篤姫(2008年)~第34回~公家と武家

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放送時のスペック

グレース
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天璋院様となりましたが、ここでは「篤姫」で統一していきます。

大河ドラマ 篤姫 完全版 DVD-BOX全2巻セット
第34回公家と武家2008年8月24日初回放送
放送当時の情報
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感想

和宮ご一行がまたすごいなあと思います。
宮さまとお付きの者たちが京の都から一気に江戸にやってきたのですがから大変です。

この時代、都のお姫様たちは外に出る事は愚か、自分の部屋の外に出る事もなかったのですから、京の都から江戸への旅はものすごい苦行であったのではないかと思います。

付き従ってきたのが、宮様を産んだお母さまだけでなく、典侍(ないしのすけ)まで付いてきています。
この典侍と言うが庭田嗣子(にわたつぐこ)という名前で実在した人物です。

典侍というのはバリバリのキャリアウーマンです。
今で言ったら女性官僚と言ったところでしょうか?
この庭田嗣子という人物は和宮のお父様の任孝天皇の時に典侍という地位にあった女性ですから宮様に同行している時点で超ベテランのバリキャリという面持ちがあります。

庭田嗣子を演じているのが中村メイコさん。
篤姫たちに対する厭味な感じや毒々しい感じを見事に表現していてとても面白いものでした。

有能だから和宮の側近として随行してきたのですから、庭田嗣子としても必死で和宮を守るわけです。
それにしても、この時点で庭田嗣子が何歳かと思えば満年齢で40歳。
外に出ることもまれであって、あまり体力がなかったお公家様です。
彼女も結構厳しい試練を引き受けたんだろうなと思います。

グレース
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中村メイコさん、すごかった!

京の都から江戸への道も籠に乗っての移動です。
いくら身分の高い人たちであろうとも、長時間の移動は体力も気力もなくなるくらいだったと思います。
そんな中であれだけの厭味を言ってのける庭田嗣子はある意味、ものすごいのです。
よく、あんな厭味が言える元気が残っているものだなあと思う程です。
おまけに随行するものの中で年長者だったはずですから、これはさすがにきつかったと思うのですけれどね。
ですが、それくらいの覚悟がなければ江戸への同行などできないというのも本当の所だったのでしょう。

大河ドラマという演出ありきの話なので篤姫側と和宮側でのいさかいは女性同士の厭味合戦の風体がありますが、意外にこんな感じが現実的だったのではないかと思います。

和宮は前天皇の皇女で現天皇の妹。
朝廷の中では一番偉い人の家族です。
そして、篤姫はその天皇に仕える摂関家の養女として幕府の御台所になったのですから「位」としては和宮の方が上です。
そんな立場的に明らかに上の人が嫁に来たわけですから、揉め事の一つや二つあったでしょう。

和宮側の人達が篤姫側の人達が来ると扇で顔を隠しますが、これは御簾ごしに話をするのが通例であった京の人達からすると当たり前の対応で決して嫌がらせではないとも思います。

何だか、女優中村メイコさんの迫力に圧倒された回でした。

大河ドラマ~篤姫~のその他の感想はこちら

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篤姫をもっと知りたい人へ

映像で観たい方はこちら

大河ドラマ篤姫(2008年)は大変人気が高く、NHKでも繰り返し再放送されています。
その為にVODの配信などは期間限定になる事が多く、全編を視聴するのはDVDセットが一番良いかと思います。
どちらも装丁がとても綺麗です。

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DVD総集編はこちら
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天璋院篤姫の原作はこちら

篤姫の原作は宮尾登美子先生によるものです。
大河ドラマの原作はこの宮尾登美子のものですが、大河ドラマになるにあたって随分違う趣になりました。
50話に及ぶ脚本に転じた大河ドラマなのでこの原作だけでは凌駕しえなかった事は容易に想像できますが、設定が違いすぎるのでそれも面白がって読める人には良いと思います。
上下巻の2冊で読むことが出来ます。
今は電子書籍も豊富にあるのでお好みに合わせてどうぞ。

天璋院篤姫【上】
天璋院篤姫【下】

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