)
ドラマ
(2024年)
概要
馬締 光也 まじめ みつや 松田龍平  櫻井孝宏 野田洋次郎 辞書編集部員→主任
林 香具矢 はやし かぐや  宮﨑あおい  坂本真綾 美村里江 馬締の思い人→妻
荒木 公平 あらき こうへい 小林薫 金尾哲夫 岩松了 辞書編集部ベテラン
西岡 正志 にしおか まさし  オダギリジョー  神谷浩史 向井理 宣伝広告
佐々木 薫 ささき かおる  伊佐山ひろ子  榊原良子 渡辺真起子 契約社員
タケ たけ 渡辺美佐子 谷育子 草村礼子 香具矢の祖母
岸辺 みどり きしべ みどり 黒木華 日笠陽子 池田エライザ(主役) ファッション誌→辞書編集
宮本 慎一郎 みやもと しんいちろう 宇野祥平 浅沼晋太郎 矢本悠馬 辞書用紙の開発
三好 麗美 みよし れみ 池脇千鶴  斎藤千和   西岡と交際→結婚
松本 朋佑 まつもと けいすけ 加藤剛 麦人 柴田恭兵 国語学者

BSドラマキャスト

主要キャスト

役名 役者 概要
岸辺みどり 池田エライザ(幼少期:宮崎莉里沙、矢野朔子) 主人公:読書モデル→ファッション誌編集部→辞書編集部。
馬締光也 野田洋次郎 苗字が「まじめ」なので「主任」と呼ばれる
五十嵐十三 堤真一 玄武書房の代表取締役社長に就任。死神と呼ばれる?
西岡正志 向井理 宣伝部
渡瀬凛子 伊藤歩 ファッション誌「VIVIAN」編集長→ウェブ編集長へ
荒木公平 岩松了(43年前:加治将樹) 馬締を辞書編集部にスカウトした張本人
佐々木薫 渡辺真起子 用例採集などをデータ化する契約社員。息子も辞書オタク???
天童充 前田旺志郎(8歳時:眞島煌芽) アルバイトの現役大学生。辞書に対して体育会系のノリ
松本朋佑 柴田恭兵(43年前:細田善彦) 日本語学者
宮本慎一郎 矢本悠馬 辞書の紙を制作する会社の社員
馬締香具矢 美村里江 馬締の配偶者。みどりの大家。「月の裏」の料理長。
秋野蘭太郎 勝村政信(子供時代:藤田要) 明峰文化大学 教授。水木しげるの信奉者。ヲタムちゃん。
ハルガスミツバサ 柄本時生 中身が白紙でも売れるブックデザイナー。ヲタムちゃんの友達。
松本千鶴子 鷲尾真知子 松本朋佑の妻
中村昇平 鈴木伸之 岸辺みどりの彼氏
みどりの家族  
若葉 森口瑤子 みどりの母
慎吾 二階堂智 みどりの父
萩原さつき 金澤美穂(幼少期:安田世理) みどりの姉
その他    
岸辺真帆 野呂佳代 慎吾の再婚相手、妊娠中。みどりに優しい。

ゲスト

話数 役名 役者 概要
第1話 市川真由子 木越明 みどりのファッション誌編集部時代の同僚。みどりをハブる
  松戸明日菜 中村加弥乃  
  美浜恵梨香 西野凪沙  
第2話 男性 飛田一樹 辞書部アルバイトの天童充のパートナー
第3話 タケおばさん 草村礼子 香具矢の祖母。「早雲荘」の大家。故人
  少年 村上秋峨 秋野教授の空想シーンの少年。水木しげるを図書館で調べる。
    島崎義久  
第4話 夏川実 肥後克広 辞書の挿絵画家。2年前に死去。挿絵の赤ちゃんの頭は天パ。
      (息子が天パ)
  夏川颯太 戸塚純貴(幼少期:白鳥廉) 夏川の息子。イラストレーター
  学生アルバイト 澤奈央、六車勇登、北澤響、田村魁成、上川拓郎 天童の後輩たち。アルバイトに駆り出される。ノリは体育系。国文科。
  望月寛子、羽野敦子 みどりの母の美容院の客(回想)
  市川理矩、星川祐樹 松本、荒木がいたお蕎麦屋さんに来た客
  リポーター 田中宏美 お蕎麦屋さんでつけられていたテレビに出ていたリポーター。「睡眠負債」という言葉を発する→用例採集へ
  見習い 曽根翔斗 香具矢の店の見習い
第5話 小林愛斗 阿久津将真 「うむん」が何かを調べる少年。人と関わるのが苦手。
  小林恵美 村川絵梨 愛斗の母。
  萩原杏、萩原桃 山本紗々萊、室伏凛香 みどりの姉のさつきの娘たち
  女の子 木村日鞠 愛斗に辞書を取られそうになって泣き出してしまう女の子
第6話 小堺、安田 師岡広明、古川順 辞書の紙を作る現場スタッフ。
  りょんぴー / 如月涼太郎 遠藤健慎 アイドル、読者モデル時代のみどりが付き合っていると匂わせたと誤解され炎上。(炎上したのはみどり)
  役員 中野剛、世志男、潟山セイキ 玄武書房の役員、辞書のデジタル化を推し進めようとする
  女性 兼安愛海 みどりと天童の「ジーションズ」の写真を投稿。
  飯田智明 安藤広郎 八国堂国語辞典の辞書編集者。SNSのフォロワーが10万人を超えている。
  中澤実子    
第7話 編集長 大場泰正 シニア向け雑誌・悠々楽々の編集長。紙の雑誌にこだわる
  秘書 新上貴美 五十嵐社長の秘書。
  車椅子バスケ 米田敬、齋藤尚徳、渡部創 車椅子バスケをしていた
第8話 山目満治 松田龍平 株式会社サイバーブレス システム開発部 チーフエンジニア(名刺の肩書)
      辞書のデジタル化する会社の人。映画版の馬締さんがこの役に!
  アナウンサー 住田洋 「令和」という新元号を伝えた時のアナウンサー
    伊藤海月、長野天音  
最終話 医師 西野大作 松本先生に副作用の症状を説明する
  女子高生 安達木乃、山本藍 みどりとすれ違いざまに「キャパい」と話す二人の女の子
    野上絵理、涼凪、源田愛莉那  

関係書籍等一覧

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