ミセス・ワタナベって誰?FX必敗法

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FXって何?

「FX ミセスワタナベ」というワードを久しぶりに聞いた。
懐かしいと思ったのはこのワードでFXという世界を私が知ったからです。

まず、[FX]という投資方法について
ざっくり解説していきます。

資金がそんなになくても責任があるのは自分が持っている預金口座のお金だけに対してだけです。
手数料さえ払えば、何百倍、何千倍、何万倍の取引をする事が可能です。

それだけ聞けば随分美味しい話に思う人が多いかもしれません。
でも、よく考えてください。
損をしたときもそれだけのお金を持っていかれるのです。

人は得をする事に気持ちを持っていかれがちです。
でも、FXはこういった心理を利用したギャンブル性の高い投資と言えます。

イメージ図解しています。
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4億円所得隠しが露見したことがすべての発端

このFXで大儲けをした人がいます。
これが日本の主婦でした。
当時、FXで儲けたお金「4憶円」を所得隠ししていたことが発覚し大ニュースとなったのです。(2007年)
「主婦が4億円も儲けた!」という話は別段悪い事でも何でもありません。
商才に長けた人であれば、商売で儲ける事もあるかもしれません。
女性が活躍出来る時代ですから会社員として高所得の場合でもあるかもしれません。
でも、この場合、FXという投資での所得隠しです。

これも今の時代からすると不思議な話でしょうね。
投資の取引をする時には口座も必要ですし、ネット上の取引は全部記録されます。
実質的に所得隠しって言うのは無理です。
特に4億円という金額で税逃れ、所得隠しが出来るというのは「変」に思いませんか?

この当時、「窓口で現金」での取引だったのでこの所得隠しは可能となったのです。

グレース
グレース

今では考えられない手法です。

ですが、この現金での窓口取引も「結構な労力を要したのでは?」と今では思います。
窓口って言うのは平日の昼間しか開いていません。
大きな金額を動かすときは何軒も「窓口」をハシゴする必要があり、その間に損をしないようにチェックする必要もあります。
当時は今のようにスマホもありませんし、パソコンを担いで回ったのでしょうね。
多分、ガラケーとパソコンをつないで高額な通信費もかかったに違いありません。

この4億円の事件は2007年に発覚し、件の女性は有罪判決を受ける事になりました。
この女性は違約金を支払いました。
でも、これを聞いた他の人達の悲劇はここから始まるのです。
「主婦でも稼げる?」「私にも出来るかも?」と思う人が多く追随してしまったのです。

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ミセス・ワタナベって誰?

日本国内から平日の昼間だけ投資活動が活発になる人たちを「ミセス・ワタナベ」という言い方をしたのが始まりです。
実際に「ワタナベさんという女性」もいたのでしょうが、日本で多い名字で平日の昼間にプロ投資家以外の投資は専業主婦だろうという先入観から始まっただろうと言われています。
4億円の所得隠しの人物も女性ですが「ワタナベさん」ではありませんでした。

ですが、4億円事件が起きた時、報道された事件であるにかかわらず、投資家が増えたのも事実です。
「主婦でも4億円稼げる!」「簡単に稼げる!」「自分だけは失敗しない!」と思う人の多い事と言ったら…。
そこで、この事件後も主婦の参入は多かったのです。

もちろん、「自分だけはうまくやって見せる!」という自信の下に。

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悲劇は寝ている間に起こった

FXはギャンブル性の高い投資です。
論理として寝ている間に莫大な利益を生む事もありますが、実際は寝ている間に莫大な損失を被る確率の方がはるかに上です。
これはFXの仕組み上、損をするときは容赦なく口座から損失分が引かれるという事にあります。
この理屈を知らないでFXを始める人が少なくないと言う事なのです。

そうすると、わずかな資金で始めたはずのFXのせいで「口座の残金が0」という事態に陥ります。
一度、なくなったものは元に戻りません。
FXの恐ろしい所は損失を確定しなくても自動的に損失が出てしまうという仕組みにあります。
残金が0になってしまったら、その後いくら上昇しても「0は0」なのです。

「0」 になると、悲劇は連鎖します。
毎月の引き落としは出来ません。
ローンを組んでいる場合は勿論、クレジットカードの引き落とし、公共料金だって払えません。
次に襲ってくるのは信用情報です。
これ以降、新規で銀行口座を開く事もクレジットカードも作る事が出来ません。
ほとんどの場合で借り入れも出来なくなります。

当時のSNS(2ちゃんねる)でも、一晩でお金を失った女性たちの阿鼻叫喚でいっぱいでした。

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結局のところ…。

ここまでいろいろ書いてきましたが、結局のところ「投資は自己責任」である事は今も昔も変わりません。
但し、「FXは高すぎるリスク資産」と言ったところは知っておいてほしいと思います。
この記事を読んでくださった方には、そういった高すぎるリスクは取らずに幸せでいいてくださることを願います。

グレース
グレース

ちなみに事件は2007年。
ミセス・ワタナベ(投資の素人)が被害を被る事件は度々起こっています。
無理な投資は辞めておきましょう。
甘い話はありません(笑)