
原作はボッコちゃんより。
不眠症の原因を考えてより不眠症になってしまいそうなお話です。

内容(ドラマに準拠します)
いつも昼寝をしていた主人公が仕事での事故で極度の不眠症になってしまいます。
何をやっても眠る事が出来ません。
きつい睡眠薬を飲んでも全然眠れません。
インターネットで検索をしていると眠ることができる病院を探し当て早速そこに行きます。
でも、眠る事は出来ません。
いっそ、眠らずにその時間を有効に使う事をアドバイスされた主人公は昼も夜もなく働きます。
そうするとお金がたまっていきます。
彼女とも生活しますが、相変わらず眠れません。
もう一度病院に行ってみます。
とても高い薬があるというのです。
そう、主人公が寝ずに働いたお金でも足りないくらいの薬でしたが、何とか頼んでその薬を飲むことが出来たのです。
でも、すぐに目が覚めます。
医者たちは眠っていた事から起きたのだというような感じです。
主人公は混乱します。
「本当に寝ていたのか?」
事故に遭った時からずっと眠っていたかのようようなことを言われます。
ますます混乱します。
更に眠りたいならもっと高い薬を差し出されます。
でも、お金はもうありません。
騙されているのか訳が分からないまま主人公は飛び出します。
そして、目覚まし時計の音がします。
主人公は自分の部屋で目を覚ましました。
オチ
これは夢オチという奴なのでしょうか?
正直なところ、良く分かりません。
どこからが夢でどこまでが夢なのでしょうか?
仕事で事故に遭ってから?
それとも、事故に遭う前からいつもの昼寝の最中だった?
この辺も皮肉が効いていて星新一の筆力がさえるショートストーリーです。
眠れなくて高額な薬代を請求される話が夢で良かったね…という事でよろしいんでしょうか?

皆さんのお考えはどうでしょう?
原作の終わり方はちょっと違う
これから原作を読まれる方の為に多くを語る事は出来ませんが、原作にはドラマのように最後に目覚まし時計の音はありません。
原作では「どこからが夢でどこからが現実か?」が更に分からなくなっています。
ショートストーリーなので読むことはサッと出来ますが、読後感の「???」のポイントは受け取った読み手に委ねられるように思います。
私の解釈は眠れなくて高額な薬代を請求される話だと感じました。
つまり、ドラマのオチと原作の終わり方は全く逆だという事になるのかなと感じました。

原作を読み返してみると新たな発見があるかもしれません。
これは読んだ人同士で感想を聞いてみたいと思います。
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ(2022年)感想一覧
*放送日時はBSで放送された初回放送日です。『○○○』は収録されている原作巻です。
第1話 ボッコちゃん (2022年4月5日放送) 『ボッコちゃん』
第2話 生活維持省 (2022年4月12日放送)『ボッコちゃん』
第3話 不眠症 (2022年4月19日放送)『ボッコちゃん』
第4話 地球から来た男 (2022年4月26日放送) 『地球から来た男』
第5話・第6話 善良な市民同盟 前・後編 (2022年5月3日・10日放送) 『なりそこない王子』
第7話 逃走の道 (2022年5月17日放送) – 『エヌ氏の遊園地』
第8話 見失った表情 (2022年5月24日放送) 『ようこそ地球さん』
第9話 薄暗い星で (2022年5月31日放送)『悪魔のいる天国』
第10話 白い服の男 (2022年6月7日放送)『白い服の男』
第11話 ものぐさ太郎 (2022年6月14日放送) 『なりそこない王子』
第12話 窓 (2022年6月21日放送) 『宇宙のあいさつ』
第13話 凍った時間 (2022年6月28日放送) 『ちぐはぐな部品』
第14話 夜と酒と (2022年7月5日放送)『凶夢など30』
第15話 ずれ (2022年7月12日放送) 『ようこそ地球さん』
第16話 もてなし (2022年7月19日放送) 『地球から来た男』
第17話 鍵 (2022年7月26日放送) 『妄想銀行』
第18話 買収に応じます (2022年8月2日放送) 『さまざまな迷路』
第19話・第20話 処刑 前・後編 (2022年8月9日・16日放送) 『ようこそ地球さん』
もちろん、全話収録
ドラマの原作巻リスト

ドラマの原作になったタイトルを抜き出してみました。
この機会に読んでみた人は是非参考になさってください。
今回のドラマ化だけで12冊の本が底本になっています。
それぞれのお話は読み切りのショートショートなのでお好きな順序でお読みください。
『ボッコちゃん』
第1話 ボッコちゃん 第2話 生活維持省 第3話 不眠症
『地球から来た男』
第4話 地球から来た男 第16話 もてなし
『なりそこない王子』
第5話・第6話 善良な市民同盟 前・後編 第11話 ものぐさ太郎
『エヌ氏の遊園地』
第7話 逃走の道
『ようこそ地球さん』
第8話 見失った表情 第15話 ずれ 第19話・第20話 処刑 前・後編
『悪魔のいる天国』
第9話 薄暗い星で
『白い服の男』
第10話 白い服の男
『宇宙のあいさつ』
第12話 窓
『ちぐはぐな部品』
第13話 凍った時間
『凶夢など30』
第14話 夜と酒と
『妄想銀行』
第17話 鍵
『さまざまな迷路』
第18話 買収に応じます
著作リスト

星新一の著作はとても多く今もたくさん発行されています。
新潮文庫、角川文庫の一部をピックアップしています。
もちろん、これ以外にもたくさんあります。
入手可能なものを並べてみました。