感想と放送時のスペック

第30回 | 将軍の母 | 2008年7月27日初放送 |
夫と父を相次いで失い、落飾して天璋院となった篤姫。
将軍となった家茂に「母上」と言われ、まんざらでもない様子です。
史実でも将軍職に就くために天璋院とその夫・家定は養父母と言う事なっています。
養父である先代将軍・家定からも何かしらの遺言を受け継いでいたという風に見られています。
何かにつけて「天璋院様に相談」という将軍・家茂はドラマチックに仕立て上げられている部分もあると思いますが、家茂が天璋院を無碍にはしなかったというのは事実だと思います。

配役の上では将軍家茂役の松田翔太さんの方が篤姫役の宮崎あおいさんよりも年長です。
年齢が逆転しています。
井伊直弼にしてみれば、面白くない話です。
自分の思い通りに出来ると思っていた若い将軍が何かにつけて篤姫べったりな訳ですから。
この井伊直弼を演じる中村梅雀さんが良い味を出していますね。
厭味な感じでシラを切るのも上手です。
薩摩が揉めている理由
藩主・斉彬公(篤姫の養父)が亡くなった後、薩摩は混乱しています。
これは斉彬が藩主になった経緯に「お由羅騒動」があるからです。
「お由羅騒動」とは斉彬の父の側室の子供「久光」に跡を継がせたいことで起こった事件です。
この「お由羅」というのが久光の産みの母で斉興の側室の女性の名前なんです。
それで余計にお由羅が呪ってるんじゃないかとか毒でも盛られたんじゃないかとかそういう話も噂として持ち上がるほどでした。

事実は分かりません
この話が幕府まで伝わり、幕府の肩入れで斉興の家督を斉彬に譲るという形になったので隠居させられた斉興は心穏やかではなかったのです。
息子の斉彬が亡くなった時点で表舞台に復帰、斉彬が築いてきたものを一気に崩していくと言う事をしたわけですから家臣たちはたまったものではありません。
これにまともに被害を受けたのが西郷隆盛な訳です。
ここでこの時点で誰が藩主かというと島津忠義という人物です。
斉興の孫で、久光の実子、斉彬からしても娘婿という人物でした。
斉彬で次の藩主を忠義にする事と久光に後見を遺言します。
でも、かつて藩主の地位を追われたお爺ちゃん(斉興)が出てきたことで話がややこしくなってしまったのですね。
斉彬がやってきたことがいちいち気に食わないわけですから、斉彬が重用してきた人物たちが可愛い訳がありません。
ただし、そんな中で後見の久光はものすごく兄・斉彬を尊敬し、決して自分が藩主の座に就こうとはせずに徹底的に後見として尽くした人物である事も言明しておきます。
ややこしい親子関係を図解しておきました。
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篤姫をもっと知りたい人へ
配信はこちら
映像で観たい方はこちら
大河ドラマ篤姫(2008年)は大変人気が高く、NHKでも繰り返し再放送されています。
その為にVODの配信などは期間限定になる事が多く、全編を視聴するのはDVDセットが一番良いかと思います。
どちらも装丁がとても綺麗です。
天璋院篤姫の原作はこちら
篤姫の原作は宮尾登美子先生によるものです。
大河ドラマの原作はこの宮尾登美子のものですが、大河ドラマになるにあたって随分違う趣になりました。
50話に及ぶ脚本に転じた大河ドラマなのでこの原作だけでは凌駕しえなかった事は容易に想像できますが、設定が違いすぎるのでそれも面白がって読める人には良いと思います。
上下巻の2冊で読むことが出来ます。
今は電子書籍も豊富にあるのでお好みに合わせてどうぞ。
大河ドラマ基本情報
2008年 篤姫エピソード
放送当時のスペックです。
各リンクには私の個人的な感想や思い出をつづっています。
第1回 – 天命の子 – 2008年 1月6日
第2回 – 桜島の誓い – 2008年 1月13日
第3回 – 薩摩分裂 – 2008年 1月20日
第4回 – 名君怒る – 2008年 1月27日
第5回 – 日本一の男 – 2008年 2月3日
第6回 – 女の道 – 2008年 2月10日
第7回 – 父の涙 – 2008年 2月17日
第8回 – お姫様教育 – 2008年 2月24日
第9回 – 篤姫誕生 – 2008年 3月2日
第10回 – 御台所への決心 – 2008年 3月9日
第11回 – 七夕の再会 – 2008年 3月16日
第12回 – さらば桜島 – 2008年 3月23日
第13回 – 江戸の母君 – 2008年 3月30日
第14回 – 父の願い – 2008年 4月6日
第15回 – 姫、出陣 – 2008年 4月13日
第16回 – 波乱の花見 – 2008年 4月20日
第17回 – 予期せぬ縁組み – 2008年 4月27日
第18回 – 斉彬の密命 – 2008年 5月4日
第19回 – 大奥入城 – 2008年 5月11日
第20回 – 婚礼の夜 – 2008年 5月18日
第21回 – 妻の戦 – 2008年 5月25日
第22回 – 将軍の秘密 – 2008年 6月1日
第23回 – 器くらべ – 2008年 6月8日
第24回 – 許すまじ、篤姫 – 2008年 6月15日
第25回 – 母の愛憎 – 2008年 6月22日
第26回 – 嵐の建白書 – 2008年 6月29日
第27回 – 徳川の妻 – 2008年 7月6日
第28回 – ふたつの遺言 – 2008年 7月13日
第29回 – 天璋院篤姫 – 2008年 7月20日
第30回 – 将軍の母 – 2008年 7月27日
第31回 – さらば幾島 – 2008年 8月3日
第32回 – 桜田門外の変 – 2008年 8月10日
第33回 – 皇女和宮 – 2008年 8月17日
第34回 – 公家と武家 – 2008年 8月24日
第35回 – 疑惑の懐剣 – 2008年 8月31日
第36回 – 薩摩か徳川か – 2008年 9月7日
第37回 – 友情と決別 – 2008年 9月14日
第38回 – 姑の心 嫁の心 – 2008年 9月21日
第39回 – 薩摩燃ゆ – 2008年 9月28日
第40回 – 息子の出陣 – 2008年 10月5日
第41回 – 薩長同盟 – 2008年 10月12日
第42回 – 息子の死 – 2008年 10月19日
第43回 – 嫁の決心 – 2008年 10月26日
第44回 – 龍馬死すとも – 2008年 11月2日
第45回 – 母からの文 – 2008年 11月9日
第46回 – 慶喜救出 – 2008年 11月16日
第47回 – 大奥の使者 – 2008年 11月23日
第48回 – 無血開城 – 2008年 11月30日
第49回 – 明治前夜の再会 – 2008年 12月7日
最終回 – 一本の道 – 2008年 12月14日
