
(2)初回放送日: 2024年2月25日
昇平(鈴木伸之)が出て行き気落ちするみどり(池田エライザ)だが、馬締(野田洋次郎)の言葉で辞書作りの一歩を踏み出す。さらに製紙会社の宮本(矢本悠馬)から、「大渡海」専用の紙を作っていると知らされ、辞書作りの規模に圧倒される。そんな中「恋愛」の語釈に違和感を覚えるみどり。馬締や松本先生(柴田恭兵)の後押しで、自分なりの「恋愛」の語釈に苦心していると、バイトの天童(前田旺志郎)から一通のメールが届く。
https://www.nhk.jp/p/funewoamu/ts/GZ8RQ7PNJ1/episode/te/WWZQN9NQJ5/
主人公の「右」
辞書編纂に前向きに取り組む気持ちになった主人公の岸辺みどり。
彼女の右の解説は「朝日を見ながら泣いたとき、あったかい風に吹かれて先に涙が乾く側のほっぺた」とします。
とても素敵な解釈です。
しゃおら!
他の出版社で「銀河国語大辞典」という小型辞書が発売されます。
この見出しの中の一つ一つをチェックしていくという気の遠くなるような作業が始まります。
項目の多い「あかさ」を自ら選んで作業にかかる天童君。
「しゃおら!」という掛け声のもと、作業を始めます。
この「しゃおら!」というも「やるぞ!」くらいの意味だそうです。
辞書の種類
辞書の種類には「大型」と「中型」と「小型」の3つに分類されます。
この3つの内の「中型」にこの出版社の新しい辞書「大渡海」(だいとかい)は入ろうとしています。

項目のチェック内容
見出し語、見出し、語釈、用例、項目に分けてチェックが始まります。
2時間かけて2ページしかできていない事に気が付くみどり。
自分に振り分けられた作業は5か月かかるという事になります。
「慣れればペースがあがる」という馬締。
でも、ペースが上がったところで2か月かかります。

辞書の紙
辞書の紙にもこだわっています。
分厚い辞書に使う紙ですから軽くて、薄くて、めくりやすいものでなければなりません。
何と、この新しい辞書「大渡海」のために開発された紙です。
ですが、馬締は「ぬめり感」がないと言い出します。
辞書をめくる時に、取っ掛かりが欲しいというのです。
みどりの恋
みどりの彼は出て行ってしまったきりです。
彼の夢を心から応援する事が出来なかったみどり。
思い返すのは言葉で彼を傷つけていた事でした。
「~なんて」と彼を傷つけていた事だけでなく「また○○なの?」と軽視していた事も思い出してしまいます。
自分が悪かったなと思うばかりです。
そんなみどりを馬締は「あきらめて あきらめて ほしいです」というのです。
みどりは「諦める」という風に取っていましたが、「明らめる」という事で「物事の事情・理由を明らかにする」や「心を明るくする」という事でした。

つまり、励ましていたんですね!
恋愛について考えるみどり
みどりは辞書に書いてある「恋愛」という言葉について違和感を覚えます。
「恋愛は異性間」という言葉にです。
辞書は多くの人が納得する説明でなければなりません。
人を傷つける説明ではいけないのです。
恋愛は異性間だけではなくて同性愛や両性愛もあるのです。
ですが、典型的例でなければならない辞書は「時代を追いかけるもの」でファッション誌のように「時代を作るものではない」のです。
語釈は簡単ではありません。
みどりが提示した事でそういう解釈もあるのだという事をその場にいた全員が考えるきっかけになりました。
辞書は典型的な例でなければならないために多くの人が納得する説明である事が重要。
ただし、読み手を傷つける内容でもいけない。

「恋愛は異性間だけではない」という事も単純に答えは出ません。
「答えが出ない」がこの時点での「答え」です。
元カレとはそのままお別れに
部屋を出て行かれた彼とやっとのことで会えます。
みどりは自分の心ない言葉について謝罪もしますが、彼もまた自分の夢を叶える為緑を利用していた所もあったと詫びます。
お互いに気持ちを打ち明けてモトサヤかと思ったら、彼らが元に戻る事はありませんでした。
「恋」はあっても「愛」はなかったみどり。
でも、最後の別れには「愛」はありました。
そして、ここで馬締がいった「あきらめる」という言葉が「明らめる」であった事も明らかになります。
スッキリして心が明るくなったみどりは笑って彼と別れます。
家に帰るまでにしりとりを始めるみどり。
これも馬締からのアイディアでした。
話すことに詰まった時に有効である事や「る」で終わる言葉だと勝率が高い事も前もって教えていたのです。
しりとりのやり取り:
「オルゴール」→「ルビー」→「ビール」→「ルーペ」→「ペダル」→「ルーレット」→「トロピカル」

香具矢さん再登場
恋に破れ、次の恋に向かうかと思っていたみどりでしたが、天童君は同性のパートナーがいました。
そんな中で、みどりは引っ越しをします。
馬締さんの紹介で下宿をする事になります。
そこで出迎えてくれたのはかぐやさんでした。
そんな香具矢さんを「妻」でも「嫁」でもなく「配偶者」と紹介します。

香具矢さんの笑顔が最高でした。
BSドラマ概要(各話感想)
各話感想を書いています。
話数をクリックしてください。
サブタイトルは特にありません。
話数 | 概要(公式サイトの説明より) | 初回放送 |
第1話 | 辞書づくりに13年かけるとは | 2024年2月18日 |
第2話 | “恋愛”の語釈をどう考える | 2月25日 |
第3話 | 水木しげるは辞書に収まるか | 3月3日 |
第4話 | 辞書に載せる河童の絵の謎 | 3月10日 |
第5話 | 「からかう」って何? | 3月17日 |
第6話 | 紙の辞書は廃止? | 3月24日 |
第7話 | ブックデザイナー登場 | 3月31日 |
第8話 | 用例採集は100万枚以上! | 4月7日 |
第9話 | 全項目チェック開始 | 4月14日 |
最終話 | ついに「大渡海」刊行 | 4月21日 |
配信
用語集
用語 | 読み方 | 意味 |
舟を編む | ふねをあむ | 「辞書」を「作る」 |
大渡海 | だいとかい | 辞書のタイトル |
玄武書房 | げんぶしょぼう | 出版社の名前 |
月の裏 | つきのうら | 馬締の妻・香具矢の小料理屋 |
からかう | からかう | 山梨の方言「手を尽くす」という意味 |
用例採集 | ようれいさいしゅう | 初めて知った言葉と意味をコレクションしていく(膨大な作業) |
典型的な例 | てんけいてきなれい | 多くの人が納得する例(但し、時代による変遷も) |
俗語表現 | ぞくごひょうげん | 最初は間違った表現をしていたが世間に広まって正しい表現に逆転する |
キャスト変遷

原作は2011年に発表されましたが、様々なメディア展開がされています。
原作、映画、アニメでは主人公は馬締光也ですが、ドラマでは岸辺みどりに変更されています。
赤文字が主役です。
読み方 | 映画 (2013年) |
アニメ (2016年) |
ドラマ (2024年) |
概要 | |
馬締 光也 | まじめ みつや | 松田龍平 | 櫻井孝宏 | 野田洋次郎 | 辞書編集部員→主任 |
林 香具矢 | はやし かぐや | 宮﨑あおい | 坂本真綾 | 美村里江 | 馬締の思い人→妻 |
荒木 公平 | あらき こうへい | 小林薫 | 金尾哲夫 | 岩松了 | 辞書編集部ベテラン |
西岡 正志 | にしおか まさし | オダギリジョー | 神谷浩史 | 向井理 | 宣伝広告 |
佐々木 薫 | ささき かおる | 伊佐山ひろ子 | 榊原良子 | 渡辺真起子 | 契約社員 |
タケ | たけ | 渡辺美佐子 | 谷育子 | 草村礼子 | 香具矢の祖母 |
岸辺 みどり | きしべ みどり | 黒木華 | 日笠陽子 | 池田エライザ(主役) | ファッション誌→辞書編集 |
宮本 慎一郎 | みやもと しんいちろう | 宇野祥平 | 浅沼晋太郎 | 矢本悠馬 | 辞書用紙の開発 |
三好 麗美 | みよし れみ | 池脇千鶴 | 斎藤千和 | 西岡と交際→結婚 | |
松本 朋佑 | まつもと けいすけ | 加藤剛 | 麦人 | 柴田恭兵 | 国語学者 |
BSドラマキャスト
主要キャスト
役名 | 役者 | 概要 |
岸辺みどり | 池田エライザ(幼少期:宮崎莉里沙、矢野朔子) | 主人公:読書モデル→ファッション誌編集部→辞書編集部。 |
馬締光也 | 野田洋次郎 | 苗字が「まじめ」なので「主任」と呼ばれる |
五十嵐十三 | 堤真一 | 玄武書房の代表取締役社長に就任。死神と呼ばれる? |
西岡正志 | 向井理 | 宣伝部 |
渡瀬凛子 | 伊藤歩 | ファッション誌「VIVIAN」編集長→ウェブ編集長へ |
荒木公平 | 岩松了(43年前:加治将樹) | 馬締を辞書編集部にスカウトした張本人 |
佐々木薫 | 渡辺真起子 | 用例採集などをデータ化する契約社員。息子も辞書オタク??? |
天童充 | 前田旺志郎(8歳時:眞島煌芽) | アルバイトの現役大学生。辞書に対して体育会系のノリ |
松本朋佑 | 柴田恭兵(43年前:細田善彦) | 日本語学者 |
宮本慎一郎 | 矢本悠馬 | 辞書の紙を制作する会社の社員 |
馬締香具矢 | 美村里江 | 馬締の配偶者。みどりの大家。「月の裏」の料理長。 |
秋野蘭太郎 | 勝村政信(子供時代:藤田要) | 明峰文化大学 教授。水木しげるの信奉者。ヲタムちゃん。 |
ハルガスミツバサ | 柄本時生 | 中身が白紙でも売れるブックデザイナー。ヲタムちゃんの友達。 |
松本千鶴子 | 鷲尾真知子 | 松本朋佑の妻 |
中村昇平 | 鈴木伸之 | 岸辺みどりの彼氏 |
みどりの家族 | ||
若葉 | 森口瑤子 | みどりの母 |
慎吾 | 二階堂智 | みどりの父 |
萩原さつき | 金澤美穂(幼少期:安田世理) | みどりの姉 |
その他 | ||
岸辺真帆 | 野呂佳代 | 慎吾の再婚相手、妊娠中。みどりに優しい。 |
ゲスト
話数 | 役名 | 役者 | 概要 |
第1話 | 市川真由子 | 木越明 | みどりのファッション誌編集部時代の同僚。みどりをハブる |
松戸明日菜 | 中村加弥乃 | ||
美浜恵梨香 | 西野凪沙 | ||
第2話 | 男性 | 飛田一樹 | 辞書部アルバイトの天童充のパートナー |
第3話 | タケおばさん | 草村礼子 | 香具矢の祖母。「早雲荘」の大家。故人 |
少年 | 村上秋峨 | 秋野教授の空想シーンの少年。水木しげるを図書館で調べる。 | |
島崎義久 | |||
第4話 | 夏川実 | 肥後克広 | 辞書の挿絵画家。2年前に死去。挿絵の赤ちゃんの頭は天パ。 |
(息子が天パ) | |||
夏川颯太 | 戸塚純貴(幼少期:白鳥廉) | 夏川の息子。イラストレーター | |
学生アルバイト | 澤奈央、六車勇登、北澤響、田村魁成、上川拓郎 | 天童の後輩たち。アルバイトに駆り出される。ノリは体育系。国文科。 | |
客 | 望月寛子、羽野敦子 | みどりの母の美容院の客(回想) | |
客 | 市川理矩、星川祐樹 | 松本、荒木がいたお蕎麦屋さんに来た客 | |
リポーター | 田中宏美 | お蕎麦屋さんでつけられていたテレビに出ていたリポーター。「睡眠負債」という言葉を発する→用例採集へ | |
見習い | 曽根翔斗 | 香具矢の店の見習い | |
第5話 | 小林愛斗 | 阿久津将真 | 「うむん」が何かを調べる少年。人と関わるのが苦手。 |
小林恵美 | 村川絵梨 | 愛斗の母。 | |
萩原杏、萩原桃 | 山本紗々萊、室伏凛香 | みどりの姉のさつきの娘たち | |
女の子 | 木村日鞠 | 愛斗に辞書を取られそうになって泣き出してしまう女の子 | |
第6話 | 小堺、安田 | 師岡広明、古川順 | 辞書の紙を作る現場スタッフ。 |
りょんぴー / 如月涼太郎 | 遠藤健慎 | アイドル、読者モデル時代のみどりが付き合っていると匂わせたと誤解され炎上。(炎上したのはみどり) | |
役員 | 中野剛、世志男、潟山セイキ | 玄武書房の役員、辞書のデジタル化を推し進めようとする | |
女性 | 兼安愛海 | みどりと天童の「ジーションズ」の写真を投稿。 | |
飯田智明 | 安藤広郎 | 八国堂国語辞典の辞書編集者。SNSのフォロワーが10万人を超えている。 | |
中澤実子 | |||
第7話 | 編集長 | 大場泰正 | シニア向け雑誌・悠々楽々の編集長。紙の雑誌にこだわる |
秘書 | 新上貴美 | 五十嵐社長の秘書。 | |
車椅子バスケ | 米田敬、齋藤尚徳、渡部創 | 車椅子バスケをしていた | |
第8話 | 山目満治 | 松田龍平 | 株式会社サイバーブレス システム開発部 チーフエンジニア(名刺の肩書) |
辞書のデジタル化する会社の人。映画版の馬締さんがこの役に! | |||
アナウンサー | 住田洋 | 「令和」という新元号を伝えた時のアナウンサー | |
伊藤海月、長野天音 | |||
最終話 | 医師 | 西野大作 | 松本先生に副作用の症状を説明する |
女子高生 | 安達木乃、山本藍 | みどりとすれ違いざまに「キャパい」と話す二人の女の子 | |
野上絵理、涼凪、源田愛莉那 |
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