神回アニメ14話「若者の特権」
原作でも人気があるというこの回ですが、アニメになってもその通りです。
僧侶ザインが仲間になり、ラート地方を訪れたある日、フェルンとシュタルクが喧嘩をしていた。聞くと、シュタルクがフェルンの誕生日に何も用意してなかったことが原因だという。ザインはふたりの仲直りをさせようとアドバイスを送る。そんなザインにフリーレンが言葉をかけて…。
脚本:鈴木智尋 絵コンテ・演出:飯野慎也 作画監督:新井博慧・率華 総作画監督:長澤礼子
https://frieren-anime.jp/story/ep14/
鏡蓮華の花言葉は「久遠の愛情」
フェルンの誕生日を忘れていたシュタルク。
シュタルクの誕生日は覚えていてちゃんとお祝いしたのにと怒るフェルン。
あの年頃の男は自分の誕生日も覚えていないというザイン。
その微妙な心が分からないフリーレン。
そんなフリーレンも今回はちょっと気になった様子です。
フェルンはシュタルクからブレスレットのプレゼントをもらいます。
その装飾は鏡蓮華という花で花言葉は「久遠の愛情」(くおんのあいじょう)
永遠の愛という意味です。
ザインがいなければ誰も報われない
ザインが同行したことで、まともな人間の感覚を持つ人が入ったという印象です。
ここで、ザインがいなければ、フェルンもシュタルクもどちらもかわいそうな結果になっていそうな気がします。
とりあえず、プレゼントを買えたという事でシュタルクもプレゼントをもらえたフェルンもお互いに一歩を踏み出せた気がします。
同じ装飾の花の指輪をヒンメルにもらったというフリーレン。
フェルンとお揃いだから見せようと鞄の中身を出して探しますが、なかなか出てきません。
やっと見つけたと思ったら今度はなくしてしまいます。
出発の前までに見つけ出そうと一人で黙々と指輪を探すフリーレン。
その姿を観てフェルンは手伝おうとしますが、フリーレンは無かったらなかったでいいような口ぶりです。
かつてのフリーレンだったなら、なくした指輪を探すなんて言う事もなかったと思います。
つまりは「指輪を探す」という気持ちが芽生えたという事なのです。
そもそも「なくすな」というお叱りの言葉もあるのも十分理解できますけれど。
フリーレンに指輪をプレゼントしたヒンメル。
それはフリーレンが何気なく選んだものでした。
フリーレンはその装飾である花が鏡蓮華である事もその花言葉が「久遠の愛情」だなんて事も知りません。
ただ、目に留まったものを買ってもらったという事なのでしょう。
でも、ヒンメルはその花言葉を知っていました。
だからこそ、フリーレンが何気なく選んだその指輪の装飾を観て嬉しかったし、跪いてフリーレンの左手の薬指に指輪をはめたのです。
この時のヒンメルが超絶格好良いのです。
フリーレンの想い
フリーレンは長い時間軸の中で生きています。
1000年以上生きていると言っても容姿はさして変わりません。
この見かけが変わらないという事で、フリーレンの精神年齢も成長していないのかと感じます。
ヒンメルたちと冒険した50年前はフリーレン自身も子供なのだと思います。
でもね、フリーレンは指輪を買ってもらった事もヒンメルが跪いて指輪をはめてもらった事も覚えていました。
ただし、その時はほんの少し驚いた様子なだけでヒンメルの気持ちは分かっていなかったとは思いますが…。
フリーレンはヒンメルから指輪を送られた事を覚えていました。
気持ちは理解していなかったけれど…。
フリーレンとヒンメルの想いは時間軸の違いも時間を超えて繋がっていくと良いなと思いました。
ヒンメルはフリーレンの前に跪いたときに特に言葉を発したわけではありません。
ただ、目を閉じて微笑んでいただけでした。
フリーレンにこういうことは通じないだろうという事も承知の上だったのでしょう。
50年の時を超えてフリーレンに気持ちは届くのでしょうか?
届いたのでしょうか?
今の旅でフェルンとシュタルクが同じ年頃で同じ時間軸で怒ったり、笑ったりするのは幸せなことかもしれませんね。
この2人をそばで見てフリーレンは自分とヒンメルの事をやっと理解していくのかもしれません。
それにしても前回から入ったザインは年齢的にはフリーレンよりもずっと若いですが、余程大人ですね。
精神年齢もザインが一番高く、これからもキーマンになることは間違いなさそうです。
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