地上波初放送
地上波初放送で初めて観ました。
衝撃的な話でした。
タイトルコールもぶっ飛んだネタを深堀していきます。
まずX(旧Twitter)で話題になっていた2点に着目したいと思います。
・キリンって麒麟? まさかの十二国記ネタ?
・スキャマンダー兄弟の蟹歩き。大真面目だから大爆笑
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麒麟(キリン)は十二国記?
ハリーポッターの派生作品であるこの「ファンタスティック・ビースト」は魔法界の不思議な生き物が出てきます。
今回、出てきたのはキリンでした。
首の長い動物園にいるキリンではありません。
伝説上の「麒麟」の事です。
この麒麟は中国の神話に出て来る神獣です。
神様の使いでこの麒麟が出現すると良い事が起こるというのが通常の認識です。
ですが、麒麟を主軸に話が展開する物語があります。
「十二国記」です。
ファンタジー小説として不動の人気を得ていて、アニメ化もされた作品です。
今も多く読み継がれていています。
まだ完結されていなくて続編があるのではとファンの中ではささやかれています。
私も続編に期待している一人です。
「十二国記」の中で設定されている麒麟は物語の中のそれぞれの国の王を決めるときに重要な役割をします。
麒麟が頭を下げる唯一の人物が「その国の王」なのです。
麒麟が無理やり頭を下げさせられる事があってもその人は王にはなれません。
これは「十二国記」オリジナルの設定です。
ですが、今回のファンタビの中でこの設定が「キリンの設定」のデフォルトだと思われたのではというような表現があるのです。
ファンタビの中でも「正当な王」である事はキリンが頭を下げた人物と言った設定があります。
面白いと思いました。
十二国記は人気のある作品ですから、英訳もされています。
ファンタジーの作品を多く読んでいるであろうファンタビのスタッフや、かのJ・K・ローリングも知っていても不思議ではありません。
ただ、中国の神獣の事やどこまでが設定で、どこまでが神話なのかまでは分かっていないのかもしれないなとも感じました。
十二国記はとても難しいお話です。
とにかく日本語で読んでも日本人が馴染みのない漢字や用語がたくさん出てきます。
私もこの作品を読むときには漢字を書きだして、登場人物の名前や背後関係、用語を覚える事から始めます。
読み終わる頃にはノートが数冊に膨れ上がるくらいです。
これを初読で何の知識もない状態で読むのはなかなか難しいだろうと思う作品でもあります。
そんな作品を英訳するのも大変な話です。
何処まで正確に描かれているか、英語圏での読者にきちんと伝わっているかどうかは分かりません。
スキャマンダー兄弟の蟹歩き
劇中では主人公のニュートが兄のテセウスを助けるために危険な場へ出向きます。
そこで出会ったのが、エビがサソリかよく分からないビーストです。
それも大群です。
このシーンはハリーポッターと秘密の部屋のハリーとロンを襲うクモの大群を思い起こさせます。
エビかサソリか分からない生き物です。
ビーストの名前は特に分かりませんが、勝手にエビサソリとします。
このエビサソリは狂暴で敵であると認識し、殺され、その遺体に一気に群がります。
おぞましいです。
絶体絶命のこの危機をニュートはエビサソリと擬態し、同化する事で兄のテセウスの下へ行きます。
この時の格好が蟹歩きでゆらゆら動くという滑稽なものです。
そんな滑稽なニュートにエビサソリは整列してついて行きます。
兄のテセウスは囚われていて逆さづりになっていますが、そんなニュートに「本当に助けに来たのか?」と呆れながら訊ねるほどです。
ただ、テセウスを救った後にその場から帰らねばなりません。
この時にニュートもテセウスも「ゆらゆらとした蟹歩き」をしてその場を離れていくのです。
シリアスなシーンのはずですが、大爆笑です。
何とかテセウスの救出と時間稼ぎに成功しますが、エビサソリの襲撃に遭ってしまいます。
そこへやってきたのはニュートの相棒(ビースト)のピケットとテディです。
ニュートの合図で自分が囚われていた鍵を開けたピケットはテディの鍵を開けてニュートの杖を持って行きます。
テディはダンブルドアから託されたネクタイを看守から奪取しています。
(テディは取り返したというよりも盗んだという感覚だとは思いますが)
ダンブルドアから託されたネクタイはポートキーでした。
これを触ると瞬間移動が出来るのです。
その移動先は「ホグワーツ城」でした。
窮地に一生を得たのです。
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【真相】ダンブルドアの秘密
タイトルコールの「ダンブルドアの秘密」ですが、ダンブルドアの家族の秘密と言った感じでした。
ハリポタ本編でもダンブルドアの過去はなかなか出てきません。
1作目の「賢者の石」で「みぞの鏡」が出てきます。
この鏡は観る人の心の望みを映し出します。
ダンブルドアが見ていたこの鏡は「幸せな自分の家族」が映し出されていたというのが通説です。
ダンブルドアの妹のアリアナは最終局番の「死の秘宝」で[attack]されて病気になった事になっています。
この[attack]という表現がどういう意味かは物議を醸しだしました。
「攻撃」と翻訳するのが通常ですが、「暴行」とも意味されます。
つまり、言及されなかったのです。
かなり広い意味で亡くなった理由を濁されていました。
オブスキュラスという病気だったとされています。
また、今回ではアリアナの死はダンブルドア兄弟自身が関わっていた事が明らかになります。
兄のアルバス・ダンブルドアはグリンデルバルドと共に歩みたいと思い、弟のアバーフォース・ダンブルドアは好きな女性と共に生活する事を望んでいました。
この時の兄弟喧嘩に杖を抜いて魔法を使ってしまった事で、そこにたまたま来てしまったアリアナの命を奪ってしまったのです。
まさかの兄弟げんかに巻き込まれてアリアナは命を奪われたのです
ハリポタ本編でもダンブル兄弟は良好な関係とは言えなかったのですが、こんなつらい過去があったのですね。
ダンブルドアは妹のアリアナを殺したのは自分だと責めているような描写がありましたが、ここまで辛い事ではそれは自分自身を責めもすると思います。
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ダンブルドアが自責にさいなまれていたと思わる描写
これもハリポタの終盤、「死の秘宝」のネタになるのですが、ダンブルドアはヴォルデモートの分霊箱の一つの誘惑に負けています。
それは「マルヴェロ・ゴーントの指輪」です。
この指輪をはめてしまうと「死の呪い」に呪われてしまいます。
ダンブルドアがはめてしまったのは自分の過去への贖罪から「アリアナに会いたい」という誘惑に負けてしまったからです。
ダンブルドアの表向きの死因はスネイプによる死の呪文によって殺されたとされています。
真実は指輪をはめてしまった事で呪いを受け自分の寿命が1年ほどになりました。
スネイプに後の事を頼んだのです。
色々と話がそれてしまいましたが、初めて観た感想と思いだした事を書き出してみました。
また、他の感想や蘊蓄も書いていきますので、また遊びに来てください。
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ハリー・ポッター 全8作品
ファンタスティック・ビースト・シリーズ
ハリーが生まれる前のシリーズになります
主人公は「幻の動物とその生息地」の著者のニュート・スキャマンダーです
全5作品を制作予定です
現在3作品まで映像化されています(2024年現在)
ちなみにハリーに出て来るルーナ・ラブグッドはニュートの孫と結婚しました
1作目 魔法使いの旅
ニュート・スキャマンダーは魔法使いの世界の不思議な動物たちに詳しい人物です。
ホグワーツのハッフルパフ時代は人づきあいよりも動物と一緒にいるのが好きでした。
今で言う「コミュ障」ですね。
ですが、ニュートはイケメンでスタイルも抜群です。
とっても素敵なニュートの旅の始まりです。
特典映像にはアメリカの魔法学校の校歌を合唱する楽しいシーンも!
ビーストのぬいぐるみやトランクがニュートのレプリカになります
2作目 黒い魔法使いの誕生
若き日のダンブルドア先生が格好いいです
3作目 ダンブルドアの秘密
失った家族の事?
グリンデバルドとの関係は?
原作はこちら
ハリー・ポッター・シリーズ【本編】
文庫版の美装ケース付きはこちらです
最初の重厚なシリーズはこちらです
紙の装丁が良く発売からの年月が経っても変色していません
ハリー・ポッターと呪いの子
こちらは一部と二部を一気に読むことが出来ます
第一部
第二部
ファンタスティック・ビースト
映画の脚本の翻訳本です。
日本語版ハリー・ポッターシリーズの松岡佑子先生が翻訳されています。
原作と同じ調子で読むことが出来る隠れた人気シリーズです
主人公はニュート・スキャマンダーになります
ハリーが生まれるずっと前のお話
若き日のダンブルドア先生やマクゴナガル先生も出てきます